どうも、ほんまぐろです。
前回の記事では世代交代を直前に迎えたPS4によって生み出された個人的名作を紹介いたしました。
今回も引き続き、残り5作品を紹介致します。
ガンダムブレイカー3
バンダイナムコから発売されたアクションゲーム。
ガンダムを操作するアクションは数多く存在しますが、今作はガンダムのプラモデル、通称「ガンプラ」を操作する珍しいゲームになります。
特記すべきはカスタマイズ性能
現実のガンプラと同じく、頭や手、胴、足といった各部位がパーツとして存在し、それを自由に組み合わせて自分だけのオリジナルガンプラを作ることが出来ます。
格好いいパーツを合わせたガンプラは勿論、ガンダム頭やキャタピラを装備したシャア専用ザク等の変わり種も自由自在。
更にパーツ毎に紐づいているスキル(シャイニングフィンガーの様な各ガンダム固有の必殺技)はそのパーツを使い込むことで制限が解除され自由にセットする事が出来る為、やりこむことで「シャイニングフィンガーを放つシャア専用ザク」、「月光蝶を放つシャア専用ザク」といった芸当まで可能。
まさに無限大のカスタマイズ性を誇ります。
しかし今作の可能性はここで終わりではありません。
各パーツやオプションパーツ(見た目を変えるための装飾)の色・サイズ・設置場所を自由に変えることが出来るため、既存のガンダムとはかけ離れたガンプラを自由に作成することが出来ます。
個人的に作成したガンプラの一部がこちら
もはやガンダムという作品の次元すらブレイクできてしまうのです。
この文字通り次元の違う自由度のもとに作り出されたオリジナルの機体を自由に操作して戦える快感は、他作品では味わえない魅力でした。
もし未プレイの方で遊んでみたいと思った方がいらっしゃるならば、ぜひこの3を手に取ってみては如何でしょうか。
ただ
間違っても続編のNEWガンダムブレイカーを買ってはいけません。
詳細は省きますが、シリーズをブレイクしたブレイカーとだけ申し上げておきます。
自販機の下で100円玉を拾って、どうしても使い道が思いつかないという人のみ購入される事をお勧めします。
PERSONA5
ATLASが手掛けるRPG
「舞台が現代の日本」「主人公が普通の高校生」といった既存のRPGとは異なる要素をメインとしたジュブナイルRPGです。
シリーズ毎にテーマや世界観は異なるものの、共通して「ペルソナ」と呼ばれる内なるもう一つの存在・人格を具現化させて戦闘に用います。
神話や伝承をモチーフとしたペルソナのデザインや戦闘BGMにボーカル曲を起用する等、スタイリッシュさに定評のあるシリーズですが、今作はその中でも一際スタイリッシュさが目立つ作品でした。
人の醜い欲望が具現化したパレス(ダンジョン)を攻略し、最深部に眠る「オタカラ(欲望の核になる物)」を奪うことで改心させられるという設定
人のエゴで社会からレッテルを貼られ爪はじきにあった主人公達が心の怪盗団として活躍するシナリオ、アシッドジャズをメインとしたBGM
オシャレ極まったUI等、どこを取っても非常にスタイリッシュです。
ペルソナ3で、2まで続けてきたダークな路線から一気に路線変更し、順当に進化を続けてきたシリーズですが、5でそれが完成したといっても良いのではないでしょうか。
今は完全版である5Rも発売しており、遊びやすさはそちらのほうが断然良いので購入される方はそちらをお勧めします。
Marvel’s Spider-Man
インソムニアックゲームズが手掛けるオープンワールドアクション
映画でもおなじみのピーター・パーカーとヴィラン達との死闘を体験できます。
このソフトの面白いところ
それはずばり「スパイダーマンである事」
彼の代名詞でもあるウェブ・スイング(糸を使った移動)は映画をそのまま再現したかのような完璧な操作を実現し、ニューヨークの街中を思い通りに、それでいてダイナミックに駆け抜けることが出来ます。この自分がスパイダーマンになっているかの様な疑似体験が異常に楽しい。
普通オープンワールドは移動は「ただ移動するだけ」であり、そこに特に楽しさは見出しません(景色を楽しむことは大いにあります)
なので、最終的にはマーカーを使用したファストトラベルを多用することになりがちなのですが、今作は移動しているだけで楽しい
あまりの楽しさにファストトラベルを封印してでも移動を楽しむという異例の事態に。
