【ネタバレ無し】ポケモンスカーレット・バイオレット プレイ感想・評価 良かった点と悪かった点【SV】

どうも、ほんまぐろです。

11月18日に発売された「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」

こちらをクリアした為、その感想を書いていきます。

プレイ時間は全ルートを進めつつ25時間となりました。

基本的にネタバレはありませんが、物語の全体的な感想に関しては述べますので、ちょっとしたネタバレでも見たくないという方はご注意ください。

 

良かった点

【冒険感】

ポケットモンスターシリーズにおいて大切な点は人によって違います。

ストーリーを重視する人もいれば育成・収集を重視する人、対戦を重視する人、千差万別です。

自分が最も大切にしているのは「冒険のワクワク感」です。

これはどのシリーズでも変わりません。

見知らぬポケモンが住まう見知らぬ土地を探検し、新たな出会いに興奮する。

 

このワクワク感こそ、ポケモンシリーズの最も重要な点だと考えています。

一目見た時から決めていた相棒ホゲータと10kgもあるホゲを肩に乗せて水平に保てるハイパー筋力の持ち主ほんまぐろ

 

ポケモンシリーズ自体、新世代になると舞台も主人公もポケモンもガラッと変わる為、このワクワク感を味わうには実に都合がいい作品。

そして新鮮さだけでなく、「今まで楽しんできた過去シリーズの思い出を背負って新たな冒険に出れる」というのも、シリーズ独自の魅力です。

自分はシリーズでハッサムが一番好きなので、毎回旅のお供には欠かせません。

この新たな冒険に出るワクワク感と、ずっと連れ添ってきたなじみ深い連中との懐かしい感じ

両方味わえるのはコツコツとシリーズを積み重ねてきた国民的RPGであるポケットモンスターならでと言えると思います。

 

【ストーリー】

今作SVはオープンワールドとなり、どこを旅するのもプレイヤーの自由。

ただ

  • ジムバッジを集めてリーグ制覇を狙う、従来の冒険を楽しめる「チャンピオンロード」
  • 学園の不良グループ達を懲らしめるべくアジトを殲滅する「スターダストルート」
  • 伝説の調味料を求めてペパー先輩のパシリヌシポケモンを倒す「レジェンドルート」

という、ストーリーの基盤となるルートが3つ存在します。

1つのルートを集中して攻略するもよし、複数のルートをバランスよくクリアしていくもよし

 

どのルートをどういう順番で攻略するかはプレイヤーの自由です。(気になる点はありますが、それは後述)

ストーリーも一つ一つは超大作という訳ではありませんが、起承転結がしっかりとありそれぞれ違った楽しみ方が味わえます。

王道な冒険ストーリーを味わえるチャンピオンロード、舞台となるアカデミーに存在する不良達の悩みと葛藤を描くスターダストルートは安定の楽しさです。

個人的にレジェンドルートが予想以上に良かった。

てっきり滝夜叉丸先輩みたいなツラの野郎にパシられるスパイス集めをするだけのシナリオになるかと思っていたのですが、いい意味で裏切られて思わず感動してしまいました。

今までストーリー部分は淡泊である事が多かったポケモンシリーズですが(一部例外はありますが…)、今回は短いながらも非常に良く作られたストーリーだったと思います。

 

【システム関連】

 アルセウス等の連れ歩き・触れ合いを発展させたピクニックはお気に入りのポケモンたちと触れ合ったり写真を撮るのに適した良いシステムでした。

また、今作では技マシンが使い捨てのアイテムとして復活しました。

それを作る為に「ポケモンの素材」が必要で、それを得るためにフィールドに生息しているポケモン達と戦う必要があります。

シンボルエンカウントかつレッツゴーボタンで即座に倒せる為、非常にサクサク集める事ができました。

広大な土地を旅して様々なポケモンたちと出会う為の一つの機能として十分に機能していたと思います。

でも「ミガルーサの切り身」はもうただの漁業だと思う…。

 

気になった点

【オープンワールドの意味】

前述したストーリーですが、各ルートのジム・アジト・ヌシはレベルが固定となっている為正直謳われている程自由度はありません。

また、各ルートのボスを倒すごとに様々な特典が貰えます。

  • チャンピオンルート:レベル差での命令無視を防いだり、レイドの褒美が良くなる
  • レジェンドルート:ミライドン・コライドンのライド技が解禁され冒険しやすくなる
  • スターダストルート:作れるわざマシンの量が増える

