どうも、ほんまぐろです。
日本が誇る特撮番組「仮面ライダーシリーズ」が2021年で50周年を迎えました。
ウルトラマンシリーズ、戦隊シリーズと共に、子供たちに夢と希望を与え続けてきた日本の誇る作品群になります。
自分も幼少のころから夢中で視聴し、大人になった今でも毎週欠かさず見ております。
「仮面ライダーとか子供向けだろ~?」と思う方もいらっしゃるのは重々承知しておりますが、決してそんなことはありません。
分かりやすく王道で燃えるシナリオ、多彩な変身ギミック、ヒロインの可愛さ等、大人の目線で見ても非常に楽しめる作品が多く存在します。
今回はそんな仮面ライダーシリーズの中でも個人的に特に思い入れの深い平成に放送された仮面ライダー、通称平成ライダーシリーズの魅力を、各作品の簡単な説明を踏まえつつ独断と偏見に満ちた内容でご紹介して参ります。
ネタバレは無しなので、「気になっているけどどれを見ればいいか分からない…」という方の参考になれば幸いです。
仮面ライダークウガ
A New Hero. A New Legend.
記念すべき平成仮面ライダーシリーズ第一作
今では大御所俳優となったオダギリジョーが主人公を務めている事でも有名であり、キッズだけでなく保護者の奥様方の心をがっちり掴み、以降「仮面ライダー=イケメン俳優」の流れを作った作品でもあります。
現実世界を侵食する未確認生命体達と偶然仮面ライダーへの変身能力を得た主人公・五代雄介との戦いを描く作品。
リアルかつグロテスクな殺人描写やシリアスな雰囲気等、後に続く平成ライダーとは異なるダークな雰囲気が大きな魅力です。
「怪人を現実の世界に基づいて倒すならどうするか」というリアルなアクションは非常に見ごたえがあり、平成ライダー1作目ながら今なお絶大な人気を誇る作品でもあります。
仮面ライダーアギト
目覚めろ、その魂
前作クウガのと世界観を共有する続編。(似たような名称等が使われるだけで、そこまでクウガとの繋がりは無い)
「仮面ライダーである男:津上翔一」
「仮面ライダーであろうとする男:氷川誠」
「仮面ライダーになってしまった男:葦原涼」
の3人の仮面ライダー達を主役に据えた作品です。
それぞれの主人公達によるヒューマンドラマ、謎が謎を呼ぶ秀逸なシナリオ、神話に及ぶまで詳細に作り上げられた壮大な世界観が大きな特徴。
個人的に氷川誠の上司である小沢澄子が非常にお気に入り。
クールビューティーでIQ180以上の天才の癖にガサツで大雑把で焼肉とビールが大好きとかいう素晴らしい設定。「敵もアギトもまとめて八つ裂きにすればいいのよ!!」
仮面ライダー龍騎
戦わなければ生き残れない!
平成ライダー第3作目
その最大の特徴はやはり登場するライダーの人数。
なんと合計13人という、前作の4倍近い数の仮面ライダーが登場します。
ミラーモンスターと呼ばれる怪人は登場しますが、シナリオの骨子は前述した13人の仮面ライダー達による壮絶なバトルロイヤルです。前作から色々振り切りすぎである。
当時人気だったトレーディングカードをモチーフとした変身ベルトは、カードの種類やアイテムから発せられる電子音声等、そしてライダーVSライダーという構図も含めて後の平成ライダーシリーズにも登場する定番ファクターとなりました。
仮面ライダー555(ファイズ)
疾走する本能
第4作目
従来の仮面ライダーとは一線を画すロボットのような見た目やギリシャ文字のφ(ファイ)をモチーフとした見た目等、非常にエキセントリックな見た目が大きな特徴となっています。
更に特徴的なのがそのシナリオ。
今作は仮面ライダーが主人公であるのは勿論ですが、その敵となる怪人・オルフェノク側にも主人公に値する人物がおり、双方の視点からストーリーが進行しているです。
怪人側のヒューマンドラマという、ある意味特撮ヒーローものとしてはご法度ともいえるレベルの特徴ですが、そのおかげで熱く、そして重厚なヒューマンドラマを堪能できます。
変身ベルトは当時既に身近な存在となっていた携帯電話だった事もあり爆発的な人気を獲得しました。
仮面ライダー剣(ブレイド)
運命の切り札を掴み取れ!
