劇場版「アンチャーテッド」 感想 映画を超えたゲームを超えた映画(ネタバレ有り)

どうも、ほんまぐろです。

2022年2月18日に公開された映画「アンチャーテッド」

こちらを視聴して参りました。

今回はその感想を述べていきたいと思います。

ストーリーに関しては視聴されたこと前提のネタバレ全開な内容なので、未視聴の方はご注意ください。

 

アンチャーテッドとは?

そもそもアンチャーテッドとは

ソニー・インタラクティブエンタテインメントの子会社であるゲーム開発会社「ノーティードッグ」が開発を手掛けるアクションアドベンチャーゲームです。

スピンオフを含めると5作品が発売されており、プレイステーション4での最新作「海賊王と最後の秘宝」で現状ストーリーは完結しております。

「ウィザード」と称される技術を持つノーティードッグによって作られたアンチャーテッドの世界は非常に広大かつ緻密でクオリティが高く

同じ世代のソフトの中でも頭一つ抜けたグラフィックを誇ります。

そんな天井知らずのグラフィックの中を主人公であるトレジャーハンター「ネイサン・ドレイク(通称ネイト)」がお宝を求めて飛び回る冒険活劇が、本作の大きな魅力です。

お宝を求めて世界中を飛び回り、遺跡を探索し、敵対者と激しくドンパチし、最後は脱出と…

往年の名作「インディ・ジョーンズシリーズ」を彷彿とさせるB級映画感を存分に堪能することが出来ます。

人呼んで「プレイする日曜洋画劇場」

 

原作と映画の違い

そんな愛あるB級感が特徴のアンチャーテッドシリーズですが、一貫してトレジャーハンター・ネイトを主人公としています。

今回の劇場版もこのネイトが主役ですが、時代がかなり違っているのが大きな特徴。

原作でのネイトは1作目は30代、最終作では40代になる壮年ですが、劇場版のネイトは20代と非常に若く、まだトレジャーハンターとなる前から物語は始まります。

スパイダーマンシリーズで知られるトム・ホランドが演じる青年ネイトは非常に若々しく、原作の様なおっさん渋みのあるネイトとは大きく異なっています。

また、後の相棒となるヴィクター・サリバンとの出会いも原作とは異なっており(原作では少年期の頃に出会い、相棒となっています)、原作とは若干設定が異なるパラレル扱いの模様。

 

映画の感想

実際に観た感想ですが

 

結論から言うと大満足でした。

情報が公開された当初は「ネイト役にトム・ホランドは合わんでしょ…」とか「原作のあのスケールのデカさを実写で再現できるのか?」等色々不安でしたが、蓋を開けてみれば一連の不安を吹っ飛ばす会心の出来だったと思います。

 

ネイトが冒険の為の準備をして

ネイトが失敗して

ネイトが乱闘して

ネイトが「マジかよ…やべやべ!」とぼやいて

ネイトが遺跡の謎を解いて

ネイトが落ちて

ネイトが銃をぶっ放して

ネイトが乱闘して

ネイトが爆発させる

 

原作を楽しんだファンの見たかった「アンチャーテッド」が完璧に再現されています。

そもそも序盤の輸送機戦からしてアンチャーテッド3の再現でしたしね…。

 

アントニオ・バンデラス演じる敵役の資産家「モンカーダ」も非常に迫力があり、「絶対手下に裏切られるかゾンビになるかだろ」と原作ファンなら思ってしまうこと請け合いです。

 

謎を解く手掛かりとなるやたら回りくどい手記や遺跡内の仕掛け

原作のビジュアルとはだいぶ離れていたサリーがラストでは原作の面影を含んだ見た目で登場

そんな二人に出し抜かれる協力者クロエ

etc…

原作を遊んだファンが思わず「あったあった笑」とニヤッと笑ってしまう要素も完璧です。

やっぱサリーは口ひげにマグナムでしょ

 

ラストはヘリで釣られた空飛ぶ海賊船の上でドンパチし、挙句の果てには大砲でヘリを撃ち落とす始末。

 

 

 

馬鹿すぎる…。

冷静に考えてそんな事してる場合じゃないし出来るわけがない。

 

でもやっちゃう。

その方が派手で盛り上がるし絵になるから。

このすべてを振り切る勢いで説得力を持たせてくる感じ。

これぞアンチャーテッド。

 

気になった点

やはり主演のトム・ホランドが余りにも原作のネイトとかけ離れたイケメンなのは、気になる人は気になるかもしれません。

スピンオフの「地図無き冒険の始まり」は20代のネイトの冒険を描いた作品ですが、その頃には既に今の老け顔でしたし。

 

サリーの人格に関しても若干疑問が残りました。

「口先だけの詐欺師だが、信念と人情はある」というのが自分が持っている原作でのサリー像でしたが、今作では人を信用せず、人の気持ちを理解できない若干サイコパスな所がヤケに強調されていた気がします。

まぁ、だからこそラストで「宝よりネイトを選ぶ」という選択肢がより活きてきたんですけどね…。

 

そして一番気になったのがエレナの存在

原作では1から登場し、紆余曲折を経て最終作ではネイトと再びよりを戻し、共に冒険の日々を送った魂の伴侶であるエレナ・フィッシャー

なんと一切出番なし。

名前どころか存在すら影も形も見受けられませんでした。

原作の時系列で考えればまだまだ会うのは先の話しですが、流石に不自然すぎる気が…。

今作のヒロイン枠はクロエが務めますが、今後シリーズ化するのであればぜひ登場して欲しいところです。

 

原作ファンならより楽しめる傑作

以上が今回の劇場版を見た感想です。

原作は「プレイする映画」「映画を超えたゲーム」という、映画では実現できないロケーションやスケールを体験できる画期的なアクションゲームでした。

そんな作品を元に、しかも原作とはだいぶイメージの違う俳優で実写化するのは大丈夫なのか?と不安でしたが前述したとおりそんな杞憂はすぐに大量の火薬で吹っ飛ばされます。

 

未開の地を冒険するワクワク感

実際のお宝を発見した時の感動

空前のスケールで襲い掛かってくるパニックロケーション

そんな中繰り広げられる泥臭い殴り合い撃ち合い

最後は「マジかよ勘弁してくれ…」で終わる臭わせエンド

 

アンチャーテッドのスケール感とB級映画の全てを完璧に再現してくれた

「こういうのでいいんだよ!」を120%の濃度で作ってくれた傑作でした。

仮に原作を知らない人でもど迫力のアクションと古き良きB級感を存分に楽しめる娯楽映画に仕上がっているので、全く問題なく楽しめると思います。

 

原作ファンである自分は、映画館を出てすぐに「アンチャーテッドやり直したい…!」となり見事完敗。

このままぜひシリーズ化して欲しいもんです。

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