どうも、ほんまぐろです。
7月29日に発売となった「ゼノブレイド3」
こちらをクリアしましたので、その感想を書いて参ります。
クリア時間はある程度クエストもやりこんだ上で「75時間」となりました。
ネタバレ全開となりますので、ご注意ください。
ストーリーに関して
非常に難しい題材だったと思います。
- 初代は殺された仲間の敵討ちの為の旅
- 2は出会った少女の願いを叶えるための冒険
と、単純明快で冒険活劇然とした内容でした。
しかし今作は「10年しかない命をどう生きるか」「命の意味を知る」という非常に曖昧で抽象的なストーリー。
心情を理解するのも一苦労でした。
だって「自分が10年しか生きられない」とか、全然ピンと来ないですしね…
それでも、そんな限られた命を懸命に生きていこうとするノア達の行動は心に来るものがありました。
中盤で精いっぱい生きて悔いはないと話していたミオの「それでももっと生きたかった」というセリフ。
ハッとさせられました。
はたして自分は自分の人生に対して胸を張って「よく生きた!」と言えるか?
彼らより寿命が何倍も長い自分がダラダラと生きていて良いのか?
残りの人生が10年だって50年だって関係ない。
一瞬だけど、閃光の様に…!
ちょっとだけ他作品の内容が入り込んでしまいましたが、まさにそうやって1日を懸命に生きていこうと思える、そんなストーリーだったと思います。サンキューポップ
戦闘に関して
ゼノブレイドシリーズのキモとも言える戦闘ですが、今作も非常に面白い。
2程複雑ではありませんが、それでも十分に奥深い戦闘を楽しむことが出来ました。
とはいえやっぱり覚える事が多くて大変だった
ヘイト管理、スキル、アーツ、融合アーツ、コンボ、インタリンク、チェインアタック、チェインオーダー、ヒーローオーダー、etc…
それらを1つの画面の中でリアルタイムで管理するのはしっちゃかめっちゃかの一言。
一見するとカオスですが、一つ一つを理解していくと面白いくらいに戦闘が楽しくなる。
この年になってまだまだ成長の楽しみを見出せるシステムでした。
目玉システムのチェインアタックは最初こそ手探りで進めるものの、システムを理解して上手くゲージを稼げると非常に楽しい。
特に中盤でウロボロスオーダーが解禁されてからが顕著で、ソシャゲもびっくりのダメージを叩き出せるので爽快感が半端ない。
キャラクターに関して
【ノア】
我らが主人公。
人の生き死にが隣り合わせの殺伐とした世界観の影響か、9歳児の割りにJRPG主人公特有の青臭さが薄いちょうどいい主人公だったと思います。
そんな普段は安定している彼だからこそ、ミオとの別れで取り乱すシーンは心を揺さぶられました。
飛び降りるポーズが南斗水鳥拳なのも心揺さぶられました。
【その他主要メンバー】
ノア以外のメンバーに関しては、個人的には結構地味だったかなぁと…
メインストーリーは実質ノアとミオの話で、その他のメンバーはサイドストーリーで進行する事が多い為人によってはあんまり愛着も湧かないのではないでしょうか。
ただ、それぞれ良いキャラクター性を持っていますし、敵対していたそれぞれの陣営が最後は家族の様に仲良くなっている光景は非常に微笑ましかった。
特にタイオンがお気に入りです。あとは混浴上等なユーニちゃん
ヒーローに関して
前作のブレイドに値するキャラクター達。
どの人物も非常に個性的で、パーティに加入させられるのが1人だけという事もありとても迷いました。
シティーの要として主人公達と戦ったモニカ、生き様や存在感と胸の大きさでノア達に多大な影響を与えたデセル等、ストーリーでもカギを握る存在が多かった。
ただ戦闘面に関して圧倒的に強かったのは、やはりモニカとマシロ。
堅牢な盾として活躍する上にヒーローチェインで復帰キャラへのTP加算、ヒーローオーダーで復帰人数追加と抜群の使いやすさを誇ります。
彼女がいるだけでチェインアタックのゲージ安定感がググッと上がる為重宝しました。
安定感のモニカさん、爆発力のマシロちゃんといった感じ。
褐色+眼帯+クール+抜群のスタイルという要素のデパート。
こんな女性とやる事やって子供までこさえたヴァンダムさん羨ましすぎる。
回復アーツに加え自身にランダムでバフを付与する「マキシマムエフォート」と、それを全体化させる「レゾナンスフラッグ」が非常に強力なマシロちゃん。
彼女のクラスを開放して味方キャラに関連スキルを覚えさせれば戦闘中あっという間にバフがモリモリになる為凄い楽しい。SEは煩いですが
