どうも、ほんまぐろです。
1月28日に発売されたポケモンシリーズ最新作「ポケモンレジェンズアルセウス」
こちらをクリアしましたので、その感想を書いていきます。
メインストーリーをクリアしつつ、クリア後はポケモン図鑑の完成を目指してやり込みプレイ。
無事完成させることが出来ました。ダイパリメイク特典のダークライは買っていないので除外。
メインストーリーをクリアするだけなら大体20時間程度、ポケモン図鑑完成までを目指すなら60時間程かかる内容でした。
なかなかのボリュームだと思います。
プレイ日誌はこちらから↓
そんな今作は従来のポケモンシリーズとは一線を画すシステムとなっており、発売前から大きな話題となっておりました。
今回はそんなアルセウスを遊んだ感想を、良い部分と悪い部分に分けて紹介して行きたいと思います。
良かった点
①【広大なポケモンの世界】
まず良かった最大の点はなんといってもこれでしょう。
エリア毎に区切られているものの、その広大なエリア内を隅々まで探索できる疑似オープンワールドとなった事です。
見渡す限りに広がる世界を隅々まで探索するという従来のアクションゲームに、「世界を冒険して様々なポケモンを発見する」というシリーズの骨子が見事なまでに噛み合っています。
ロケーションも豊富で、原野はもちろん海辺や森林、火山に雪山等実にバリエーション豊かなロケーションが存在します。
それらのフィールドを探索し、様々なポケモンを発見して捕まえる
これらの探索要素が非常に楽しい。
オープンワールドにおけるもっとも基本的な楽しみである「探索しているだけで楽しい」という部分を存分に堪能できます。
今までは1ボタンで使用するだけだったモンスターボールも、「自分で構えて投げる」というアクション要素が加わった事でより臨場感が増しました。
自分の意思で野生のポケモンに近づき、自分のてで手持ちのポケモンを出して戦わせる、という全てが自分の意思で決まる世界。
これは自分が赤緑を遊んでいた頃に夢見た「将来のポケモン像」に最も近い存在だと思います。
②【育成要素】
ポケモンと言えばやはり育成。
ただし、今作は従来のシリーズにあるような綿密な廃人要素育成はそこまでありません。
努力値・個体値は今作では「がんばレベル」という数値で表されており、それらの数値はゲーム内で手に入るアイテムで簡単に上げる事が出来る為、誰でも簡単に育成に励むことが出来ます。
「性格」は存在しますが、こちらもゲーム内で変更できるアイテムが存在する為そこまで気になりません。
唯一「色違いポケモン」は存在しますが、こればっかりは「やり込み要素」としてカウントした方がいいと思います。
なので対戦や環境等を気にすることなく、自分の好きなポケモンを好きなように育て、一緒に冒険する事が可能です。
個人的に自分がポケモン対戦ガチ勢ではない為、気軽に育成や冒険が出来るのは非常に楽しい。
「ポケモンは好きだけど対戦は難しくてよくわからない…」というライトゲーマーにとってはお勧めできる内容になっています。
お気に入りのポケモン達がswitchのクオリティで動き、自分にリアクションをしてくれるのがとても楽しいです。
ちなみに上の画像は全て「親分ポケモン」と呼ばれる特殊な個体で、従来のポケモンよりも特殊な技を覚えている上にサイズが数倍でかいポケモン達です。
流石に全種類はいませんが人気のあるポケモンは大抵親分Verが生息しているので、自分のお気に入りの親分を捕まえて一緒に冒険すると、色違いポケモンとはまた違った愛着が湧いてきます。
③【登場キャラクターによるファン要素】
今作はダイヤモンド・パールの舞台であるシンオウ地方の過去の世界「ヒスイ地方」が舞台となっています。
登場するキャラクター達も「従来シリーズのキャラの先祖」と思われるキャラクターが多数存在し、過去作を遊んだ人であればある程嬉しくなります。
もちろんダイヤモンド・パール以外のキャラクターも多数。
詳しくはこちら↓
気になった点
①【疑似オープンワールドとしてのクオリティ】
従来のポケモンシリーズは前作のメインタイトルである「ソード・シールド」にて劇的にクオリティが向上しました。
今作はそんなソード・シールドよりも更に後代に、そして自由に世界を探索できる事が出来ます。
しかし、そのクオリティ自体は正直そこまで高くはありません。
