どうも、ほんまぐろです。
3月8日より公開された映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」を視聴して参りました。
今回はその感想を書いていきます。
ネタバレ全開となりますので、ご注意ください。
シリーズとしてのエヴァ
そもそも今作が公開されたのが2021年、前作「劇場版・Q」が公開されたのが2012年なので、実に9年前になります。
9年前。
やめてよ…
そして第一章となる「劇場版・序」は2007年なので14年前になります。
14年前。
やめてよ!!!!!
そんな10年以上も続いて来たエヴァ新劇場版も、今作でようやく完結を迎えました。
本当に長かった…。
作品内容
個人的には大いに満足です。
フォースインパクトを超えるアディショナルインパクトによって世界を思うままに書き換えようとしたゲンドウ。
それを否定し、最終的にゲンドウに代わってシンジが「エヴァを必要としない世界」を作り上げる。
エヴァの呪縛から解放された子供達は成長して新たな世界で希望を持って歩き出す。
劇場版・Qが非常に賛否両論巻き起こった作品だったので、どう繋げてどう着地するのか非常に気になっておりましたが、予想以上に綺麗に着地してくれました。
ゴルゴダオブジェクトやエヴァインフィニティ、エヴァイマジナリー、生命の書等の怒涛の新情報ラッシュにより一瞬置いていかれそうになりましたが、Qと異なりキャラクター達が丁寧に説明してくれたお陰で物語に集中することができました。
一つ気になったのは最終盤の戦闘シーン。
パリ奪還戦や南極決戦等要所要所はしっかり盛り上げてくれましたが、一番盛り上がるべき13号機VS初号機が一番チープでちょっと残念でした。
まぁ、「虚構の世界の中での戦い」なので間違ってはいないのですが、やはりそこは気合入れて欲しかったなぁと。
そしてもう一つ、「世界の改変によるやり直し」という展開を見てパッと思いついたのがラーゼフォンの存在。
主人公が神にも等しい存在となり、世界を調律(改変)する事で新たな世界を作り出す。
かつて社会現象にまでなった旧アニメ版「新世紀エヴァンゲリオン」の影響を多分に受けた作品と似た結末になるとは、なんとも因果な事だなぁと思いました。
次からは各キャラクター達を振り返っていきたいと思います。
碇シンジ
帰って来た主人公。
前作では14年も放置された挙句戦犯扱いで邪険にされるという途轍もなくかわいそうな状況でした。
シンジと観客「訳わかんないですよ!!!!」
しかし今作では序盤こそ落ちているものの、後半ではしっかりと乗り越えた上で主人公をやってくれました。自分を犠牲に他の人々を虚構世界から救い上げ、送り返している姿を見て思わずゲンドウと一緒に「成長したな…」と嬉しくなりました。
改変後の世界では成長した姿と声(恐らく神木隆之介さん)のせいで新海誠監督作品にしか見えなくて焦りました。
マリ
まさかの正ヒロイン。
これは本当にびっくりしました。
FF7リメイクでティファとエアリスのヒロインレースにジェシーが殴り込みをかけてきたような衝撃です。
シンジやアスカが物語のキーとして動き辛かった為、戦闘では八面六臂の大活躍でした。
パリ奪還戦での曲芸の如き銃撃戦は圧巻です。
常に軽口を叩いたりボヤいたりする愛すべき隣人のような戦闘スタイルは個人的にかなり好き。
彼女のこと自身は正直多くは語られなかったんですよねぇ。
既存の情報や本人の言動(ゲンドウ君呼びや冬月先生呼び等)からなんとなくは察しますが、どうして今戦っているか等はよく分かりません。今後色々と明かされる機会があると嬉しい。
式波・アスカ・ラングレー
今作で彼女もアヤナミと同じくクローンであったという事実が明かされました。
○○シリーズや補完計画関連は全てアヤナミレイが担っていると思っていたので、この事実は結構びっくりしましたね。
作中の大半が半裸というそっち担当でもあったので、かなり目立っていたと思います。
使徒化してからの覚醒2号機は迫力が本当に凄かった。
シンジがエヴァを否定したことにより、虚構の世界の一部であった旧劇場版の惣流アスカと新劇場版の式波アスカ等、全ての世界のアスカがひとつになった上で呪縛から解き放たれたのがあの旧劇場版の海岸で横たわっていた大人アスカなのかなと思っています。
救われて本当に良かった。プラグスーツビリビリでやっぱりそっち担当だった。
アヤナミレイ
主人公を立ち直らせるという意味では彼女もまさしくヒロイン。
