どうも、ほんまぐろです。
皆さんは「WILD ARMS」というゲームをご存じでしょうか。
スーパーファミコンの時代が終焉を迎え、セガサターン・プレイステーションがしのぎを削っていた時代に発売されたRPGを祖としたシリーズです。
今回はこのワイルドアームズシリーズの世界観や魅力、各作品の内容等をご紹介致します。
シリーズ共通の世界観
マリオがキノコ王国を舞台とした世界であるように、ワイルドアームズシリーズも共通となる舞台と世界観が存在します。
【ファルガイア】
本シリーズの舞台となる惑星。
万物に宿ると言われる「守護獣【ガーディアン】」の力により栄えていましたが、その守護獣の力はほとんど失われ、世界は大きく衰退した荒野と化してしまっています。
【守護獣(ガーディアン)】
ファルガイアを守護する存在。ぶっちゃけFFの召喚獣
万物や意志・概念等にまで宿る超常の存在であり、人々の信仰や意志の力により活性化されます。
ただ、シリーズ共通としてその存在は既に大半の人に忘れ去られるなどで大きく弱体化してしまっており、結果として惑星そのものが大きく衰退してしまっています。
【ARM】
各シリーズにより細かい設定は異なりますが、総じて「古代に開発された遺物」を意味し、大半が銃器として登場します。
このARMをメインとしたガンアクションが、シリーズの西部劇的世界観をより盛り上げる役として機能しているのです。
【渡り鳥】
惑星ファルガイアにおいて、特定の場所に移住せずに各地を転々と放浪する人々。
行き着く先で住民たちの困りごとや魔獣退治を引き受ける何でも屋のような存在であり、シリーズ主人公は総じて渡り鳥を名乗っています。
「各地を放浪する」という性質上、戦闘技術に長けた人々が多く、一般人からはアウトロー的な存在として見られています。
西部劇×ガンアクション×アウトロー
という、「西部劇」と「SF」を織り交ぜた独特の世界観こそが、本シリーズの最も大きな特徴になるのです。
シリーズの魅力
【世界観】
前述した通り、西部劇とSFを混ぜ合わせた独特の世界観が大きな魅力の一つです。
当時のRPGはドラゴンクエストのような中世ファンタジーが多く、本シリーズのような世界観は非常に斬新でした。最もすぐ後にFF7という超独特世界観のモンスターが誕生しますが…
【BGM】
独特な世界観を支える名楽曲の数々も本作の大きな魅力です。
なるけみちこさんによる曲はどれも非常に素晴らしく、特に初代ワイルドアームズのOPに使用された楽曲「荒野の果て」は悲しげなギターと優しい口笛が印象的な、一度聴いたら忘れられない伝説の名曲として語り継がれています。
BGMには口笛が使用されている曲が多く、音としても西部劇感を楽しむことが出来ます。
抜かりが無い…!
【濃いキャラクター】
登場する人物たちは一癖も二癖もある濃い人々ばかり。
特に敵側のキャラクター達はヒーローものの幹部か?と突っ込みたくなるほどに濃ゆい面々がどのシリーズにも大勢おり、一度出会ったら忘れられない強烈な個性を放っています。
WILD ARMS
【口笛と銃声轟く荒野のRPG】
記念すべき第1作目。
トレジャーハンターを営むザック、アーデルハイド公告の公女セシリア、そして禁じられた古代遺産「ARM」を操る渡り鳥の少年ロディ
3人の運命的な出会い、そして突如復活したはるか昔の強大な存在「魔族」との戦いを描きます。
「渡り鳥」、「ARM」、「荒野」等、シリーズの根幹をなす要素は既に完成されており、1作目にして抜群に完成された世界観を誇ります。
世界観だけではなくBGMの素晴らしさも一級品。
前述したOP曲「荒野の果てへ」や劇中に使用される「世界にひとりぼっち」等、名曲ぞろいです。
宿屋に泊まった時の一瞬のBGMすら名曲なのは最早やりすぎなレベル。
世界観、BGM、ストーリー…すべてが高水準でまとまった非常にハイクオリティな作品で、今なお多くのファンに愛される伝説の一作です。
WILD ARMS 2nd IGNITION
【—僕は、本当に『英雄』なんだろうか。】
第2作目。
2と銘打っていますが、本作は基本的に1作品ごとに独立しております。
「英雄」をシナリオの骨子としており、英雄に憧れる少年・アシュレー、英雄として祭り上げられた男・ブラッド、英雄を姉に持つ少女・リルカの3人をメインに、「英雄とは何か?」という問いを追いかけるストーリーが繰り広げられます。
英雄に纏わる登場人物たちが織り成すシナリオは非常に熱く、シナリオはシリーズでもトップクラスの完成度と人気を誇ります。
特に最終決戦時のシナリオと演出は伝説的な熱さを誇り、シリーズどころか全RPGで見てもトップクラスの完成度と言われるレベルです。
