スターオーシャン6 プレイ感想・評価(ネタバレあり)

どうも、ほんまぐろです。

10月27日に発売された「スターオーシャン6 THE DIVINE FORCE」

こちらのレイモンドルートをクリアしましたので、今回はその感想を書いて参ります。

プレイ時間はある程度サブクエストもこなしつつ44時間でクリアとなりました。

ネタバレを含みますので、未プレイの方はご注意ください。

 

戦闘に関して

戦闘に関しては体験版の時点でかなり高評価だったので、そこまで心配はしていませんでした。

そしていざ本編をプレイましたが

 

 

案の定非常に楽しかった

一つずつ見ていきます。

 

【モーション】

  • レイモンド:オーソドックスな大剣技
  • レティシア:華麗な双剣技に属性を付与させて戦うアタッカー
  • アベラルド:チャクラムと魔法の二刀
  • ニーナ:回復やサポートに留まらず相手の位置やメンバーの位置を調整する技
  • エレナ:様々な武器を使ったタクティカルアタッカー
  • ミダス:コンパクトな近接無詠唱魔法からド派手な広範囲大魔法まで操る魔法アタッカー
  • マルキア:独特な格闘技と魔法の魔法拳士
  • マりエル:銃による遠距離と近接格闘の万能範囲
  • JJ(レイモンドルート限定):溜め攻撃とカウンターが特徴的な侍スタイル

 

と、似たり寄ったりの性能にならず

どのキャラも使っていて非常に楽しかった

 

【コンボルート】

それぞれのキャラクターは、バトルスキルの発動順番を自由に決めてコンボを作る事が出来ます。(最大4つ×3ボタンまで)

これにより同じスキルでも見栄えや効果がガラッと変わるのが非常に面白い。

例えばレイモンドは

  • 小ぶりな技と〆の大技で構成された実用的なコンボ
  • 流れるような連続技の後に超絶重い溜め技で〆る浪漫コンボ
  • ひたすらサッカーボールキックをするだけの桐生ヤクザコンボ

といった具合に、実用的コンボからネタコンボまで自由自在。

それを各キャラクター毎に設定できるのだから、プレイヤーによってキャラクターの動きは千差万別です。

自分はメインキャラをエレナにしていましたが、ひたすらフラッシュ・チャリオット(爆裂パンチ)を連打する百裂拳コンボが実用性皆無だけど凄い楽しかった。

 

【VAシステム】

Rボタンを押してその場に防御シールドを展開させて浮遊しつつ、ボタンを離す事で相手に高速突進するVA(ヴァンガード・アサルト)システム。

しかしこのVA、ただの防御・移動手段に留まりません。

突進中にスティックを倒す事で急速に方向転換し、相手の視界から外れる「ブラインドサイド」を狙う事が出来ます。

見事視線を外せると敵は「!?」状態となり、動きがフリーズするわ与ダメージが増えるわコンボに用いるAPも増加するわでいい事ずくめです。

このブラインドサイドを主な目的としたVAシステムが非常にスピーディ且つ爽快感に溢れており、適当に発動して適当に急速転換しているだけでも実に見栄えのいい戦闘を行うことが出来ます。

慣れると相手の攻撃をVA発動でギリギリ回避し、隙だらけのサイドに突撃して攻撃する事も可能。

これが決まるとチョー気持ちいい。

こんな感じで戦闘そのものが楽しいのは勿論、「コンボを自分で作ってスタイルを構成する」という点も含めて非常に楽しめる戦闘になっていました。

 

シナリオに関して

前作では壮大さや冒険感が余り感じられなかったシナリオですが、今作は非常にドラマチックです。

  • 何故か攻撃・撃墜されるレイモンド一行
  • 彼らが不時着した未開惑星での出会い
  • 一行が運んでいた謎の積み荷「DUMA」の正体
  • DUMAを取り巻く陰謀と、それに加担する連邦の腐敗
  • それに立ち向かうべく一致団結するレイモンド一行と惑星の住人達

 

という一連の流れが、個性的なキャラクター達によって彩られています。

中盤までのファンタジー然とした牧歌的な雰囲気から一転、終盤ではスペースオペラ特有のSF設定や用語も堪能でき、スケール感も上々です。

ストーリーの核となる存在「スコピアム」は「有機体との和平的な融合」を目指す機械生命体の一種で、ある日発生した「侵略的融合(強制的な融合)」を是とするスコピアム群、通称【総統派】と呼ばれる群れが腐敗した連邦軍のレミントン指令と融合したことにより全世界を舞い込んだ戦争に発展してしまう…

という流れです。

マクロスのバジュラ+ガンダムOOのELSみたいなアレ。

そんなスコピアムの一種であるDUMAが、最終的には落ち込む動きやウキウキした動きをするほどに人間味が増えていたのが個人的に好きでした。

ラスボスであるレミントン及びボルドールも統一主義的な思想を持ったよくあるタイプのボスで、個人的には分かりやすくて好き。

そんな「全てが幸せになる世界」というラスボスがよく掲げるお題目に対してレティシアの放った

「幸せしかない世界で、それを幸せと感じる事が出来るのか?」

という答えは中々に斬新で感心しました。

全体的にはベタな進行でしたが、それでも盛り上がるところはしっかり盛り上げてくれるシンプルイズベストなストーリーだったと思います。

 

