どうも、ほんまぐろです。
2024年8月29日に発売された「ガンダムブレイカー4」
こちらの中盤までをプレイしましたので、その感想を書いて参ります。
購入機種は「PS5版」で、ストーリーはネタバレ無しです。
前作「NEWガンダムブレイカー」は発売1週間前に突如として配信された体験版をきっかけとして、そのあまりのクオリティの低さに各所で大炎上。
前々作「ガンダムブレイカー3」の名作っぷりから一転、世紀の大駄作としてプレイヤーからクソゲーの烙印を押され、公式からすらも無かったことにされる超絶不遇の忌み物としてその地位を不動のものとしました。
まるで白面の者のようだ
そんなNEWガンダムブレイカーの悪夢から6年。
長い年月を経て生み出されたガンダムブレイカー4がどのように変わったか。
NEWのクソだった要素と比較して書いていきたいと思います。
※記載しているNEWガンダムブレイカーの記述はアップデートが入る前の初期の内容であり、現在は改善されている部分もあります。だからなんだって話だが
カスタマイズ面(NEWガンダムブレイカー)
ガンダムブレイカーシリーズにおいて最も重要な点。
そしてNEWガンダムブレイカーにおいて最も致命的だった点。
様々なガンプラパーツを組み合わせて自分だけの「俺ガンプラ」を作り、それを動かして遊ぶというこのシリーズでしか味わえない独自の魅力です。
NEWガンダムブレイカーではこの部分がズタボロでした。
埋まらないパーツの格差、登場ガンプラパーツの少なさ、ビルダーズパーツの簡略化…
前作で出来ていた事が軒並み出来なくなるという劣化。
そして極めつけは「RTCシステム」の存在。
この「RTC(リアルタイムカスタマイズ)システム」とは、ステージ攻略中に自身のガンプラのパーツを獲得したパーツとリアルタイムで入れ替えられるというシステムです。
公式は「強力なパーツをその場で換装して派手に戦え!」みたいな使い方を謳っておりましたが、実際は
「従来のパーツがダメージを受けてパーツアウトすると耐久値が下がり、最終的にはデコピンでパーツアウトするレベルでガバガバになる」=「ステージをクリアしたきゃ嫌でもRTCしろよ」
という強性的に使わせるためのシステムに成り下がってしまっていました。
これがどういうことかというと、自分で作った「俺ガンプラ」が見る見るうちにキメラに成り下がっていくという事です。
公式がまさかの「俺ガンプラ」全否定
悩みに悩んで格好良く作って送り出した俺ガンプラ
それを目の前で足はズゴッグ、腕はザク、頭はキュベレイ…自分の望まない姿に自分の手でしていくとかなんの拷問だよ??
カスタマイズ面(ガンダムブレイカー4)
そんなNEWから一転、ガンダムブレイカー4では「俺ガンプラ」を際立たせる要素が非常に充実しています。
「水星の魔女」や「閃光のハサウェイ」、所謂「福岡νガンダム」として脚光を浴びた「RX-93ff νガンダム」等、最新シリーズや人気機体が序盤から続々と登場します。
ペイントも各パーツを自由に設定する事は勿論の事、「別ガンダムの色をモデルとしたプリセットカラー」で簡単に別のガンダム気分を味わうことができますし、塗装パターンも充実。
更に各パーツのサイズを自由に変更できる為
- SDガンダムを通常頭身で使用
- ハイゴッグやナイチンゲールの様なビッグサイズのパーツを通常頭身で使用
等のカスタマイズが可能。
自在に「俺ガンプラ」造りを堪能する事ができます。
いや、ガンダムですよ?
やはり自分で作った「俺ガンプラ」は愛着度が段違いです。
いや、ガンダムですよ?
そして本作で新たに登場した更なる「俺ガンプラ」を堪能するシステムが「ジオラマシステム」
読んで字のごとくジオラマを自由に作る事ができるモードですが、これが非常に楽しい。
ジオラマ環境、背景、登場させる機体、モーション、エフェクト、ライティングに至るまで自由自在に設定する事ができる為、まさに自分の思うがままのシーンを創り出すことができます。
「ガンプラケース風」にもできる等、今作は「ガンプラである事」への意識が徹底しています。
このようにカスタマイズやジオラマモードのおかげで時間が鬼の様に溶ける。
トランザム!!(素人)
「パーツ強化」と「パーツ進化」により弱いパーツも最終的には高レアリティまで育てる事ができる為、強さ(使いやすさ)とカスタマイズを両立させることが非常に簡単です。
前作はなんだったんだ?
