どうも、ほんまぐろです。
2024年10月30日に配信開始となった「Pokémon Trading Card Game Pocket」
気軽にポケモンカードゲームを収集・対戦できるアプリが遂に日本でも遊べるとあり、日本でも盛り上がりを見せています。
今回はこちらをDL・プレイした感想を本家ポケカをガッツリと楽しんでいる立場から書いていきたいと思います。
ちなみに本家ポケカはVMAXクライマックスから入り、かれこれ3年はプレイしています。
全体的な感想
全体的な感想としては正直に申し上げますと「微妙」です
アプリのメイン目的である「収集要素」と、ポケカにおける重要な要素である「対戦要素」の2点から見ていきたいと思います。
収集要素に関して
本アプリにおける最大の目的が「パックを開けてカードを収集する事」
無課金であれば1日最大2パックまで、課金すればそれに応じたパックを開封する事ができます。
このパック開封、デジタルとは思えない程に現実のパックと同じ感覚で開封できます。
パックの包みのぺリぺリ感
スワイプで上部を開封する感覚
現実のパック開封と遜色ない感覚で遊ぶ事ができます。
これがこのアプリにおける最大のメリット
「無料でパック剥きを楽しめる」です。
最大にして唯一
- ポケカやってみたいけどガッツリ買う程じゃないしなぁという人
- TCGのパックを剥き剥きしてレアカードが当たった時の楽しみを味わいたい人
等、需要としては非常に大きいと思います。
カードのイラスト自体も本家に負けず劣らずのクオリティで、収集にも自然と熱が入ります。
特に一部のレアカード「イマーシブカード(イラストの世界観を堪能できる特殊なレアカード)」はデジタルでしか味わえない最大の利点。
イラストの中で活き活きと動いているポケモン達を見るとワクワクが止まりません。
ただ、欲を言えばレアカードをゲットした時の演出をもう少し豪華にして欲しかった。
現状そこまでレア感のない演出で、正直物足りません。
もっとビカビカ&ギラギラの射幸心煽りまくる演出で脳を破壊して欲しい
対戦要素に関して
ポケモンカード(というかTCG全般)における最大の目的が対戦です。
集めたカードで自分だけのデッキを組み人と対戦する楽しさは多くの人を魅了し続けてきました。
ポケモンカードゲームが28年経って尚多くの人に愛される理由の一つでもあります。
しかし、本作ポケポケの対戦システム、正直言ってかなり微妙です。
まぁ微妙かどうかは人によるかもしれませんが、少なくとも自分は非常につまらなく感じました。
その理由について、本家ポケカとのルールの違いと併せて述べていきます。
【デッキ枚数に関して】
本家ポケカが60枚デッキであるのに対し、ポケポケは20枚で構成されています。
単純に少なすぎる…!
ある程度必要なカードを揃えて構築したらもう上限。
アレンジの幅もクソもありません。
特に2進化系のデッキなんて進化系統のカードを入れるだけですぐにキツキツです。
【エネルギーに関して】
本家ポケカではポケモンやグッズ・サポートカードの他に任意の枚数のエネルギーカードを入れます。
それを引いてポケモンに付けていく事で初めて技が発動できます。
しかしポケポケではエネルギーカードがありません。
どうやってエネ加速するのかというと、1ターンに1枚エネルギーゾーンからエネが湧いてくるのでそれを付けていくという形です。
つまり1ターンに1枚必ずエネ加速が出来る(つまり1ターンに1枚しか加速できない)という事。
これが非常につまらない
本家の
- どうやってエネ加速をして攻撃のリソースを相手より早く確保するか
- バランスを考えてエネの枚数をどうするか
と言った駆け引きが皆無です。
サポートカードによるエネ加速が無いわけではありませんが、現状「カスミ」を使用した水タイプ限定のエネ加速しかありません。
というか水タイプのデッキはこのカスミの存在だけで環境トップに君臨しています。
それほどまでにエネ加速による駆け引きが皆無。
エネを付けて先に殴りだした方が勝ち
本家も究極的に言えば同様ですが、その勝ちに至るまでの戦術や駆け引きの度合いは雲泥の差です。
幼稚園のお遊戯会と劇団四季の公演くらい違います。
【先行・後攻に関して】
本家ポケカでは先行・後攻でできる事、できない事が決まっており、ポケポケとはそのルール、特に先行側のルールが異なっています。
【先行】
- エネルギー加速:本家…できる/ポケポケ…できない
- サポート使用:本家…できない/ポケポケ…できる
この1ターン目にエネ加速が出来ないというルールが致命的に終わっています。
上記のカスミを使った水タイプ以外、現状どんなに頑張っても先行側が攻撃できるのは2ターン目以降です。(それも1エネのしょぼい攻撃ばかりですが。)
かたや後攻側は1ターン目からエネ加速が出来る為、
- 先行1ターン目:特にやる事無く終わり
- 後攻1ターン目:1エネ加速
- 先行2ターン目:1エネ加速
- 後攻2ターン目:2エネ加速
となり、先に強力な攻撃を仕掛ける事ができます。
サポートが使えると言っても現状先行1ターン目で使えて嬉しいサポートは「博士の研究(2枚ドロー)」のみであり、大して意味もありません。
この単純なシーソーゲームをひっくり返す要素も上記のカスミ以外に存在しない為、現状先行側がドの付くレベルで圧倒的不利です。
マジでやることが無い。
コイントスで裏側が見えて安心する事なんてポケカやってて一度たりともありません。
一応先行は2ターン目から進化できますが、エネが付いていなければ元も子もありません。
結局は2エネで殴りだした方が強い。
その他にも
- 手札が7枚ではなく5枚
- サイドカードの概念が無い
- ベンチにおけるポケモンは3体まで
などなど
本家ポケカとはルールも奥深さも段違いの内容です。
ここまで来ると簡易版というより劣化版と言わざるを得ません。
いくら収集要素がメインで対戦はオマケとは言っても限度があるんじゃないでしょうか…。
その収集要素で言っても基本的には「1日に2回パックを開封するだけ」であり、基本的にゲーム内容が虚無っています。内容が無いよう
総評
以上がポケポケを遊んだ感想です。
このアプリを「どの面で見るか」で評価は大きく変わると思います。
パックを開けて気ままにコレクション要素を楽しみたいのであれば課金圧もそこまでではない為楽しめると思います。
が、対戦をメインで考える場合は高確率で肩透かしを喰らいます。
本家ポケカを楽しんでいる人であればある程です。
ただ、その収集要素に関しても前述の通り「1日2回パックを開けるだけ」なので、ライト層は数か月も持たずに飽きると思います。
ポケモン(今回は更にポケカ)という超ビッグコンテンツを使いながらこの常軌を逸した運営の下手さ加減…
ポケモンマスターズから全然懲りてねぇじゃねぇかDeNA!!!
このままではライト層もコア層も寄り付かずにおつかれさまでスターしてしまう可能性すらありそうなので、何かしら早急なテコ入れを望みたいです。
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