どうも、ほんまぐろです。
2026年6月18日に発売された「冒険家エリオットの千年物語」
こちらをクリアしました為、その感想を書いて参ります。
プレイ時間は各種サブクエストややり込み要素を行いつつ30時間でのクリアとなりました。
ストーリーはネタバレ無しとなっておりますので、購入を迷われている方は参考にして頂けますと幸いです。
※HD-2Dシリーズに関する記事は下記をご覧ください
全体を通して
まずこの作品には序盤を遊べる体験版が配布されています。
データ引継ぎ可能という事もあり、勿論自分も遊びました。
体験版を遊んだ評価としては
「正直微妙」でした
グラフィックは流石のHD-2Dという事もあり非常に綺麗でしたし、BGMもクオリティが高く文句はない。
しかし肝心のアクションが非常に単調という致命的な問題に目を瞑れなかった。
剣はブンブン振り回すだけでコンボも何もない。
槍もチクチク刺すだけ。
ブーメランはヒョロヒョロ。
弓も爆弾も直ぐに弾切れ。
ボスもハードモードでヌルいレベル。
スーファミ版「ゼルダの伝説神々のトライフォース」に毛が生えたレベルとしか言えず、正直令和の世にフルプライスで出していいレベルではないと感じました。

しかし同時にこうも思った。
「武器や魔法が揃っていける場所も増えれば楽しくなるはず…!」と。
こういうゲームは序盤は退屈だけど行ける場所・やれる事が増えたら一気に楽しくなるって相場が決まってますから。
で、肝心の製品版。
結論から申し上げますと
まさにその通りだった。
退屈な序盤を乗り越えて武器・魔法・魔石が揃い、行けるダンジョンが増えると一気に楽しさが増します。

このゲームの最初で最大の問題点は「なぜ単調な内容になると分かり切っている体験版を出したか」に尽きる。
とは言え気になる部分ももちろんありますので、良い点と気になった点をそれぞれ挙げていきたいと思います。
アクション面
【良かった点】
まず一番心配していたアクション面ですが、体験版で入手可能だった武器と併せて
- 剣、槍、鎖鎌、ハンマー、ブーメラン、弓、爆弾
の7種類の武器を入手できます。
それらから2つを選んでXボタンとYボタンに登録し、瞬時に切り替えながら戦っていく事が可能です。

近接武器で固めて肉弾戦をキメるもよし。
遠距離武器で固めて射撃戦に徹するもよし。
自分好みの戦法でアクションを楽しむことが可能です。
この武器アクションに更に幅を持たせるのが「魔石」の存在。
道中の敵を倒して手に入れる魔石の欠片を製錬する事で、各武器に対応した特殊スキルを秘めた魔石を入手できます。

この魔石の効果が非常にバリエーション豊かで、同じ武器でも全く違う戦い方をすることが可能です。
例えばブーメラン。
通常であればヒョロいのが飛んでいくだけですが、「ビッグワン」という魔石の効果で「サイズが倍になるが飛行スピードが激遅になる」という能力に変化します。
これに
- ヒットカウント(敵に当たるごとにダメージ増加)
- 遠投(飛距離増加)
- 攻撃力上昇
- クリティカル上昇
辺りを装備すれば、近接武器とタメを張れるレベルの武器になるのです。
また、「ウェポンシフト・滞空(ブーメランが飛行中は他の武器のクリティカルが上昇)」を装備すれば、上記の激遅ブーメランの超滞空中はクリティカル攻撃を連発できるようになる為、近接武器のアシストとして投げるサブウェポンとしても活躍できます。
このように魔石の装備の仕方により戦い方がガラッと変わる為、限られたコストの中で装備する魔石を選定する事でバリエーション豊かな戦闘を楽しむことが可能です。
【気になった点】
ただし、それでもなお単調である事は否めないのが気になった点。
なぜこうも単調なのか?
その原因として考えられるのが「敵が弱すぎる」事だと考えています。
正直今作の魔石で強化した武器はどれも非常に強く、道中の敵は有象無象と言わんばかりに蹴散らせます。
特に顕著なのが「槍」
- 三頭竜(ダメージが半減するが、3方向へ攻撃可能)
- マジックスピア(攻撃が当たった相手へ追撃が発生)
- スピアシフト・伸槍(他の武器を使用後一定時間、槍の攻撃リーチが延長)
上記の魔石を装備させておくと、それはもう凄い距離から、凄い手数で、凄い範囲の敵を一方的に蹂躙できるようになります。
気分は完全に仮面ライダースーパーワン

