GHOST OF TSUSHIMAを終えて

どうも、ほんまぐろです。

先日購入した「Ghost of Tsushima」を無事クリアしましたので、感想を項目別に述べていきたいと思います。

終盤のストーリーに関しても触れているので、未クリアの方はネタバレとなりますのでご注意ください。

 

UIに関して

今作は没入感を高めるために画面内にゲーム的な要素が極力入らないように作られています。

  • HPゲージ等は戦闘時のみに表示させる
  • 目的地に向かって風が吹く演出によりマップを表示させない
  • 付近に探索スポットがある場合は鳥が道案内をしてくれる

等、没入感を高めるための工夫が随所に見受けられました。

戦闘に関して

戦闘システムに関しては4つある型を自由に切り替える事で敵の武装に対して有利に立ち回る事ができるシステムです。

ただボタンを連打しているだけでは攻撃が通らずアッという間にジリ貧になってしまう為、敵の武装に合わせて適宜型を変える必要があります。

このシステムによりオープンワールド特有の「戦闘のマンネリ感」が薄らいでおり、型毎に異なる特殊攻撃も相まって毎回新鮮な気持ちで戦闘を楽しむことができました。

 

サブクエストに関して

「○○を×個取ってこい」といったよくあるお使い風クエストではなく、ちゃんと一つ一つにストーリーがあり、どれもプレイしていて楽しかったです。

困っている住民の話を聞いて原因を探り、それを解決することで住民たちの信頼を勝ち取るという一連のプロセスが冥人としての仁の行動とマッチしており、非常にやりがいがあります。

 

 

まぁ、原因の大半は蒙古兵や賊共なんですけどね。

そこはもう少しバリエーションを持たせてほしかったとは思いました。

ストーリーに関して

秀逸の一言でした。

派手さはないですが、日本特有のいぶし銀のような渋さが非常に高いクオリティで再現されており、「これを海外のスタジオが作ったのか!?」と驚愕しました。

対馬の民を守るため武士としての誉れを捨てて戦いに身を投じていく仁と、戦の内容よりも戦の仕方を重視する「武士としての誉れ」を最後まで貫く誉れおじさん伯父・志村との対比がメインの軸となっています。

最初は「誉れ誉れうるさいなこのおっさん」とは思いましたが、ストーリーを進めるにつれ志村の考え方にもある程度納得できてしまうのが難しかったですね。

仁(冥人)が表立って活躍してしまえば、例え蒙古を打ち払えたとしてもその後の対馬は荒れに荒れてしまう可能性が高い。

冥人という「何者にも屈しない存在」を希望の象徴とした人々が統治に抗うのは明白ですから。

そう考えると、志村がなぜそこまで誉れを大事にしていたかも分かるようになります。

 

 

誉れとは社会的な正しさ以外の何物でもない。

かと言ってそもそも蒙古に勝たなければ社会もクソもないので、そうなるとやはり仁のような人物が必要になってくる。

どちらも大きく間違っていない分、決着は永遠につかない問題だなぁと思いました。

最後の志村との一騎討ち、討ち取るか生かすかの選択肢は非常に悩みましたが、自分は生かす道を選びました。

ここは心情的にどちらの選択肢を選んでも説得力があるので、プレイヤーによってかなり変わってきそうです。

 

登場人物に関して

時代背景も相まって、一癖も二癖もある人物がそろっています。

前述した誉れから手足が生えた侍・志村や人間味溢れる弓の達人・ビクター・サリバン石川先生

家族を皆殺しにされ復讐鬼と化した女傑・政子や究極のブラコン・ゆな

特に女性二人は癖の塊

血気盛んや気性が荒いを通り越しており、戦闘が始まるや否や真っ先に敵陣に突っ込んでは片っ端から斬り殺す勢い

イベント戦闘中アイテムや素材を回収している間に敵が全滅していることも

そんな人物達による人間ドラマは、まさに時代劇をみているかのような内容で非常に面白かったです。

 

フォトモードに関して

昨今のオープンワールドでは標準装備になりつつある機能ですが、今作に関してはこの機能が非常に有意義なものになっていました。

そもそも「鎌倉時代の日本が舞台」という事もあり、自然の豊かさは抜群

それに加えて白黒モードやオブジェクトの量、風量、天候、時間等、非常に高い自由度で環境を操作して写真を撮影することができました。

侍による殺陣が非常に写真映えするのも大きい

これだけ写真映えし、常にいい絵を狙おうと気を配るゲームはPS4版のスパイダーマン以来でした。

 

総評

広大な大地や空気感はブレスオブザワイルド、サブクエストはウィッチャー3、戦闘の型は仁王等

名作が持つ特徴を凝縮したシステムと、昔の日本が誇った四季折々の自然の美しさ、それを邪魔しない没入感を高めるUIの設計

そしてそれを更に高めるフォトモード等

際立った目新しさはないがどの要素も非常に高いクオリティで纏め上げられている極上の名作でした。

この出来なら今年のGOTYも狙えるのではないか、というレベルです。

売上も非常に好調だそうなので、ぜひDLCや続編を期待したいです。

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