どうも、ほんまぐろです。
6月7日に発売された強化拡張パック「ナイトワンダラー」
モモワロウexを始めとしたキタカミの里にまつわるポケモン達が環境を賑わせていますが、現環境でシェアを爆増させたタケルライコexとオーガポン(みどりのめん)exを活用した「ライコポンデッキ」も密かに、しかしかなりの強化を受けていると感じました。
今回はナイトワンダラー環境でのライコポンデッキのデッキレシピや戦い方をご紹介致します。
デッキレシピ
デッキレシピはこのような感じ。
ライコポンデッキの基本となるカードに加え、ナイトワンダラーで新たに登場した「キチキギスex」と「夜のアカデミー」を採用しています。
ライコポンデッキの強み・弱み
【強い点】
ライコポンデッキの最大の特徴は火力と速度です。
オーガポンの特性「みどりのまい」とサポート「オーリム博士の気迫」でエネ加速をしつつどんどんカードを引ける為、序盤からガンガン攻めていく事が可能です。
後攻1ターン目から210~280ラインのダメージを割と簡単に出せてしまうこの火力と速度は昨今の環境にはない異次元の速さを誇ります。
これにより「序盤は時間をかけて態勢を整えつつ後半から逆転していく2進化メインのデッキ」や「たねexポケモンをメインとしたデッキ」に対して滅法強く、そのコンセプトが環境と非常にマッチしています。
【弱い点】
ライコポンの明確な弱点として2つ
弱点①:「サイドを1枚しか取れない非エクのデッキ相手が苦手」という事。
弱点②「手札干渉にとにかく弱い」という事。
ライコポンは相手のサイドを2枚ずつ取って勝つことが基本戦術になります。
なので途中でサイドを1枚しか取れない非エクのポケモンを相手にすると、2-2-2のサイドプランが崩れて攻撃回数が増加してしまいます。
火力と速度に特化した分搦め手には弱い為、攻撃回数が増えれば増える程ジリ貧になってしまうわけです。
そんな搦め手の筆頭である「手札干渉」に弱いという点もかなりのデメリット。
基本的に使用するサポートは「オーリム博士の気迫」一択である場合が大半であり、他のサポートはかなり暇な時にしか使う余裕がありません。
そうなると手札干渉で「オーリム博士の気迫」が使えない場面を作られ、結果攻撃できないターンを作られてしまいます。
一つ目の弱点はまだ戦いようがあるものの、二つ目の「手札干渉に弱い」という点はかなり致命的である為、どうにか改善する必要がありました。
そこを新たに登場したカードにより補ったのが今回のデッキです。
弱点に対する補強案
【裏呼び出し系カード】
弱点①に対する補強案。
具体的には「ポケモンキャッチャー」「プライムキャッチャー」「ボスの指令」に当たります。
「サイド1枚が嫌なら2枚とればいいじゃない!」というマリーアントワネット理論を地で行く暴論ですが、これがかなり理にかなっています。
例え非エク主体のであろうと、強力な特性要員やフィニッシャーとしてかなりの確率でexポケモンがベンチに控えています。
そいつらをピンポイントで引きずり出して倒してしまおうというわけです。
特に「ポケモンキャッチャー」は「オーリム博士の気迫」を使いつつ相手の裏を呼び出せる為、運否天賦ですが決まれば試合を決定づけるレベルで非常に強力です。
【キチキギスex】
弱点②に対する補強案。
ナイトワンダラーで新登場したカードです。
前の相手の番に自身のポケモンが倒されていたら3枚ドローできる、という特性「さかてにとる」が非常に強力です。
これによりサポート「ナンジャモ」で手札干渉をされつつ場のポケモンが倒されるという苦しい場面でも迅速に体制を立て直すことが可能。
ライコポンは序盤で事故らなければ凄まじいスピードでデッキを圧縮できるため、手札干渉を喰らっても3枚引ければ大抵は立て直せます。
技「クルーエルアロー」も無色3エネで使用できる優秀なベンチ狙撃技である為、システムポケモンとしてではなく使おうと思えば戦闘でも活躍が可能です。
【夜のアカデミー】
こちらも弱点②に対する補強案。
「自分の手札を一枚、山札の一番上に置ける」という地味な効果ですが、数少ない「山札の上を操作できる効果」を持っています。
これの何が強いかというと、やはり「手札干渉」に強いという点。
次の相手のターンに「ナンジャモ」が使われそうな時に自身の「オーリム博士の気迫」を山札の上に置く事で、どれだけ手札干渉されても次のターンに必ず「オーリム博士の気迫」を引く事ができます。
オーリム博士の気迫でなくても構いません。
「絶対使いたいカードを次のターン必ず使える」という保証が得られるというのは非常に大きい。ジャッジマンやアンフェアスタンプは流石にどうしようもありません。キチキギスで凌ぎましょう。
それ以外にも
- タケルライコの「はじけるほうこう」で手札をリフレッシュしたいけどトラッシュしたくないカードが紛れてる…