攻撃力半減のデメリットも他の魔石で十分カバーできるため、デメリットが大してデメリットになっていません。
このように大半の敵は一方的にボタンポチポチで殲滅できる為、どうしても大半のアクション時間は単調になりがちです。
探索面
【良かった点】
本作ではエリオットが暮らす「加護の時代」を含む4つの時代が登場し、それらの時代を繋ぐ「時の扉」を通る事でそれぞれの時代での探索を楽しむことができます。

各時代によって拠点となる街は景観が大きく異なります。
例えば、ある時代では既に衰退している国でも

その前の時代では栄華を極めており、その変化を感じ取る事ができます。

これらを彩るHD-2Dグラフィックも非常に綺麗で、個人的にグラフィックに関して言えば満点のクオリティだと思います。
そんなHD-2Dで描かれるダンジョンも非常に多彩かつ綺麗で、実際に探索していて楽しい。



更にダンジョンは各時代によって行ける範囲が異なる為、前とは違った感覚で攻略する事が可能です。
特にポイント高いのがダンジョンを探索した結果「武器が入手できる」という点。
これ結構個人的には大きいと思っているんですよ。
「探索しても宝箱から素材とかお金しか入手できない」っていう問題。
「どうせありふれた物しか手に入らないなら探索しなくていいかな…」とモチベーションに直結してしまうので。
その点本作では探索・ボス戦攻略の末にしっかりと上位互換の武器が入手可能なので、モチベーションが高いまま攻略する事ができます。

【気になった点】
気になった点としては「マップの使いまわし」です。
各時代によって景観が異なるとは言え、冒険の舞台となる大陸は一つ、全く同じです。
つまり探索要素が豊富に見えて、実際のところ同じマップを4回も攻略させられるのと同義なんです。
最初は新鮮ですが、3回目辺りの時代から見慣れた景色が続いて非常に飽きる。
ダンジョンの位置や中身が違えばまた新鮮味もあるのですが、位置は基本的に変わりません。
ダンジョンの中身は時代によって異なりますが、最奥まで攻略できるのは大抵一つの時代だけで、それ以外の時代では岩で通れなかったりと途中で終わります。

早い話が同じダンジョンでも最奥まで探索できる時代以外は全て劣化版であり、非常に味気ない。
HD-2Dでそれぞれの時代を作るのは容量・予算的に厳しいんだとは思いますが…。
なんとも勿体ない話です。
ボス戦
ストーリーで戦うボス以外にも各ダンジョンにはボスが存在しており、それらを倒す事で上位互換武器や大量の魔石の欠片を入手する事が可能です。


体験版のボスは楽園追放に出てきそうなモブロボで非常につまらなかったのですが、製品版のボスは非常に歯ごたえがあって楽しかった。


往年の聖剣伝説やイース等を彷彿とさせるアクションが満載で、個人的には文句無しです。
強いて挙げるとすれば、ハードモードのボス戦は弾幕が東方並みに異常で理不尽感が強かったくらいでしょうか。
それもお金を払えばその場で復活できる為、特に困る事はありませんでした。銭ゲバ妖精フェイ
ストーリー面
メインストーリーはネタバレになる為そこまで多くは語りません。

ただ、ストーリーの展開と各時代へ飛ぶ理由がしっかりと結びついており、タイムトラベルモノとしては綺麗に纏まっていた為個人的には満足しています。
アクションゲームにおいてはそこまで超ボリュームのストーリーを要求するのは酷なもんです。
個人的に以外だったのがサブストーリーの充実っぷり。
本作のサブクエストは各種ストーリーがきちんとあり、ただのお使いクエストは殆どありません。