システムに関して

【VAシステム】

前述したVAシステムは戦闘中以外のフィールド探索時でも使用できます。

これが使い勝手が最高に良くて素晴らしいんです。

気になるところやショートカットしたい所は気軽にビューンと飛んでいける為、町中やダンジョンでの移動・探索が非常に捗る。

このVAシステムによる移動は今後全てのアクションRPGに標準搭載して欲しいくらいに便利で楽しいシステムでした。

 

【ICシステム】

シリーズ恒例のIC(アイテムクリエイション)システムは今作でも健在どころかやりたい放題です。

適正キャラによって作られたアイテムの性能は超強力。

例えば店売りされているレイモンドの武器はストーリー終盤でも攻撃力800程度ですが、ICシステムをフル活用して作れる最終武器「炎烈マルミアドワーズ」はなんと攻撃力6778

文字通り桁違いです。

しかもその気になれば中盤以降で作れるため、一度作ったらもうバランスなんてあったもんじゃない。

ラスボスは文字通り片手で倒せます。下手したら指一本

最も、最強武器を作るのには莫大な資金と運と言う名のリセットボタンによるトライ&エラーが必要になる為、結構な根気が必要になります。

更に武器・防具やアクセサリーに付与されるファクター(特殊効果)まで選定しだすとキリがありません。

恐ろしい勢いで時間と資金が吹き飛んでいきます。

悪い言い方をすれば時間泥棒ですが、良い言い方をすればそれくらい夢中になってクラフトが出来るという事。

セーブ&ロードを繰り返し、トライ&エラーの先に最強武器や超強力なアクセサリーが完成した時の喜びはひとしおです。

 

気になった点

気になった点も何点かあります。

一番はやはりモデリングでしょうか。

前作までのモデリングが微妙過ぎたせいで相対的に今作は大分改善されたように感じますが、それでも昨今のゲームの基準で見ると大分低いと思います。

主人公レイモンドは筋骨隆々の大男なのに顔がやけにヒョロッちくてバランス感がヤバいし、レティシアやニーナは一見すると可愛いですが、表情が死にきっていてまるで人形の様です。

ただしニーナは衣装が満点なので許す

過去作からよくマネキンと言われがちなシリーズですが、今作もご多分に漏れずマネキン感が出てしまっています。

過去シリーズを遊んでいるゲーマーからすればかなり改善されている為ある程度違和感は薄くなると思いますが、いきなり今作から入った人は強烈な違和感を抱くと思います。

 

ただし

 

エレナのモデリングは神かってました。

彼女一体にモデリングの予算を全部注ぎ込んだのか?ってくらい別次元のクオリティです。

流石高性能アンドロイドだけあって予算も桁違い

おまけに声が素敵だし

見た目もおしとやかな女性で素敵だし

バラエティに富んだスキルで使っていて楽しいし

主人公たちの面倒を甲斐甲斐しく診るママ属性持ちだし

おっ〇いも大きいし

お尻も大きいし

 

非の打ち所がない完璧キャラクターでした。

こんなアンドロイドに小さいころから面倒見てもらってたとかそれだけでレイモンドは10回は爆発するべき。

 

もう一つ気になったのはモーションの拙さ

イベント中は専用のモーションではなく汎用モーションを使いまわす為、非常に違和感が強いです。

手をビシッとするレイモンドとか、ワチャワチャさせるニーナとか。

前述したモデリング技術の拙さと相まって生きている人間ではなくハッチポッチステーションの人形劇のような不自然さが際立ってしまっていました。

これが最後まで続く為、気になる人は本当に気になってしまうと思います。

 

総評

  • 爽快感とスピード感を兼ね備えた戦闘システム
  • 縦横無尽に駆け回り相手の隙を突く独自の楽しさが味わえるVAシステム
  • やり出したら止まらない時間泥棒なICシステム
  • 王道ながら十二分に冒険感を味わえるストーリー
  • 魅力的なエレナキャラクター達

等…

前作5を発売日に購入し、「二度とこのシリーズは発売日買いしない」と固く誓った自分を「発売日に買ってよかった」と思わせるほどの価値はある作品だと思います。

もう一方のルート(レティシアルート)やクリア後の要素も豊富にある為、引き続き楽しんでいきたいと思います。

 

モデリングやモーション部分の拙さやUIの見づらさ等、気になるところは確かに存在します。

しかしそれを補って余りある楽しさが味わえる作品になったと思います。

シリーズを重ねるごとに凋落の一途を辿り、遂には崩壊した前作5からよくここまで持ち直したなぁと感心しました。

ただし

これはあくまでPS5版での体験です。

ロード性能や処理落ち等、恐らくPS4版では満足に楽しめないと思います。

ですのでこの作品を120%楽しみたい方は是非、PS5で遊んで頂きたい。

それらを判別する為にも、気になる方はまず体験版を遊んでみる事をお勧めします。

 

色々言いたい事が多くなってしまいましたが纏めるとこうなります。

 

 

 

 

 

エレナを生み出してくれてありがとう

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