どうも、ほんまぐろです。
2023年1月12日に発売された「ONEPIECE ODYSSEY」
こちらを第2章までクリアしました為、遊んだ感想や評価を書いて参ります。
ストーリーは導入部分以外ネタバレはございません。
ネタバレありの格追体験エピソードは下記の記事になります。(順次更新)
【アラバスタ編】
【ウォーターセブン編】
【マリンフォード編】
【ドレスローザ編】
【ワフルド編】
イントロダクション
新世界を航海する麦わらの一味はある日、大嵐に遭遇する。
嵐を抜けた先で一味が流れ着いたのは、天に向かって光の柱が突き抜ける未知の島。
ルフィはそこで冒険家を名乗る男・アディオ、そして島に住む海賊嫌いの少女・リムの二人と出会う。
リムが発する謎の力により、これまでの冒険で培ってきた経験や技をキューブにされバラバラに飛ばされてしまったルフィ達。
はぐれた一味の捜索とサニー号の修理、奪われた力の奪還
そして未知の島「ワフルド」の謎を解き明かす大冒険が始まる。
ストーリーに関して
島中に飛ばされた自身の力が宿ったキューブを取り戻すべく探索する事が今作の大きな目的となります。
原作のルフィ達の強さを考えると大抵の敵はワンパンで終わってしまう為、良いリセット方法だなと感じました。アドル方式
小さなキューブはその場で戻すことで失った力を取り戻す=使える技が増加・強化されます。
しかし大きなキューブはそのキューブ内に閉じ込められた思い出(=過去の記憶)を追体験する事によって再度習得していく必要があります。
それが本作の目玉でもある「過去編の追体験」です。
新世界以降のルフィの実力で過去編を攻略するとかクロコダイル涙目だろとCMを見た時は思いましたが、弱体化された状態であれば納得です。
過去の追体験と言ってもあくまで「記憶という曖昧な存在で構成された世界」である為、地形や登場人物、そして出来事も大きく異なっています。
この辺の言い訳設定も非常に上手い。
2年後のルフィ達だからこそ得られる経験もあり、見ていて胸が熱くなるシーンもちらほら。
原作ファンには小粋なサービスですね。
そうして過去の記憶を追体験して能力を強化し、現実世界のワフルドを探索していくのが本作のメインシナリオになります。
グラフィックに関して
PS5版でプレイしておりますがかなり綺麗です。
オブジェクトの細部まで作り込まれており、地面や岩のポリゴンに違和感を覚える事は現状ありません。
遠くの景色は綺麗なのに近くに寄るとメチャメチャ粗くて萎えるゲーム、最近多いんですよね。スターオーシャンとか
キャラクターの造形も若干ソフビっぽいですが非常に綺麗です。
開発がダイパリメイクで色々な意味で名を上げた賞金首ILCAだったので少し不安だったのですが杞憂でした。
よく考えたらモデリングはドラクエ11のグラフィック開発をしていましたしね。
幸せパンチ、マジ幸せ
三〇)`д゚)・;” ·
戦闘システムに関して
今時珍しいくらいにコテコテのコマンドRPGとなっています。
というかこれが本作の目玉なのではないでしょうか。
今までアクションゲームが大半だったワンピースを「コマンドRPG」するという。
考えてみれば「ワンピース」という作品はコマンドRPGと相性が抜群なんですよね。
選ぶべきコマンド=技が大量に存在するから。
原作では新たな技が登場するたびに盛り上がりますからね。
そんな魅力的な技の効果や範囲を考えて選択して発動させるのは、今までのアクションゲームとは違った新鮮さです。
技のモーション自体も良く作り込まれており、キャラクター達が過去の記憶を追体験するように、プレイヤーもワンピースの歴史を作り上げてきた技によってワンピース自体を追体験する事が出来ます。
しかもただ殴るだけのRPGではありません。
ともすると陳腐になりがちなコマンドRPGを面白くする要素がきちんと作られています。
【エリアシステム】