内容も「タイムトラベル」を上手く活用したものが多く、NPCに愛着がわきます。
例えば
- 酒場のぶっきらぼうな店主から道中の魔物退治を頼まれる
- 現場に行くと機械人形が亡骸を守っており、道中の人を襲っていた
- 原因を探る為に過去へ行くと、その亡骸は商人で、機械人形は護衛だった
- 商人は道中で遭難し、そのまま死んでしまうところだったが、エリオットの介入で一命をとりとめ深く感謝する
- 現代に戻ると店主が仁徳を重んじる性格となっており、実は商人は先祖でありエリオットの影響で先祖代々の考え方が変わっていたのだった


みたいな感じです。
ウィッチャー3のサブクエストと似たような感じです。流石にあれほどのボリューム感はありませんが。
報酬で貰えるアクセサリーも探索において非常に有用なものが多く、ストーリーとも相まって積極的に消化したくなる類のサブクエストです。
システム関連
【良かった点】
前述したグラフィックは文句無しです。
背景の3Dも非常に作り込まれており、このグラフィックの中でアクションを堪能できるだけでもHD-2D信者としては買ってよかったと思えます。
BGMもオクトラシリーズ程の華は無いものの、概ね問題なしでした。
【気になった点】
個人的に気になった点は「ロード面」
自分はswitch2版で購入しましたが、ダンジョンでの画面切り替わりやファストトラベル時に毎回数秒のロードが入るのが若干気になりました。
更に顕著なのが時代を超えたファストトラベル。
マップ画面から各時代に直接ファストトラベルできるのですが、こちらは毎回10秒以上のロードが入ります。
特に本作はストーリーやサブクエストで頻繁にタイムトラベルする必要がある為、気になる人は結構気になる頻度です。
そしてもう一つ気になったのが相棒である妖精フェイ。
このフェイの演技がびっっっっっっくりするくらいアレなんです。
体験版の最後に登場しましたが、途轍もない演技を披露してお茶をこぼした記憶があります。
下手ではないんです。
ただ、なまじ周りの声優陣が自然な演技でかなり上手いので、相対的に強烈な演技になってしまっています。
コナンの映画に出てくる、激ヤバ棒読み子役をちょっと上手くした感じの違和感と言えば伝わりますでしょうか。
調べたところ演じられているのは12歳のキッズ俳優さんでした。
さもありなん。
この強烈な違和感がストーリーから探索中のシステムボイスに至るまで頻繁に登場する為全然集中できません。
ここまで声優が気になったのはグランディア3以来です。
あっちはストーリーのクソさとダブルで襲ってくる苦痛のサドンインパクトだったので比べる事すら烏滸がましいですが。
総評
以上が「冒険家エリオットの千年物語」を遊んだ感想です。
総じて
- グラフィックは文句無し
- BGM問題なし
- ストーリーはアクションゲームとしてはかなり高水準
- 戦闘・探索は粗はあるものの及第点
- システム面はロードとフェイの存在が気になる人は気になる
といったところでしょうか。
体験版を遊んだ時点では正直不安しかないクオリティでしたが、蓋を開けてみれば名物のHD-2Dグラフィックと手堅いアクション・ストーリーを楽しめる良作アクションゲームとなっていました。
「HD-2Dシリーズ初のアクション」という触れ込みでしたが、初めてでこの出来なら十分と言えるのではないでしょうか。
ただ、単調になりやすいアクション・探索やロード、声優の演技等、気になる人は気になる部分があるのも確かです。
仮に何も知らない人が「話題のアクションゲーム」という認識で買うと肩透かしを喰らいかねない内容ではあります。
あくまで
- 古き良き2Dアクションゲームを遊びたい人
- HD-2Dシリーズの存在を知っており、シリーズ初のアクションゲームとして遊んでみたい人
であれば、満足できると思います。
まずは体験版を遊んでみてください。
そして絶対に「この体験版が全て」と思わないでください。
そこからめっちゃ面白くなるから…!!




















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