平成ライダーシリーズ一挙紹介 子供向けと侮れないその魅力-後編-

どうも、ほんまぐろです。

前回の記事では平成ライダーシリーズ前半となる10作品をご紹介しました。

 

今回は俗に「平成2期」と呼ばれる後半の作品を一挙紹介致します。

例によって独断と偏見に満ちておりますがネタバレは無しとなっております。

「興味はあるがどれから見ればいいか分からない…」という方の参考になれば幸いでございます。

 

仮面ライダーW(ダブル)

さぁ、お前の罪を数えろ!

記念すべき平成2期目における第1作

歴代主人公にフリーター夢追い人が多かった平成ライダーシリーズですが、今作の主人公は探偵という職業に就いております。

そんな探偵という職業を活かしたミステリー要素や「1つの街に根付く探偵のハードボイルド要素」等が特徴の作品。

そして何より2人の人間が1人の仮面ライダーに変身するというライダー史上初の要素も大きな特徴です。

そのうちの一人が今破竹の勢いで俳優界を上る菅田将暉さんというのもポイント。

笑いあり燃えあり感動ありと、2期1作目ながら非常に高い完成度を誇る作品であり、主役ライダーWのシンプルながら特徴的な見た目と相まって今なお人気の高い作品となっております。

振り切るぜ…振り切らせてください!

 

仮面ライダーOOO(オーズ)

俺が変身する!!

第2作目

人の欲望から生まれる怪人・ヤミーと、偶然ヤミーに襲われた結果仮面ライダーオーズとして戦う事になった火野映司との戦いを描く作品。

設定の通り「人の欲望」をテーマに掲げており、登場する人々の際限のない欲望の醜さ、それだけではない欲望の大切さ等をシリアスとポップさがいい塩梅に混ざった絶妙な空気感で描かれています。

そんなハイクオリティなシナリオや3色に分かれた特徴的な見た目、強烈な変身音は一度体験すると忘れられません。ハ・カ・タ・ノ・シオ!!

尚、劇中に登場する変身アイテムである人の欲望の結晶・オーメダルはベルトと共に爆発的な人気を誇り、劇中の怪人達とのメダル争奪戦にも負けない争奪戦が現実世界で繰り広げられました。

やはり人の欲望は醜い…。

 

仮面ライダーフォーゼ

青春スイッチ・オン!!

第3作目

モチーフは「宇宙飛行士」そのまんまじゃねぇか。

舞台はなんと高校。そして主人公はヤンキー高校生というまたもや前代未聞の設定が話題を呼びました。

そしてこの頃からイケメン俳優の登竜門としての格も非常に高くなりました。

今作の主人公・如月弦太朗を演じ福士蒼汰さんや2号ライダーを務める吉沢亮さんなどで有名ですね。

「学園を襲う謎の怪人から学園を守る仮面ライダー部」という突拍子もない設定とは裏腹に、主人公の熱い性格や仲間との友情が重要なスイッチとなる熱いシナリオは非常に面白く感動できます。

サスペンダーをバシーン!!とやりたくなりますが、危ないので決して真似しないでください。

 

仮面ライダーウィザード

俺が、最後の希望だ!

第4作目

モチーフは「宝石」

名前の通り魔法を宿す魔法石をキーアイテムとする物語です。決して課金では手に入らない。

怪人・ファントムが「特殊な人間が絶望することにより生まれる存在」である為、敵怪人側は主人公たちの周囲の人々をあの手この手で絶望させてきます。それが結構エグイ。

また今作は指輪をしている関係上、子供たちがマネして怪我をしないようにパンチが完全に排除されています。

それを補うための足技や剣戟等、華麗なアクションを堪能できるのもほかの作品にはない魅力の一つです。

 

仮面ライダー鎧武

ライダー戦国時代!

第5作目

モチーフは「武将」と「フルーツ」

戦国武将や中国武将、西洋武将等の甲冑とフルーツを組み合わせた非常に斬新なデザインが大きな特徴。

また、「ライダー戦国時代」のキャッチコピー通り様々なライダーが登場し、敵味方が頻繁に入れ替わるサバイバルが繰り広げられます。

シナリオはまどかマギカで有名な虚淵玄氏が担当しており、序盤こそダンスグループ同士の縄張り争いというスケールの小さい話ですが、物語が進む毎に加速していき、最終的には非常に壮大な話へと繋がります。

敵も味方も強烈なミッチ個性の持ち主が多数登場し、脇役となる人物はほとんど登場しません。この辺も戦国時代っぽいですね。

そのキャラクター性の強さから、本編終了後も数多くのスピンオフ作品が生み出されています。

 

仮面ライダードライブ

この男、刑事で仮面ライダー!

第6作目

モチーフは「自動車」

キャッチコピー通り、竹内涼真氏が演じる主人公は警察に所属する刑事という久しぶりの職持ちライダー。

そして一切バイクに乗らず一貫して車に乗るというライダー史上初の試みがなされています。

重加速現象という時間が遅くなる現象を引き起こす怪人・ロイミュードと、その脅威から市民を守る特状課との戦いは、コメディあり、熱血あり、ミステリーあり、シリアスありと本物の刑事ドラマのような構成となっています。

更にロイミュード側の事情や考えもメインとしてシナリオが進行する等、平成1期の555のようなエピソードも豊富です。

前作の鎧武に負けず劣らず個性的なキャラクターが敵味方問わず揃っている為、特撮とヒューマンドラマの両方を楽しめる感覚を持てると思います。

そしてヒロインがライダーシリーズで一番可愛い(個人的な見解です)

 

仮面ライダーゴースト

命、燃やすぜ!