昔、某ゲーム雑誌が嘘か誠か「マリオを動かしているだけで楽しい」と言った事があるそうです。
今作はその言葉に見事に合致しています。
スパイダーマンを動かしているだけで楽しい。
この移動を更に面白くしているのがフォトモードの存在。
自分が「ここだ!」と思う瞬間を簡単に切り取り加工する事が出来るため、非常に格好いいシーンを作ることが出来ます。
戦闘も簡単な操作でダイナミックかつ多彩な攻撃を行えるため、前述したフォトモードと合わせると非常に楽しい。
構図やエフェクトを試していたら数時間経っていた事もざらにありました。
総じてフォトモードや「移動そのもの」の楽しさを新たに発見させてくれたゲームでした。
十三機兵防衛圏
ヴァニラウェアソフトが手掛けるアドベンチャーゲーム
架空の日本を舞台に、13人の少年少女達が突如現れた怪獣による滅びに立ち向かっていくのが大まかな内容です。
特記すべきはその構成力
13人の主人公達のシナリオは時系列や出来事など全てバラバラで語られる為、一見すると何がどうなっているのかさっぱり分かりません。
初見では「あの話はなに?なんでそうなった?あのキャラはどうなった?なんであのキャラがここにいるんだ?」等の疑問が尽きません。
しかしそれぞれのシナリオを進める事で少しずつ情報が収束していき、最終的に一つの大きな真実に繋がります。
この展開の仕方が非常に面白く、続きが気になりグイグイと引き込まれます。
そんなシナリオをヴァニラウェアお得意の「異常な程に作りこまれた2Dグラフィック」が彩るのだからたまりません。
何故世界は怪獣に襲われるのか?怪獣の目的は?
何故主人公達はそれに抗う機兵(ロボット)を操れるのか?
全てがバラバラに語られる内容を少しずつ束ね、最後に見えてくる真実を知った時の衝撃はここ十数年の中でもトップレベルの衝撃でした。
これを作った方の頭の中が見てみたい。
Ghost of Tsushima
サッカーパンチが手掛けるオープンワールドアクション
鎌倉時代の対馬を舞台としており、モンゴル帝国による侵攻(文永の役)とそれに対抗する一人の武士との戦いをメインとしています。
剣と魔法の中世ヨーロッパ然とした世界観が多いオープンワールド界に黒船の如く突如として現れた今作を、ゲーマーは驚きと歓喜の声で迎えました。
「侍」に憧れる心は日本だろうと外国だろうと変わりません。
PS5の話しも一通り出てきた2020年7月に発売された本作は、そんな漢の浪漫を抜きにしても傑作の一言でした。
グラフィックはPS4世代の中でもトップクラスであり、四季折々を感じさせる古き日本を見事に表現しています。
戦闘システムは過去のオープンワールドゲームのノウハウを凝縮させて洗練した完成度を誇り、敵の装備に合わせて攻撃の型を変える事で爽快なアクションを楽しめます。
型固有のアクションもダイナミックなものが揃っており、「技を使う楽しみ」
を存分に味わえました。
スパイダーマンの紹介でも触れたフォトモードも今作を際立たせる大きな要素となっています。
構図だけでなく背景や環境、風の向きや天気、挙句の果てには時代劇チックな白黒モードまでありとあらゆる状況を想定でき、非常に映える映像を自分の手で作り出すことが出来ます。
そして何より素晴らしいのがシナリオ
武士としての誇りと、誇りだけでは勝てない現実の間で苦悩しながらも島の人々のために立ち向かう主人公・仁
そしてそんな仁に関わる個性的な人物達との物語や、時代劇のように渋く深いシナリオ等、日本特有のいぶし銀がこれでもかと言わんばかりに散りばめられており、「なぜ日本のゲーム会社がこれを作れないんだ!?」と思わず悔しくなります。
後日配信された無料アップデートにより専用ステージでのマルチプレイも可能となり、圧倒的なフットワークの軽さとボリュームはただただ平伏するのみです。
以上が、PS4の中でも特に心に残った名作10戦になります。
PS5発売により、PS4は7年の現役生活に幕を閉じます。
しかし、ここで生み出された名作達は多くのゲーマーを魅了し多くのファンを作りました。
それはきっとPS5になっても受け継がれ、多くの続編や新作が生み出されていくと思います。そんな未来を想像しながら、ひとまずPS4に感謝したいと思います。
ほんとうに
ほんとうにありがとうございました。
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