といった具合です。

自分はジム制覇とスター団アジト殲滅を並行で攻略し、スパイス集めを放置してしまった為いつまで経ってもミライドンが低速煽り運転しか出来ず時間がかかってしまいました。

なので、必然的に攻略するルートは「レベルが低い順」、且つ「各ルートをバランスよく」という最適解になりやすく、結局はいつものシリーズと同じになってしまいます。

もっとも、完全に一本道だった従来シリーズと比べれば非常に自由度は向上しているのでそこまで気にする事もないかな?とも思います。

 

【キャラクターに関して】

今作では見た目が非常に独特なキャラクターが多く、プレイヤーにって好みが湧かれやすいかなと感じました。

個人的に気になったのはどう見ても学生には見えない学生達。

勿論それが悪いとは言いません。

歳を取って大学に通われる方だって現実世界には大勢います。

何も悪くはない。

ただ、あまりにも多く出てくる為嫌でも気になってしまいました。

これに関しても、本当に人それぞれ感想は異なってくるので気にすることもないと思います。

しかも

ナンジャモちゃんとチリちゃんを生み出しただけでおつりが帰って来るレベルです。

 

【ゲーム自体のクオリティ】

個人的にはここが非常に気になった。

シリーズ初のオープンワールドという事もあり、今作はバグや雑な部分が非常に多い。

オープンワールドにバグは付き物ですが、それにしたって多すぎます。

しかもシャイニングパール・ブリリアントダイアモンドのような笑えるバグではなく進行不能に陥るバグやエラー・フリーズと言った深刻なバグが目立ちます。勿論笑えるバグも山盛り。

自分は「ジムに入っただけでフリーズする」というバグがクリアまでに3回は発生しました。

そしてゲームそのもののクオリティ

特にグラフィックに関しては残念な出来と言わざるを得ません。

岩山や砂漠等、プレステ2レベル、下手したら64レベルと見紛うレベルのテクスチャがゴロゴロ転がっています。

 

下手したら前作「ポケモンレジェンズ アルセウス」と比較しても劣化しているレベル。

最早ゼノブレイドシリーズ等、別作品とは比べるまでもありません…。

そんな状態にも関わらず処理落ちによるカクつきやスローモーションが頻発する為、常時ストレスが溜まっていきます。

システム的にはミニマップに店の情報等が出ずいちいちマップを開かないとどこに何があるか分からなかったり建物から出ると視点がリセットされて間違えて二回入ってしまったりと、いまいちかゆい所に手が届かない。

 

グラフィックの粗さ、ロードの長さ、処理落ちの酷さ、不便なUI

etc…

ことクオリティの面だけで言ってしまえば、2022年も終わるという今の時代に出していいレベルではありません。

良くてインディーズタイトルレベル。

出すたびに何百万本も売れる国民的なシリーズであるポケモンがいつまで経ってもこの状態だと「シリーズの人気に胡坐をかいている」と言わざるを得ません。

直近のシリーズ作品「レジェンズアルセウス」がストーリーやグラフィック、システム、キャラクター等全方位にわたってハイクオリティな名作だっただけに余計対比で見比べてしまいます。

 

ポケモンしかやらない、動かしているだけで楽しいといった熱心なファンやライトゲーマー層としてはそこまで気にならないかもしれませんが、様々なゲームを触っている自分としてはどうしても比較せざるを得ませんでした。

 

総評

  • 冒険感・ワクワク感
  • ポケモンを集めて育てる楽しさ
  • ポケモンで対戦する楽しさ
  • 自分だけのパーティで旅をする楽しさ

と言った従来のシリーズならではの楽しさは十分に楽しめます。

更にそこへ「オープンワールド」、「ストーリーの良さ」も加わり大幅に進化したと言えます。

しかしそれとは裏腹に前述したグラフィック面や処理落ち等、「フルプライスでこれはポケモンという名前が付いていなければ炎上する」レベルのクオリティの為、生粋のポケモンファンでなければどうしても気になってしまうと思います。

 

ただし、決して駄作や問題作という訳ではありません。

それを踏まえて尚楽しい作品でした。

 

色々思うところはありますが、それでも楽しいのがポケモンの魅力なんです。

今作の良い所はそのままに、次回作ではより進化したポケモンを見せてくれる事を期待し、引き続きパルデア地方での冒険を楽しんでいきたいと思います。

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