更にチェインアタックではヒーローチェインでマシロ以外のTP加算、ヒーローオーダーではチェインゲージ回復という、チェインアタックにおける唯一無二の超性能。
運が良ければ通常4.5回で終わるチェインアタックが6~7回まで継続できるため、ものすごいダメージを叩き出すことが出来ました。
確実にヒーローたちの中では頭一つ抜けた存在だったと思います。
執政官に関して
今作で敵対するグループ。
ぶっちゃけ人数多すぎでは?というのが正直な感想。
最初こそ意味深に登場するものの、大抵はサイドストーリーで死んでいく為記憶に残りにくい。
特に終盤は猫の手も借りたいとばかりにあの人もこの人もメビウスに。
まるでメビウスのバーゲンセールだな…。
不愉快な言動でちょうどいい小物だったシャナイアすらメビウスとして再生されて敵対してくる始末。
鉄砲玉かよ…。
人材難も甚だしい。
挙句の果てにゼット戦では劇場を満席にして拍手喝采。
怪人枠じゃなくてショッカー枠だった。
メインストーリーでも存在感を放っていた原初のメビウス「X」と「Y」も、なぜかインタリンク体すら登場せずにあっさり退場する始末。
なんか断末魔で言ってたけど早くクリアしたくて放置しました。
前作のメツやシン、イーラの面々が濃すぎたせいで相対的に薄味に見えたのも大きいと思います。
ラスボスとなるゼットも最後まで正体は引っ張られますが、結局は人々の負の感情の集合体というオチ。
ちょっとぽっと出感がね…
なまじ前作のキャラや展開が良すぎただけに、ちょっと肩透かしかな~と感じました。
ただ、今まで交流を深めてきたヒーローたちが加勢に来る展開は熱かった。
こういうの弱いんですよね…大神現象と呼称しよう
前作キャラに関して
初報PVでも登場したメリア&ニア。
PVでは明らかに敵のような言動で絶対偽物だろと思ってましたが、案の定偽物だった。
それ以外のキャラクターは現状登場していません。(厳密にいえばヴァンダムさんもか?)
強いて言うならシティーに飾られていた初代ウロボロスの一人・オーツ家の銅像がシュルクそっくりだったくらい。
しかし
ラスボス撃破後、シュルクの自作剣や唐突なハナの登場など、1と2それぞれの世界に関する情報が一瞬だけ登場しました。
うおおぉぉぉ!!
レックス達!!!皆揃ってて懐かしいなぁ~(泣)
大きくなったなぁ~…(泣)
ん?
は?????
何?何ですかこれは?
ムシブギョーですか?
百歩譲ってホムラとヒカリがレックスと結ばれるのは良い。ブレイド子供作れるんだとかレックスの倫理観どうなってんだとかは一旦置いといて。
なんでニアまで????
あの前作ラストの展開からどうしてこのハーレム展開になるんだ???
レックスは触るだけで妊娠する益荒男なのか??
だから背中を押したニアもそうなったのか??
そう解釈でもしないと、このビッグダディみたいな写真になる展開が見えんのだが!?
ニアの子供(?)の父親がレックスではない可能性もあるが、父親の描写がない以上レックスがそうである可能性が高い。それっぽく椅子に手まで回してるし。
そもそもこのシーンを入れる意味はなんだ???
普通にみんなが仲良く冒険している風景でよかったんじゃないか??
わざわざムシブギョー家族写真にする意味は??
という感じで、不愉快とか不満とかよりも
「え?なに!?待って待って意味わかんない!意味わかんないんだけど!!」
という恐怖感が勝ってしまい、ラスボス撃破後の余韻が完全に失せました…。
この辺はDLCで補完されるんでしょうか?もしそうなら最初から入れとけや!
総評
- より洗練された戦闘システム
- 広大な世界
- 魅力的なヒーロー達やクラスを育てていくシステム
- 和の要素を取り入れた相変わらずの素晴らしいBGM
等、多くの部分は非常に楽しめました。
70時間以上のボリュームに見合うクオリティだったと思います。
しかし薄味になった仲間達や無駄に多く・忙しなく入退場を繰り返す執政官達等のキャラクター関連、そして終盤の駆け足展開は個人的になりました。(あくまで個人的には、です。)
何よりラストの前作キャラクター達に関する唐突すぎる衝撃展開が個人的には合わなかった。
それらを除けば満足の出来です。
前作キャラクター達に関してはDLCでの補完に期待しましょう。
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