どうも、ほんまぐろです。
強化拡張パック「クリムゾンヘイズ」が発売されてから2週間程度が過ぎました。
ガチグマexやエーススペック「アンフェアスタンプ」等、強力なカードの登場によりまた環境が変わってきております。
今回はそんなクリムゾンヘイズに収録された「テツノイバラex」を用いたデッキです。
以前「テツノイバラexはどんなデッキで組むのが理想的か?」という記事を書いたのですが、今回はそんな考えを一蹴するような「テツノイバラexのみ」で構築されたデッキです。
テツノイバラexに関して
そもそもテツノイバラexの何が強いか?
それはやはり特性「イニシャライズ」に集約されます。
自身がバトル場に居座り続ける限り、お互いの場の「ルールを持つポケモン(未来のポケモン以外)」の特性を無効化するという非常に強力な特性。
この特性により昨今の環境に君臨する強デッキ達の多くを機能不全に陥らせることができます。
例えば環境デッキに多く採用されているカードで止められるのはこんな感じです。
【ピジョット型リザードン】
- リザードンex(れんごくしはい)
- ピジョットex(マッハサーチ)
- ロトムV(そくせきじゅうでん)
- ネオラントV(ルミナスサイン)
- かがやくリザードン(エキサイトハート)
【ビーダル型リザードン】
- リザードンex
- ネオラントV
- エンテイV(しゅんそく)
【ルギアVSTAR】
- ルギアVSTAR(アッセンブルスター)
- ネオラントV
- ミュウex(リスタート)
- ガチグマex(ろうれんのわざ)
【パオジアンex】
- パオジアンex(わななくれいき)
- かがやくゲッコウガ(かくしふだ)
- オリジンパルキアVSTAR(スターポータル)
【ロストバレット】
- ライコウV(しゅんそく)
- ガチグマex
- かがやくゲッコウガ
【アルセウスギラティナ】
- アルセウスVSTAR(スターバース)
- テツノイサハex(ラピッドバーニア)
【カビゴンLO】
- ガチグマex
- ロトム
- ピジョットV
このような感じです。
プレイヤーの好みによって採用されているかどうかは変わってきますが、大抵のデッキに使われるガチグマexやかがやくゲッコウガ、ミュウex等の特性を無効化する事ができます。
特にピジョット型リザードンデッキとルギアデッキは背骨と心臓をごっそり抜き取られるレベルで弱体化する為、非常に苦しくなります。
デッキレシピ
デッキレシピはこのような感じ。
メインアタッカーは言わずもがなテツノイバラex。
というかそれ以外にポケモンを入れないので選択肢無しという非常に漢らしい仕様です。
テツノイバラで特性を止めて育成しつつ、様々な道具やサポートで相手の妨害を続けるという漢らしい仕様に似つかわしくない搦め手重視の戦い方を行っていきます。
テツノイバラ単体にするメリット
そもそもポケモンをテツノイバラの4枚だけに絞る理由。
それはもう単純明快で、「ずっとイニシャライズ」を発動させ続けたいからです。
仮にベンチにテツノイバラ以外のポケモンを出してしまうと、相手から呼び出されて特性ロックが解除されてしまい、その間に育成が進められてしまいます。
イバラ自身は攻撃面・耐久面で突出しているわけではない為、「相手の育成を全力で阻む」事が重要なイバラ単デッキにおいて一瞬でも特性ロックが解除されることは致命的なロスになります。
ならいっそ場に出すのはイバラだけにして、どうあがいても特性無効化を永続的に掛け続けようというのが目的。
テツノイバラ単にするデメリット
まず挙げられるのはマリガンの増加。
60枚のうちポケモンは4枚しか入っていない為、最初の手札にテツノイバラがいる事の方が稀なレベルで引けません。
2回3回の引き直しは当たり前、4~6回引き直しをする事も往々にしてあります。
そうなると相手の手札も非常に潤沢になる上、その時点で自分のデッキがイバラ単デッキである事はバレバレ。