敵とエンカウントするとバトルフィールドに移動しますが、従来のRPGのように一つのエリア内で戦うのではなく複数に分割されたエリアで戦います。
上記の画像ですとルフィ&ロビン、ナミはそれぞれのエリア内の2匹にしか攻撃できません。
逆にエリア内に敵がいないゾロは好きなエリアに移動して攻撃することが出来ます。
1ターンの中で行動する順番は自由に選択できる為
- エリアに敵がいないキャラの範囲攻撃で別エリアの敵を殲滅
- 殲滅したエリア内にいた味方は別エリアに攻撃できるようになる為、そいつで敵を仕留める
と言ったテクニカルな動きをすることも可能です。
上記の画像で言うと
- ゾロの範囲攻撃「龍巻き」でルフィ・ロビンのエリア内の敵を殲滅
- フリーになったルフィの範囲攻撃「ゴムゴムの銃乱打」でナミのエリア内の敵を殲滅
といった動きで完封を目指す形です。
これがなかなか考えさせられます。
また、キャラクター達は「パワー」「スピード」「テクニック」の3タイプに分類され、それぞれが三すくみで弱点となる為、相性を考えて行動していく必要があります。
更に
- 範囲攻撃が「自分のエリアにしか攻撃できない技」と「別のエリアにも攻撃できる技」に別れている
- 「自分のエリアに敵を引っ張ってくる技」や「自分のエリアから敵を吹っ飛ばす技」がある
- 回復技で複数人を回復させる場合、一つのエリアに集まる必要がある(=敵の範囲技で大ダメージを負うリスクが増える)
等、予想以上に考える要素が充実しています。
更に更に、ランダムで発生するアクシデントイベントをクリアすると大量の経験値ボーナスが発生する為、コマンドRPGにありがちな「戦闘が単調になりがち」という欠点もある程度フォローされています。
敵味方のタイプ相性、自キャラの位置、敵の位置、技の範囲、技の効果、相手の行動順…
それらをよく考えて効率よく攻撃していき、ノーダメージで完封できた時はかなりの達成感が味わえます。
コマンドRPGで最も多くなるであろう「戦闘」が楽しいというのはかなりデカい。
その他システムに関して
自分はPS5版をプレイしていますが、ロードに関しては文句なしです。
エリア移動時やエンカウント時には殆どロードは入りません。
また「オートバトル」や「倍速モード」等も最初から完備されている為、非常に快適なバトルを楽しむことが出来ます。
気になった点
細かい点ですが気になった部分もあります。
まず一番気になったのがダッシュが遅い事。
通常の歩くスピードとほとんど変わらない上に割とマップが広い為、やきもきします。
またフィールドにはキャラクター固有のアクションを使用しないと進めなかったり獲得できないアイテムが存在します。(ルフィの能力で遠くの足場に行く、ウソップのパチンコで遠くのアイテムを打ち落とす等)
その為頻繁にキャラクターの切り替えをしないといけない為煩わしい。
PS5版だと「調べるのに〇ボタン、決定が×ボタン」というPS5特有の問題も気になります。
良質な「王道」
以上が序盤を遊んだ感想です。
「悪名高き賞金首バンナムによるワンピースの無双以外のキャラゲー」という事もあり、正直そんなに期待はしていませんでした。
しかし蓋を開けてみれば今のところ十分楽しめています。
「お腹が減ってハンバーグが食べたくなったのでファミレスに行って注文したらハンバーグが出てきたので美味しく食べて満足しました」
くらいの手堅い体験です。
決して
ハンバーグ注文したら北川景子が運んできたみたいな超神体験
という訳ではないですし
ハンバーグ頼んで待っていたらガス爆発で建物が吹き飛んだみたいな超不運体験
という訳でもありません。
非常に丁寧に作り込まれたコマンドRPGを体験することが出来ると思います。
「ワンピースが好きな人」で「コマンドRPGを遊びたい人」というニッチなゲーマーであれば、十二分に楽しめるのではないでしょうか。
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