第7作目

モチーフは「幽霊」と「偉人」

主人公は物語冒頭で一度死亡し、仮面ライダーゴーストとして蘇生するという衝撃的な設定。

眼魂(アイコン)と呼ばれる眼球上のアイテムで変身するライダーですが、中にはニュートンやエジソン、宮本武蔵といった歴史上の偉人たちの魂が宿っています。

シナリオは前作ドライブのコメディ要素をより強調したような明るい作風が押し出されており、「楽しい雰囲気」と捉えるか「緊張感がない」と捉えるかは視聴者によって分かれそうです。

ただ、終盤ではしっかりとシリアス路線も存在する為、緊張感のあるアクションもしっかり楽しめます。

でもさぁ、卑弥呼の魂を男の声にするのってどうよ…。

 

仮面ライダーエグゼイド

ゲームスタート!ノーコンテニューで運命を変えろ!

第8作目

モチーフは「ゲーム」

主人公達は病院に勤める医者で、「人体に感染するコンピューターウィルス」、通称バグスターにより引き起こされる「ゲーム病」を治療する為、専用の対策装備である仮面ライダーに変身して戦う1(治療する)というのが大まかな設定。

ゲームと医療という一見すると関わりようがない要素を纏めた世界観は非常に斬新です。

更に斬新なのがその見た目。

患者からウィルスを切除するために、ライダーはゲームよろしくレベル1に変身する必要があるのですが、そのレベル1はずんぐりとしたぬいぐるみのような体系。

ロボコンか?

そんなレベル1からジシャックチェンジレベルアップする事でようやくいつものライダー体型に変身し、ウィルスと戦うことができます。

変身したレベル2も逆立ったツンツンパーツやくっきりと描かれた眼球等、今までの仮面ライダーとは何もかもが異なる異色中の異色デザインです。

そんなイロモノ感極まるデザインながら、ゲームと医療を上手く纏めた設定や魅力的な主人公達、同僚の医者達が争いながら最後は一つになっていくシナリオは抜群の完成度を誇ります。

キャラクター性も多彩かつ素晴らしく、デザインのイロモノ感さえ堪えれば平成ライダーでもトップクラスの完成度を誇る作品だと思っています。

自分はこの作品で初めてヴェア“ア“ア“ア“ア“ア“ア“ア“という叫び声の出し方を学びました。

 

仮面ライダービルド

さぁ、実験を始めようか!

第9作目

明確なモチーフは存在しませんが、「有機物」と「無機物」を象徴する要素を組み合わせて変身を行うのが大きな特徴です。(ウサギ×戦車、ゴリラ×ダイヤモンド etc…)

日本列島が巨大な壁で3つに分断されているという衝撃的な設定で、それぞれの日本は独立した国として派遣を争っているという三国志のような状態にあります。

そんな危険な状況の日本において、仮面ライダーの「兵器としての側面」や「戦争の辛さ」等をシリアスに描写しており、過去シリーズと比べてもかなり深刻な状況で物語が進行しています。メタ発言全開の冒頭あらすじ紹介やドルヲタ全開の敵キャラ等ネタっぷりも豊富ですが

主人公の天才物理学者と偶然知り合った若き格闘家のコンビが3つに分かれた日本を舞台に愛と平和のために戦うという、初代仮面ライダーを彷彿とさせる冒険が楽しめます。

 

仮面ライダージオウ

俺は、仮面ライダーの王となる!

第10作目

そして平成における最後の仮面ライダーでもあります。

内容としては1期の10作を統括したお祭り作品の仮面ライダーディケイドと同じタイプであり、クウガからビルドまでの全ての平成ライダーが集う夢のクロスオーバー作品になります。

モチーフは「時計」である時計に基づき、過去のライダー世界に生きその力を引き継いでいくのが大まかなシナリオの流れになります。

顔面にライダーの文字という、エグゼイドにも負けず劣らずのクソだせぇ個性的な見た目は時計と共に「仮面ライダー自身」がモチーフにもなっているような気がします。

敵の怪人としては過去のライダーが怪人化した姿「アナザーライダー」が登場します。

憧れのヒーローが見るも無残なおぞましい怪人になっている姿はなかなかショッキング。

ディケイドの平行世界設定と違い、過去のライダーやオリジナルキャストがそのまま登場する事もあり、当時番組を楽しんでいたファンにとっては非常に豪華なサービス作品ではないでしょうか。流石に福士蒼汰や竹内涼真等の売れっ子俳優は無理ですが…

 

令和もライダー

以上が平成に放送された仮面ライダー全20作品となります。

子供向けとは思えないストーリーの奥深さや変身ギミックの拘り、映像美、ヒロインの可愛さ

とても子供向け作品と馬鹿にするには勿体ない作品ばかりです。

平成が終わって令和になった現在もシリーズは順調に続き、令和最初の仮面ライダー「ゼロワン」、2作目の「セイバー」に続き、「仮面ライダーリバイス」の放送を間近に控えております。

まだ見たことが無い方はこれを機にぜひ

大人も子供もおねーさんも楽しめる、奇妙で、おもしろい。 そして、せつない。

そんな仮面ライダーシリーズの世界を楽しまれては如何でしょうか。