そうなると相手にやりたい事を見抜かれ豊富な手札でもって全力で準備してくるでしょうから、せっかくの特性ロックも効き目が薄くなってしまいます。
そして肝心のテツノイバラが持つ技は140ダメージのボルトサイクロンのみ。いちいち漢らしいポケモンだぜお前は。
大抵ダブルターボが付いている為120ダメージをコツコツ積み上げていく必要があります。
相手の特性が止まっているとはいえ
- 焦らず地道なダメージ積み重ねていく胆力
- 場面ごとに適切なサポート・グッズを使う判断力
が必要になる、プレイヤーの腕が試されるデッキとなります。
並大抵のプレイヤーでは扱いきれません。勿論自分も
採用カード詳細(グッズ)
今回採用したイバラを補佐するカードを一枚ずつ解説していきます。
【サーチ系カード】
今回はイバラ単である為、ハイパーボールもなかよしポフィンも必要ありません。
ネストボールかテクノレーダーで十分です。レーダーは貴重な手札を捨てる必要がある上にイバラをベンチになるべく置きたくない(できればベンチとバトル場で1体ずつ)のでネストを採用しています。
【トレッキングシューズ】
今回ドローソースは博士の研究1枚とアクロマの実験に頼る為、ポケモン・サポートを使わずに少しでも多くカードを引きたいので4枚採用しました。
ここを更に妨害カードに替えてもいいと思います。
【ポケギア3.0】
前述の通り様々なサポートを場面ごとに使い分けて戦っていくデッキなので、山札からサポートを選んで手札に加えられるこのカードは必須級です。
【クラッシュハンマー&改造ハンマー】
一枚ずつ手貼りで育てる必要がある相手への妨害カード。
特にリザードンexは特性「れんごくしはい」によるエネ加速がメインなのでエネルギーの枚数を絞っている傾向がある為、1枚のエネ消失が死活問題になりかねません。
そしてルギアデッキもアーケオスの特性「プライマルターボ」が使えない(ルギアの特性が使えないのでそもそもベンチに出せない)為、メインアタッカーとなるチラチーノに付くエネルギーを破壊する事で相手が攻撃する事無く一方的な撃破を狙えます。
特に4月発売の「変幻の仮面」には非常に強力な特殊エネルギー「レガシーエネルギー」が収録される為、改造ハンマーは更に価値が上がると思います。
【キャンセルコロン】
このデッキは攻撃できるポケモンがイバラのみなので、ミミッキュに出張られるとその時点で詰みです。それを解消する為にも必須の1枚。
なるべく手札でキープしておかず、必要な時にペパーで持って来てから使いたい所です。(相手のビワで落とされると目も当てられないので)
【ハンドトリマー】
マリガンの多いイバラ単デッキとは相性が良いかなと思い採用しています。
十数枚抱えた相手の手札をごっそり刈り落とせた時の快感たるや筆舌に尽くしがたい。全然漢らしくないな俺
【大地の器】
相手が地道にエネ加速しなければならない反面、自分もエネ加速手段はほぼ手貼りなので、潤滑に手貼りが出来るよう採用。
【ロストスイーパー】
厄介なエーススペックやスタジアム等を割る為に1枚入れておくと、何かと選択肢が増えて便利です。
【ヒーローマント】
HP330になったイバラを1発で落とせる相手は早々いません。
相手の攻撃を耐えた隙にこちらは更なる妨害で有利な立場を作っていきましょう。
同じ理由で勇気のお守りも採用。
【ブーストエナジー未来】
火力UP&逃走手段確保の為に採用。
イバラは逃げエネが4と非常に重たい為、仮にエネが育っていない状態で呼び出されると何もできずに数ターン無駄にしてしまう事があります。
それを解消できる上にボルトサイクロンの火力も上げる事が可能なので非常に相性が良い一枚です。
【デヴォリューション】
細かいダメージを刻んでいくイバラとは非常に相性のいいわざマシン。
ダメージを蓄積させたところで退化させ、退化先のHPを非ダメでオーバーフローさせる事で撃破できる為相手の計算を狂わせつつサイドを取り進めていく事が可能です。
採用カード詳細(サポート)
【ペパー】
環境が進んでいく度に需要が高まっていく漢ペパー。
兄貴と呼ばせて欲しい。
