どうも、ほんまぐろです。
先日発売された「グランツーリスモ7」でちょっとした…いや、かなりの炎上が起こりました。
問題となったのは最近実施されたアップデート。
車の購入に必要なゲーム内通貨はレースで獲得するか課金で購入できますが、そのゲーム内通貨を効率よく稼げるコースが軒並み下方修正されてしまった事が原因だそうです。
ゲーム内通貨オンリーで車を買う場合、莫大な時間と労力を要する事になってしまいました。
更に人気車種は在庫機能を付け、売り切れると買えないという仕様に。デジタルなデータなのに在庫ってどういう事???
メーカー側は下記のような意図で行ったようですが…
引用:公式サイト「ユーザーの皆様へ」
正直リアル課金に繋げるために絞りまくっているようにしか見えません。
長時間メンテやバグ等でストレスが溜まっていたユーザーはこのダウングレードアップデートで遂に怒り爆発。
海外大手サイト「メタクリティック」でのユーザースコアが1.9(10点中)まで暴落するという異常事態に発展しています。(3月22日現在)
メタスコア(企業レビュー)との差がとんでもないことになっています…。
このように最近のゲーム、ちょっと異常です。
余りにも手抜きや露骨な課金圧等、ユーザーを軽視する姿勢が透けて見えるゲームが多い。
勿論ちゃんとしたゲームも多く発売されています。
エルデンリングやトライアングルストラテジー等、自分も超ハマっています。
だからこそ、余計に目につくのが悲しい現状。
ユーザーを軽視したゲームとそのシリーズがどうなったか?
今回は過去に大炎上をかました作品とその結果瀕死になったシリーズを、自身の経験をもとに独断と偏見でご紹介致します。(好きな作品であった場合、申し訳ありません…。)
チョコボGP
記憶に新しい新鮮なトラウマ。
往年の名作・チョコボレーシングから20年以上の年月を経て復活した新作にファンは歓喜しました。
が、蓋を開けてみれば
- 露骨な課金要素
- デイリーミッション・周回と言ったフルプライスにも関わらずソシャゲ要素満載な点
- 劣化マリカーと揶揄される程に歪なレースゲームとしてのクオリティ
- FFシリーズファンに唾を吐きかけるようなメタネタで構成された寒い事この上ないシナリオ
- レースゲーにあるまじきバグ(周回数の同期ずれにより途中でゴールしてしまう等)の数々
等…
どこを切ってもクソという、目も当てられない存在として世に生み出されてしまいました。
この最恐の激マズ金太郎あめ状態にファンは激怒(自分含む)。
メタクリティックのユーザースコアは驚異の2.1を叩き出しました。
そもそもメタスコアもかなり低いので推して知るべしなのか…?
アマゾンでは発売1か月もたたずに40%off。恐らくもっと下がります。
20年以上ぶりに復活したシリーズですが、恐らくもうチョコボシリーズはこれを機に息絶えると思います。
なぜなら発売日に購入したチョコボレーシングファンの自分が、もう次回作は発売日買いしないと心に誓ったから。
GOD EATER OFF SHOT
ハイスピードなアクションと絶妙な中二病設定でモンスターハンターとは別路線の狩りゲーとして人気を博した作品。
今作はシリーズに登場するキャラクター達の広報活動と称して写真撮影を行う事が出来ます。
モンハンとは違って魅力的で設定の濃いキャラクターが多数登場する今作ならではのスピンオフ作品となっています。
これの何が問題だったのかというと、ボリュームと販売方法。
当時放映されていたアニメ版のブルーレイディスク2枚とセットになってお値段7,800円
それが6巻発売されるという最悪のバージョン商法となってしまいました。
1作としてのボリュームも非常に薄く、1時間程度でクリアできてしまう内容。
アニメ版の特典として見ればいいですが、原作ゲームをメインとしてきたファンからしたら地獄の様な抱き合わせ販売です。
この販売方式と内容により原作ファンのメーカーに対する信頼は大きく減少。
モンハンと肩を並べるとも称されたシリーズは最新作であるゴッドイーター3のクオリティの低さも相まって瀕死状態にまで陥ってしまいました。
テイルズオブゼスティリア
スーパーファミコンで初代「テイルズオブファンタジア」が発売されて以降、多くの作品を生み出し続けてきた日本が誇るJRPGシリーズ。
シリーズ20周年を記念するこの作品は、メーカー自ら「原点回帰」を謳った力作として発売前から盛大にPRされ、ファンも大きく期待を寄せていました。
しかし発売後は状況が一変。
- 特定のキャラクターに対する過剰な持ち上げ・こき下ろし
- 曖昧な設定からくる矛盾
- 理解できない言動が飛び交う不愉快極まりない電波シナリオ
- 問題だらけの戦闘バランス
- 頭にバグが詰まっているとしか思えない程に意味不明な製作陣の言動
etc…
途轍もないクオリティを発揮。
この惨状により、今作はシリーズ史上類を見ない大炎上をかましました。
この炎上を機にプロデューサーは雲隠れし、結果的にはバンナムを退社。
毎年コンスタントにシリーズ作品を生み出してきたテイルズはいったん表舞台から姿を消してしまいました。
そこからしばらく経って発売されたベルセリア、及びアライズがそんな汚名を返上するが如くのクオリティを発揮できたのは本当に奇跡だと思います。
Star Wars Battlefront II
オンラインFPSの金字塔「バトルフィールド」シリーズとスターウォーズの世界観が融合した「バトルフロント」シリーズ。
反乱軍と帝国軍に分かれ、最大40人でスターウォーズの映画と見紛うレベルの銃撃戦を楽しむことが出来ます。