第5作目
モチーフはトランプで、前々作の龍騎に登場したカードデッキを発展させたカードによるコンボが持ち味です。
今までのライダーは超常的な力によって変身していましたが、今作のライダーは人類が作り出したシステムによって変身し、ライダーが職業として存在するという一風変わった設定が特徴となっています。
しかし、序盤の遅々として進まない展開やグダグダ極まる迷走っぷり等により当初は主人公の滑舌の悪さしか見どころが無いと言われるほどに迷走していました。オンドゥル語とぐぐれば出てくると思います。
後半からはそんな迷走っぷりが嘘のような盛り上がりを見せるため、序盤のグダグダとセリフの聴き辛さを乗り切れば非常に楽しむことが出来ると思います。
仮面ライダー響鬼
僕たちには、ヒーローがいる。
第6作目
モチーフは名前や見た目の通り「鬼」
妖怪を彷彿とさせる怪人・魔化魍と、それを討伐する組織「タケシ猛士」に属する、鬼に変身する力を修行で身に着けた音撃戦士の戦いを描く作品です。
その鬼過ぎる見た目や「変身!」の掛け声の排除、徹底的に取り入れられた和風要素等、555とはまた違った方向で従来の仮面ライダーとは一線を画す独特な作風が特徴となっています。
主人公・響鬼を細川茂樹氏が演じている事も大きな話題となりました。(歴代最年長の仮面ライダー)
そんなおっさん壮年ライダーともう一人の主人公である中学生の少年との心の交流を描く中盤までのシナリオは、いい言い方をすれば大人向け、悪い言い方をすれば単調で地味という雰囲気で、そこを楽しめるかで評価が変わってくる作品だと思います。
後半は製作サイドが変わった影響か一転してバリバリ特撮ヒーローやってましたが。
仮面ライダーカブト
天の道を行き、総てを司る。
第7作目
モチーフは初代仮面ライダーと同じく「昆虫」
シナリオは行き当たりばったりな点や矛盾点が多く、正直手放しで褒められるような点ではありません。
しかし、主人公・天道や中盤に登場する地獄兄弟等、強烈な個性を放つキャラクター性は見ていて非常に楽しく、それだけである程度のシナリオの粗はカバーできてしまっております。
更に特徴的なのがそのギミック。
分厚い装甲を一気にパージしてスピード重視型フォームに移行する「キャストオフ」や、周囲の粒子を操作して時間が止まったかのような超スピードで行動する「クロックアップ」等、実に男のロマン魂を刺激するギミックが満載です。
弾け飛んだ装甲の下で変形する姿や時間が静止したような空間で戦うライダー等、そのギミックは抜群の見ごたえを誇り、それらを見ているだけで非常に楽しい。
シナリオではなく仮面ライダーとしての格好良さを堪能するのであればかなりのおススメ作品です。
仮面ライダー電王
時刻(とき)を超えて…俺、参上!
第8作目
「電車」と「昔話」というライダー史上前代未聞の要素をモチーフとした仮面ライダー。
従来の仮面ライダーは「怪人の力を使い変身するライダー」ものでしたが、「怪人そのものが幽霊のように憑り付いて変身する」というのも非常に斬新です。
コメディ要素が強く非常に明るい作風や、主人公に憑りつくイマジン(怪人)に関俊彦氏や鈴村健一氏等の人気声優を起用した事も相まって、従来のファン以外にアニメファンや女性等幅広い層のファンを獲得する事になりました。
ただ明るくギャグ満載というだけではなく、タイムパラドックスや特異点等「時空」にまつわる要素が非常に練りこまれています。
ヒロインの降板すらも設定として落としこむその力量は見事の一言。
低迷していた仮面ライダーシリーズを一躍大ヒットシリーズにまで押し戻した立役者という事もあり、そして時空の行き来という要素や声優がメインなので俳優NGとなっても簡単に再登場出来るという点が非常にリーズナブルという事もあり、未だにスピンオフ作品や劇場版では引っ張りだこの人気作です。
仮面ライダーキバ
覚醒!運命の鎖を解き放て!
第9作目
モチーフは「コウモリ」
前作の電王が打ち立てたギャグコメディ路線から一転、シリアスな雰囲気となっています。
特徴としては主人公・紅渡をメインとした「現代の物語」とその渡の父である紅音也をメインとした「過去の物語」が交互に語られるという非常に独特なストーリー構成となっている事です。
一見すると複雑で混乱しますが、一気に見ると非常に秀逸な構成となっており見ごたえ満点です。
仮面ライダーを象徴する必殺技・ライダーキックが常軌を逸したド派手さなのも見ごたえの一つ。
仮面ライダーディケイド
全てを破壊し、全てを繋げ。
第10作目
モチーフは「バーコード」
平成ライダーシリーズ10作品目を記念する作品であり、1作目クウガから9作目キバまでの全ライダーが登場するのが最大の特徴となっています。(あくまで作品として登場するだけであり、設定等は異なるパラレルワールドのような扱い)
主人公・ディケイドも「過去のライダーに変身できる」、「過去のライダーを武器にして戦う(!?)」と、その特徴を十分に活かしたスタイルを取っています。
過去の作品を楽しんできたファンにとっては堪らない作品であり、自分のお気に入りのライダーがどのような武器として道具扱いされるか活躍をするか注目して見るのもお勧めです。
シナリオ的には賛否両論…というか非のほうが多めの賛否両論だとは思います。
細かいことを気にせず、お祭り作品として楽しむのがいいかと思います。
以上が前編となる平成ライダー10作品の紹介となります。
次回は後編として残りの10作品を紹介していきたいと思います。
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