序盤で他人を拒絶するようになったシンジと対照的に、第三村で生きる意味を学びつつ人として成長してる彼女は非常に印象的でした。
だからこそ死亡フラグやばいな…と思っていたら案の定そうなった。
改変後の世界では綾波なのかアヤナミなのか、正直分かりませんが幸せになっているようで何より。
カヲル君とくっついたのでその界隈では今後ざわつくだろうなぁと思っています。
葛城ミサト
前作ではシンジへの冷徹な対応のせいで近寄りがたいキャラクターとなってしまっていました。何もしないでじゃねぇよ説明をしろ説明を。
しかし今作では、シンジをそんな状態にしてしまった事への責任感や息子への苦悩等の人間味が非常に増した為、破までの魅力的なミサトさんが戻って来てくれました。
旧劇場版と同じく最終的には助からない運命ですが、今回は命を懸けてガイウスの槍を届けるという世界を救う活躍を見せてくれたので非常に嬉しい。
1人戦艦に残り、不敵な笑みを浮かべ、エンジン全開で特攻するというロボットアニメにおける艦長のお手本のような活躍を見せてくれたミサトさんに敬礼。
トウジ・ケンスケ
復活の三バカトリオ。
トウジはQでお下がりのシャツが出て来た辺りで死亡したのかと思っていたので、生きていてくれたのが本当に嬉しかった。
カドというカドが取れた究極の丸トウジは、同じ年代に成長した今の自分と境遇が重なるためか非常に親近感が湧き泣けます。
そして同じく成長して登場したケンスケ。
まさかのアスカと結ばれる(と思う)という超絶勝ち組コース。
おめでとう。(補完完了)
碇ゲンドウ
ラスボス担当。
話す内容どころか見た目も中身も完全に人間辞めてました。
そんな人間離れした容姿・言動とは裏腹に一番クソ雑魚メンタル人間臭い中身を持った、そんな人物として描かれたのかなと思います。
「ユイユイユイ!!ユイいねぇぇよぉぉぉ!!」
「対話をしようシンジうわぁぁ怖い怖い無理無理ATフィールド全開!!!」
この辺のゲンドウは非常に魅力的でした。この親にしてこの子あり。
改変後の世界でどうなっているのかが気になります。
冬月コウゾウ
ハイパー有能爺。
ある意味今作で最も有能だったと言っても過言ではない人物。
ゲンドウ「冬月…後は頼むぞ(L結界鏡面界でLCL化するのを耐えつつ戦艦3隻を指揮してヴィレを足止め)」
これを完璧にやってのける腕よ。
しかもマリにエヴァシリーズを与えて強化させる最後の後始末も完璧。
やはり鍵は将棋か…??
最期の台詞や構図が旧劇場版と非常に似ており、どの世界でもこう言う運命を辿るのかな、と少し同情してしまいました。最も本人はそれで満足なのかもしれませんが。
渚カヲル
前作で爆死しましたが「400%何かしらで登場するだろうな」と言う予想通り再登場。
虚構世界でアディショナルインパクトの依代を引き受けようとしましたが、シンジが依代となったため呪縛から解放され改変後の世界で生きることになりました。
彼の生命の書に名前を書き込んだと言う台詞から、「エヴァの世界がループしている世界であることがほぼ確定する」と言う何気ない事をサラッとぶっ込んできています。
繰り返される世界で何度もシンジを救おうとする…なんかどこかで聞いた事あるぞ
ループする世界の一つにはネルフの司令として存在する世界もあったみたいで、加持と楽しく話していました。
「いい加減名前で呼んでよリョウちゃん…♪」
俺は何を見せられているんだ??
今後のシリーズ展開
今作を持って1995年の新世紀エヴァンゲリオンから30年近く続いたエヴァシリーズは完結を迎えました。
長年シリーズを追い、エヴァと共に年をとって来た身としては悲しくもあり嬉しくもあります。
エヴァ自体が消滅してしまった事でシンジ達の話を続ける事は不可能だと思いますが、外伝作品や過去の話、新主人公・新世界観での新展開等も個人的には希望したいですね。
まずは序〜シンまでを纏めてスーパーロボット大戦に参戦させて欲しい。
今まではQまでの参戦が大半であったため、どうしても物語の核心には入り込めない飾りのような存在になってしまっていたので、これを機にグッとスパロボの世界観を広げて欲しいです。
いずれにせよ、今後もシリーズが続く事を祈っております。
最後に
長年楽しませてくれたエヴァシリーズに一言
本当にありがとうございました。
そして
8+2号機はまだですか???
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