決して「低い」と言っているわけではなく、「2022年のゲームにしては高くない」といった印象です。
具体的に言うと
- 草木や岩等、フィールドのポリゴンの雑さ
- 生息しているポケモンも「ただ居るだけ」であり、NEWポケモンスナップで描写されていたような生活感が感じられない
等です。
もちろんこれらを加味しても十分楽しい探索は行えますが、他のAAA級オープンワールドと比べるとどうしても見劣りしがちです。
②煩雑・不便なUI】
今作は従来シリーズのようなコマンドRPGではなく、リアルタイムの中で自分で操作していくアクションRPGです。
その為要求アクションが非常に多く、押し間違いや咄嗟のミスが非常に多くなる事が気になりました。
例えば
- 手持ちのポケモンと道具を投げるボタンが同じで、ボールを投げたいのに切り替え忘れてポケモンを投げつけてしまう(逆もしかり)
- ライドポケモンを十字キーで選ぶ必要がありますが順番がよくわからない為探すのに時間がかかる
等です。
また、村に戻るにはいちいちベースに戻らなければならなかったり、ポケモン図鑑のタスクを一発で確認する方法がなかったり等痒い所に手が届きません。
勿論問題なく遊べますが、やり込もうとすればするほど気になってくると思います。
③【戦闘難易度が高い】
今作でもトレーナーや野生のポケモンとのバトルは健在ですが、ポケモンの研究が未発達でまだ危険視されている時代背景を鑑みての事か戦闘難易度が結構高かった。
特に気になったのが野生ポケモンとのバトル。
序盤こそ大人しいポケモンが多い為1対1で集中できますが、中盤以降はどいつもこいつもやたら殺意が高く、プレイヤーを見つけると即戦闘モード、殺しに掛かってきます。やはりポケモンは危険な存在だ…!
そうなるととても1対1など叶わず、必然的に1対2、酷い時は1対3なんかの場面にぶち当たります。
相手の攻撃も1発1発がやたら重かったり謎の2回行動で圧倒してきたリと妙に殺る気性能が高く、選択を間違えるとあっという間にパーティが半壊します。戦いは数です。
戦闘エフェクトを飛ばすこともできない為、何度も相手の攻撃シーンを見せられながら瀕死寸前まで追い込まれる相棒を見ているのは非常にストレス。
やっと自分の番が回ってきたと思っていざ攻撃したら外れてまた延々相手のターン…とかになったらコントローラーを投げたくなります。
トレーナー戦ではシリーズ伝統の「○○をくりだそうとしている!こちらも入れ替えますか?」の確認がなくなり、相手が何を出すのかが分からなくなってしまったのが痛い。
出てきた後続が苦手な相手だったり、早業と力業を駆使してごり押ししてくる等、殺って殺られての血みどろなバトルになりがちです。
まぁ、今作は本編シリーズとは異なるアクション寄りのゲームなので、「純粋に戦うよりも隠れて近づいたりエサで誘導したりと、アクション要素を重視して楽しんでください」という事なんだと思います。トレーナーバトルはレベルを上げて速攻で殴り殺しましょう
それにしたってポケモンシリーズの醍醐味であるバトル部分でここまでストレスがたまるのはあまり嬉しくありませんが…。せめて野生バトルくらいは暴れさせてほしかった…。
総評
世界中で親しまれるにまで成長したビッグコンテンツ・ポケットモンスター。
個性豊かなビジュアルに富んだ様々なポケモンを育てつつ冒険やバトルを堪能するシリーズは、このアルセウスで大幅に路線を変更してきました。
そんな新規IPも同然の刷新による弊害は、グラフィックの部分で会ったり不便なUI等、確かに「粗」として見受けられるのも事実です。
しかし、そんな不満点を補って余りある楽しさも確かに存在します。
広大なフィールドでの冒険感やポケモン達との触れ合い等
大幅に路線変更してもなお確かに感じられるポケモンの魅力が今作には詰め込まれていると感じました。
仮に「なんかオープンワールドっぽいゲームやってみたいな」程度の漠然とした考えで本作を手に取るのはあまりお勧めしません。
本作よりグラフィック・UI等で優れた作品は多く存在します。
しかし「ポケモンを遊びたい!」という方であればぜひともおススメした一作です。
今までのポケモンシリーズの魅力に加えて、今までとは一味違う新たな魅力も味わえる素晴らしい体験を味わえると思います。
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