- イキリンコの「イキリテイク」を使いたいけどトラッシュしたくないカードが紛れてる…
みたいな時にも、必要なカードをキープしつつ安全に手札のリフレッシュが可能になります。
地味ですが替えが効かず唯一無二、いぶし銀のような効果を秘めた強力なスタジアムとなっています。
【アヤシシV】
ナイトワンダラー環境とは関係ありませんが、更にその次の弾である「ステラミラクル」に登場する「テラパゴスex」を想定して採用しています。
詳しい事はまた別の記事で書く予定ですので、そちらをご覧ください。
戦い方(特にサーナイト戦)
基本的な動きは従来のライコポンデッキとあまり変わりありません。
オーガポンの特性でエネ加速と山札掘りを進めつつ、目の前の相手を「きょくらいごう」で粉砕していきます。
相手のバトル場が非エク、且つベンチにV・exが控えている場合はポケモンキャッチャー等の裏呼び出しカードで裏を呼び出しサイドを2枚ずつ取っていくように戦いましょう。
中盤からはそこに加えて新たに採用した「キチキギスex」と「夜のアカデミー」を配置し、次のターンに使いたいカードを山札の上に設置して手札干渉に備えます。
毎ターン「オーリム博士の気迫」やボスの指令が使える盤面であれば、それだけで勝率はググッと高くなります。
非エクがメインアタッカーであるデッキは更に手札干渉への対策を早めに出すように心がけましょう。
特に要注意は天敵でもある「サーナイトex」
- 頻繁に飛んでくる手札干渉
- お守り+フワンテでこちらの耐久を無視してワンパンする火力
- サイドを2枚取れるサーナイトは「フトゥー博士のシナリオ」ですぐに回収されてしまう
と、ライコポンデッキが苦手な行動をこれでもかと押し付けてきます。
ライコポンデッキを使う上で絶対に避けられないVSサーナイトexを戦うコツは以下の通り
①イキリンコexをむやみに出さない
HP160と非常に貧弱なイキリンコは相手のサブアタッカーである「サケブシッポ」の攻撃で簡単に倒されてしまいます。
サーナイトexのアタッカーであるフワンテやサケブシッポは「勇気のおまもり」で底上げされたHPにダメカンを詰んでダメージを底上げする自傷アタッカーとでも言うべき性能です。
しかしイキリンコ相手では勇気のおまもりを装備させていない状態でもサケブシッポにワンパンされてしまう為、安易に場に出すことは控えましょう。
もし出す場合はこちらも「勇気のおまもり」で補強する事を忘れずに。
②ロストスイーパーを活用する
上述したように、サーナイトデッキのアタッカーは非エクながら240~300のダメージを簡単に叩き出す高い攻撃性能を有しています。
当然デメリットも高く、サーナイトの特性「サイコエンブレイス」でエネ加速を行う為、ワンパン火力を出す頃には勇気のおまもりで補強されたHP寸前までダメカンが乗っている状態が殆どです。
そんな状態でロストスイーパーを使って「勇気のおまもり」を剥がすとどうなるか。
相手の元々のHPをダメージが上回り、その場で自動的に気絶となります。
ライコポンの弱みは「高い火力をサイド1枚の相手に使わされることによる割の合わなさ」です。
しかし攻撃せずにサイドが取れるのであればそこは全く問題ありません。
気絶した後に出張ってきた相手を仕留め、サイド2枚ラインをキープできます。
③サーナイトexを逃がさない
サイド1枚獲得が続くサーナイト戦において、サーナイトexは唯一サイドを2枚取れる非常に美味しい獲物です。
相手はアタッカーを育てるのに必ず場にサーナイトを出す必要がある為、対戦を進めて行けばサーナイトexと対面する機会が必ず訪れます。
しかし熟練した相手ならばそれがリスクである事はよく分かっている為、フトゥー博士のシナリオを活用して「なるべく場にサーナイトexがいない場を作り上げる」事を目指してきます。
そこを逃がさず「ポケモンキャッチャー」や「プライムキャッチャー」「ボスの指令」をフル活用して、確実にサーナイトexを仕留める事を意識しましょう。
特に前述した「ロストスイーパー」で相手のアタッカーを気絶させつつサーナイトexを撃破出来ればサイドを3枚取りつつ相手の戦力を大幅に削ぐことができる為、勝利に大きく近づきます。
その為に今回新たに採用したキチキギスや夜のアカデミーで、手札干渉やトドメの一撃に繋げるキーカードを確保する事を意識するのが非常に大切です。
以上がナイトワンダラー環境となったライコポンデッキのレシピや戦い方です。
圧倒的な火力と速度を武器に環境を席巻するライコポンですが、そこへ更に「安定感」が加わる事でより強力なデッキへと進化しました。
相手を振り切る速さで強力無比な一撃を叩き込み、勝利をもぎ取りましょう!
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