もともと1でも戦闘の大味さやキャンペーン(ストーリー)モード未搭載といった内容で若干批判を喰らっていましたが、今作では更にルートボックス(ガチャ)問題が追加。
このガチャ要素
日本では認識が甘いのと賄賂の横行とで未だ横行していますが海外では非常にセンシティブな問題として捉えられています。
更にルーク・スカイウォーカーやダース・ベイダーのような人気キャラを使用する為には数十時間ものプレイ強要による開放が必要になる等の制限が合わさりプレイヤーは阿鼻叫喚。
全世界を巻き込んだ未曽有の炎上騒動に発展し、課金石の購入が一時停止されるという前代未聞の事態に追い込まれるまでに至りました。
そんなバトルフロントシリーズは2が発売された2017年を境に途絶。
現在も新作の気配は微塵もなく、シリーズとしては瀕死に陥っています。
ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル
人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」に登場するキャラクター達を操作する対戦格闘ゲーム。
グラフィックやモーション等が非常に作りこまれており、それらを活用したPVは発売前から大いに話題となりました。
そんな広告が功を奏したのか発売初週は40万本という、「この時代に」「格ゲーとしては」ありえない程の犠牲者売上を記録。
しかし実際は
- モーション重視で大半が死に技と化し、かつ大半が即死コンボ持ちという糞バランス
- 紙芝居で30分もかからずに終わるキングクリムゾンなストーリーモード
- 発売日前日まで伏せられていたスタミナ課金有りのソシャゲキャンペーンモード
- 誰が見ても首をかしげる「ファミ通40点満点」
等、常軌を逸した要素の数々により大炎上
発売2週目の売上は40万本→2万本という驚異の下落率を見せ、激怒したプレイヤーが中古屋に殺到した為買取拒否にまで発展する事態となりました。
この影響で続編となる「アイズオブヘブン」は初週売り上げが4万本にまで落ち込む等、ユーザーの信頼は地の底まで落ちてしまいました。
2022年3月には何を血迷ったのかアッパーVerとして「オールスターバトル R」の発売が発表。
- キャラクターの追加
- モーション、モード等のコンテンツブラッシュアップ
- 声優をアニメ準拠へ変更
等が予定されています。
流石にちゃんと作ってくるとは思いますが…。初週の売上とファミ通の点数が気になります。
NEWガンダムブレイカー
自分の手でくみ上げたオリジナル「ガンプラ」を操作して戦うアクションゲーム。
ガンダムを操作するゲームは数多くあれど、独創性がモノを言うガンプラをメインとしたのは他のゲームにはない要素です。
ちょっと頑張ればどう見てもガンダムではないあんな奴や
こんな奴をくみ上げる事も可能。
その斬新なゲーム性は多くのファンを生み、シリーズを重ねるごとにアクション部分もブラッシュアップされていきました。
そんなシリーズ4作目にあたるこの「NEWガンダムブレイカー」
ゲームエンジンも含めて文字通り製作陣を一新して生み出された新たなガンダムブレイカーは
- 今までの積み重ねやシリーズの楽しみを無に帰す新カスタマイズ要素の数々
- 薄っぺらいギャルゲー擬きのシナリオ
- 前作「ガンダムブレイカー3」から大幅に劣化したゲーム性
と、ありとあらゆる要素が前作から大幅に劣化した超ド級のクソゲーとして降臨しました。
服と髪だけ替えたようなコピペヒロイン達がニワカ知識で仕入れたガンダム用語をまき散らす痛々しいシナリオは見るに絶えず、思わず頭を抱えます。
カスタマイズ要素もオンラインにおける戦闘形式も大幅劣化。
劣化していないのは画質とPVのクオリティだけという地獄の様な光景にプレイヤーは怒り爆発。
発売後数週間で定価の95%OFF(まだ高い)までに暴落する、通常のゲームの3倍速いその値下がり具合は「クソゲー界の赤い彗星」、「実写版の方がまだマシ」とプレイヤーに畏れられました。
こうして順当に積み上げてきたブランドを一瞬で塵に帰した月光蝶今作は、2018年度における最低最高のクソゲーに贈られる「クソゲーオブザイヤー据え置き機部門」の次点を受賞するという大変名誉な業績を残しました。
シリーズ自体はソシャゲ「ガンダムブレイカーモバイル」として舞台を集金装置スマホに移し、家庭用ゲーム機の舞台からは姿を消してしまっています。
この世に悪があるとすれば
以上が自分の体験してきたゲームの中でも特に炎上したゲーム達です。
いずれもユーザーを軽視して適当なモノ作りをした結果見事に爆発四散し、今では欠片すら見かける事がありません。
勿論メーカー側にも事情があることは重々承知しています。
納期や開発環境、開発費用etc…
我々一般人が与り知らぬ問題が多いんでしょう。
その結果クソゲーになってしまっても許します。(無いに越したことはないですか)
きちんと反省して、次回作の改善点として繋げる事が出来れば。
でも
懲りずに同じような過ちを繰り返したり、端から消費者に詳細を伏せて騙したり、明らかに商品未満のクオリティで見切り発車発売を迎えるのは絶対に許さない。
一度失った信用は簡単には取り戻せません。
そうして結果的に苦しむのは自分たちメーカーなのではないでしょうか。
その辺意外と消費者は見ているぞ?
という事を、メーカー側には
この言葉と一緒に覚えて帰って頂きたい。
「この世に悪があるとすれば、それは人の心だ。」
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