未だにリメイクを望む声が多いトカ。多くないトカ。(訳:リメイクしてください)
WILD ARMS Advanced 3rd
【それはきっと、いつか『想い出』になる物語】
シリーズ第3作目。
ハードをPSからPS2に移した事により、グラフィックやシステム等が大幅に進化しています。
特記すべきはその荒野感。
見渡す限り一面の荒野、そして海は全て砂と化した砂海と徹底しています。
序盤の移動手段は馬で、更に馬に乗ったまま敵にエンカウントするとそのまま乗馬戦に突入するという拘リっぷり。
BGMも従来のシリーズと比べて口笛の割合が多く、シリーズでも随一の荒野感・西部劇感を堪能することが出来ます。
「記憶・思い出」をテーマとしており、ある日偶然汽車で出会った4人の渡り鳥が成り行きで徒党を組む事になり、やがては惑星をも巻き込む戦いへと繋がっていくストーリーです。
シリーズ初の女性主人公・ヴァージニアを筆頭に2とは別の意味でキャラクター性が濃いのも特徴。
比較的オーソドックスな部類だった従来の戦闘システムに比べ、ショットによる残弾数管理や残弾を一気にぶっ放すガトリングシステム等、特徴的なシステムも多く導入されました。
WILD ARMS the 4th Detonator
【少年は、少女に初めて出会った。】
シリーズ第4作目。(初代のリメイクであるFを含めれば5作目)
前ナンバリング作である3が西部劇感強めの作品であるならば、こっちはSF感が強めの作品になります。
終わりの見えない戦争を終結させるべく開発された兵器「Ambient Reorganization Material(環境再組織化機械郡体)、通称「ARM」に選ばれた少年・ジュードと、ARM適合の被験者として軟禁されていた少女・ユウリィの出会いとその戦いを描きます。
従来のシリーズとは作風の異なるボーイミーツガールを押し出したストーリーが特徴です。
ただ、大人の事情によりワールドマップの削除やシナリオのカット、なるけみちこさんの提供楽曲数減少等が発生し、残念な評価を受ける事が多い作品です。
とは言え刷新された戦闘システム「HEX」等、斬新かつ新鮮な要素も確かに存在する為決してガッカリゲーではありません。
WILD ARMS the Vth Vanguard
【果ての荒野に、独り立つ】
シリーズ第6作目。
現状シリーズ最後のナンバリング作。
古代文明の遺産「ゴーレム」に憧れる少年・ディーンと、そのゴーレムの手に包まれながら空から落ちてきた少女・アヴリルとの出会いから始まる冒険を描いたストーリーになります。
シリーズ屈指のグラフィック、前作の戦闘システムを更に進化させた「HEX」等、作品としてみれば大きな進化を遂げたシリーズ最終作に相応しいクオリティを誇ります。
しかし、シリーズ特有の熱いシナリオを手掛けた金子氏のプロデューサーへの移動、なるけみちこさんからの楽曲者の変更等、シリーズの中核を担っていたストーリーが大幅に変更となった為、ワイルドアームズ感は大きく減ってしまいました。
一つの作品としてみれば十分に良作ですが…「ワイルドアームズが遊びたい」という人からすればちょっと物足りないかもしれません。
WILD ARMS XF(クロスファイア)
【本気の嘘なら、後悔しない】
シリーズ第7作目。
現状シリーズにおける最終作になります。
ハードをPS2からPSPへと移し、ジャンルもRPGからS-RPGへと変更になる等、様々な面においてガラッと変わった異色外伝作品になります。
圧政に苦しむ王国の亡くなった王女に瓜二つである少女・クラリッサが放った「嘘」により起こる、王国を巻き込んだ戦いを描きます。
初期のナンバリングに勝るとも劣らない熱いシナリオや本家なるけ節にも匹敵する楽曲のすばらしさ、そしてS-RPGらしい頭を使う戦闘システム等、ジャンルごと変更になった作品とは思えないクオリティを誇ります。
以上が全シリーズ作品になります。
どれも総じて
- 熱いシナリオ
- 魅力的なキャラクター達
- 素晴らしいBGMの数々
- 独特の世界観
と、普通のRPGとは一味も二味も違う体験をすることが出来るシリーズになっています。
現状初代と2はアーカイブスで配信されていますが、プレイできるのはPS3、PS Vitaと難易度が高め。
3~5に至っては現状PS2実機でのみプレイ可能と言う絶望的状況。
PS Plus Premiumでの配信、待ってます。
ミリオンメモリーズ?ちょっと何言ってるか分かりませんね…。
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