アクション面(NEWガンダムブレイカー)
NEWガンダムブレイカーの致命的な欠点として「アクションゲームとしてもつまらない」というものがありました。
射撃武器が強すぎるせいでハメ殺されるのは日常茶飯事。
「ガンダムブレイカー3」ではド派手なモーションや個性的なアクションで魅せてくれたEXスキルもまるで通常攻撃と見紛うレベルに劣化。
バグの影響で「アトミックバズーカが無限に発射できる」とかいうシャレにならないバグによりオンラインプレイが核の炎に包まれて北斗の拳化する等、見るも無残な有様でした。
トドメと言わんばかりに従来のクエスト形態が「エリア内の雑魚敵を倒して進みボスを倒す」という制圧戦から、「エリア内の雑魚敵を倒してミッションをクリアする」ポイント戦になった事も大きい。
ミッション達成の為に分かり辛過ぎるコンテナを探し回ったり気まぐれに雑魚敵を倒したりの繰り返しはお世辞にも楽しいとは言えず、付いたあだ名が「ガンプラ運動会」というあんまりのもあんまりなものでした。
更にボタンレスポンスも劣悪で、その感想は「もっさり」以外の何物でもありません。
ガンプラを楽しむゲームどころかまともなアクションすら楽しめない、根本的に「駄目」な作品でした。
アクション面(ガンダムブレイカー4)
散々不評を買ったガンプラ運動会システムから一転し、本作では従来の「エリア争奪戦」に戻りました。
更にボタンレスポンスやモーションは「ガンダムブレイカー3」に勝るとも劣らないレベルの快適っぷりで、動かしていて非常に楽しい。
クソ過ぎるバランスから生み出されたクソ過ぎる対人戦のような要素によりストレスで禿げる事もなく、オンラインでのマルチプレイで通常のクエストやバウンティクエストでパーツ集めを楽しむことができます。
ロードも非常に快適。
パーツの所持制限やいちいち拾わないといけない等、前作で頭を抱えるレベルで煩わしかった要素も軒並み撤廃されており、現状目立った不満やストレスは存在しません。
前作はなんだったんだ?
ただしこれは自分がPS5版でプレイしているという点が大きく、他機種(PS4、switch)がどうなるかは正直遊んでみないと分かりません。
ストーリー面(NEWガンダムブレイカー)
個人的に非常に嫌だった部分。
「ガンダムブレイカー3」は
「ガンプラバトルが流行した世界で寂れた商店街を再び再興させるために主人公が大会に出て活躍し、最終的には世界を救う(?)」
というコメディながらドラマチックなストーリーで、目立ちはしないが非常に纏まった内容でした。
キャラクターも騎士ガンダムのロボ太やヒロイン・ミサを始めとして非常に魅力的です。
ところがNEWガンダムブレイカーは
「ガンプラ学園を舞台にしたギャルゲー」
以上
それ以上でも以下でもありません。
シナリオも「ヒロインによって分岐」と謳う割に特に分岐もなく内容も似たり寄ったりな上に「〇〇してよ!ファンネルみたいに」「〇〇だな。ヤタノカガミみたいに」みたく、
とりあえずガンダム用語喋らせとけみたいな絶妙なクサさが非常に鼻につく内容でした。内容が無いよう!
更に登場するヒロインは大半が髪型と服装を変えただけのコピペ仕様で魅力もクソもない。
綾波なの?死んでも代わりはいるの?
このように前作の良いところを何も理解していない陳腐を通り越した汚泥の様なストーリーとなってしまっていました。
ストーリー面(ガンダムブレイカー4)
まだ全ストーリーを見ていないので全体的な感想は言えませんが、中盤を越えたくらいの現状では正直なところ可もなく不可もなくというのが個人的な印象です。
ただ、NEWの様な激クサ感は一切ない為、それを警戒されている方は安心して頂いて大丈夫です。
前々作で多くのプレイヤーから人気を得たミサも中盤から登場する等
「これはガンダムブレイカー3の正式な続編です。NEW?そんなものは無かった。いいね?」という公式からの脅迫意思がヒシヒシと感じられます。
正直な話、個人的にこのゲームに関してはそこまでストーリーを重視していないのでそこまで気にしていません。
あくまでも「俺ガンプラで遊ぶ」事が目的なので、そこを重視されている方であれば全く問題ないと思います。
前作は「気にしていない」を貫徹できない程に臭いが気になってしまっただけです。
前作はなんだったんだ?
総評
- 無限のカスタマイズ性
- 無限の遊びを堪能できる「ジオラマ」
- 快適なアクション性・UI性
- 王道なストーリー
と、「俺ガンプラを作って遊ぶ」為の機能・快適さを徹底して作った「ガンダムブレイカー3の正統進化・正式続編」というに相応しいクオリティだと感じました。
所々言ってますが本当に「前作はなんだったんだ?」と言いたいレベル。
シリーズ未プレイの方は勿論の事、ガンダムブレイカー3を楽しんだ方も当時の操作感のまま楽しむことができる作品に仕上がっていますので、是非遊んでみて下さい。
そしてもう一回言うけど
前作はなんだったんだ???
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