ポケモンのどうぐとグッズを持ってこれる為、上記のグッズ群・道具群を好きなタイミングで持ってくる事が可能です。
【ボスの指令】
このデッキは育成前のポケモンを仕留めていくのが主な戦い方なので、ベンチで育成中のポケモンを呼び出すボスは非常に重要です。なので最低でも3枚、できれば4枚マックスで採用したい所。
【アクロマの実験】
ポケモンによるドローが見込めない本デッキにおける貴重なドローソース用に採用しています。
マツバの確信と迷いましたが、相手もイバラのロック能力を見越してベンチを並べないのではと感じアクロマにしています。
【ボタン】
本デッキのサポートの中でもペパーに次ぐ重要なサポート。
ヒーローマントや勇気のお守りで相手の攻撃を一発耐えた瀕死のイバラを回収してリセットする事ができます。
フトゥー博士のシナリオと違って付いているエネルギーや道具も纏めて回収できるのが素晴らしい。
回収したイバラを再びベンチに出し、ダメージを受けたら再びボタンで回収、という無限サイクルをボタンが続く限り行うことができます。
ですのでボタンもできれば4枚、少なくとも3枚は採用したい所です。
【ビワ・野党三姉妹・サカキのカリスマ】
妨害用サポート群。
相手の手札や山札にあるグッズを捨てる事で更なる優勢を狙います。
特に入れ替え札や不思議なアメ、釣り竿等を優先的に狙いたい所です。
サカキのカリスマは相手に付いているエネルギーを手札に戻させることで1ターン分猶予を作ると同時に自身はエネ加速する事ができる為相性が良いと思い採用しています。
この辺の妨害系はプレイヤーの好みによって変更したり枚数を変えても全然いいと思います。
【ロストシティ】
スタジアムにはロストシティを採用。
ミミッキュやハバタクカミ等の厄介なポケモンを再利用させなくする為に採用しています。
戦い方
最初はとりあえず気合でイバラを引くところから始めましょう。
何度引き直ししても心折れる事無く繰り返すことが大事です。
イベントでは時間が掛からないよう他の人よりも迅速にシャッフルや引き直しが出来るよう練習しておきましょう。
イバラでスタートしたら後は相手の特性を止めつつ自分もベンチにイバラを置き育成を開始します。
ベンチに置くイバラは可能であれば1体のみにし、育成の余裕があれば2体並べるようにしたいところです。
でないと育成前のイバラを呼び出され、せっかく作ったターンを無駄にしてしまうからです。
基本は雷エネ1枚+ダブルターボ1枚の2枚を手張りして2ターン目から行動していくのが理想的です。
ボルトサイクロンでベンチに移すエネルギーを雷にするかダブルターボにするかは、自分の手札の状況を考えて慎重に選びましょう。
手札に雷エネしか無いのにベンチへダブルターボを移す→次のターン手張りでも攻撃できない等のターンができるのは非常にもったいない。
大事なのは次のターン、どのイバラも攻撃できるようにする事です。
後は隙を見て妨害系サポートで相手の育成を妨害しつつたねポケモンを倒しサイドを取り進めていきます。
終盤相手の育成も進み進化している事が多いので、大物相手には前述したボタンシステムでリフレッシュしつつこまめにダメージを与えていき、そのまま撃破するか難しければデヴォリューションで退化・オーバーフローさせての撃破を目指します。
以上がテツノイバラ単体デッキの紹介になります。
高くない攻撃力を「特性を無効化」という非常に強力な特性で補うテツノイバラex。
「特性無効化の影響で育成に時間がかかる」という莫大なアドバンテージを無駄にせず、迅速かつスムーズな動きで着実に差を開けていく事が重要です。
しかし、それは逆を言えば育成が進んで差が縮まるとキャラパワーで押し切られることが多いとも言える為、妨害系のグッズやサポートでアドバンテージを維持していく事も重要です。
様々な方法で相手を束縛し、有利な状況から一方的な攻撃で勝利をもぎ取りましょう!
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