どうも、ほんまぐろです。
ゲームクリエイターの方々がXbox向けに発売されるゲームを紹介するイベント「Developer_Direct 2024」が2024年1月19日に配信されました。
引用:ファミ通【Developer_Direct 2024まとめ】
その中でスクウェアエニックスが発売を予定している「聖剣伝説 VISIONS of MANA」の発売日が2024年夏頃になると発表されました。
ゲームボーイで発売された初代「聖剣伝説」から今年で33年。
こうして未だにシリーズとして生き永らえてくれている事、そして新作を出してくれることにいちファンとしては感謝せざるを得ません。
今回はシリーズ最新作「聖剣伝説 VISIONS of MANA」に向け、過去に発売された聖剣伝説シリーズのうち現行機で遊べる作品の特徴やおすすめ度を個人的な独断と偏見を込めた感想でご紹介致します。
聖剣伝説シリーズとは?
そもそも聖剣伝説シリーズとは何か。
上記の通り33年前、1991年にゲームボーイから発売されたアクションゲームを発端とするシリーズになります。
サブタイトルに「ファイナルファンタジー外伝」とある様に当初はFF作品の外伝作品と言う位置づけで発売されました。
登場する魔法やアイテムもFFに準じた内容ながらアクションとしては見下ろし型のゼルダの伝説風2DアクションRPGという独特な作品となっています。
その後
- 魔法の源である「マナ」
- マナの象徴ともいえる「女神」
- 女神と深い関わりのある「マナの樹」
- マナの樹と共に在る「マナの聖剣」
と言った独自の世界観が構築され、FFシリーズとは異なる新たな作品群として進化していったシリーズになります。
基本的には上述した2Dアクションがベースとなっていますが、作品によってジャンルを変えつつ現在ではオーソドックスな3DアクションRPGゲーム作品へと落ち着いています。
2024年までに発売された作品はスピンオフも含めて下記の通り。
- 聖剣伝説~FF外伝~ (GB / 2D-ARPG)
- 聖剣伝説2 (SFC / 2D-ARPG)
- 聖剣伝説3 (SFC / 2D-ARPG)
- 聖剣伝説4 (PS2 / 3D-ARPG)
- 聖剣伝説 LEGEND OF MANA (PS / 2D-ARPG)
- 聖剣伝説DS CHILDREN of MANA (DS / 2D-ARPG)
- 聖剣伝説 HEROES of MANA (DS / RTS-RPG)
- 聖剣伝説コレクション (switch)
※各作品ごとに世界観や設定面での繋がりは多少ありますが、基本的にストーリーは独立している為どの作品を遊んでも問題ありません。
その他にもソシャゲやら関連タイトル等はありますが、大まかな家庭用ゲーム機向け作品は上記のとおりです。
今回はそのうち現世代機(PS4、switch等)でも遊べる4作品「2」「3」「LEGEND OF MANA」「コレクション」を紹介致します。
シリーズの特徴でもある
- アクション性
- BGMの良さ
- グラフィック
- 総合的なおすすめ度
に焦点を当てて行こうと思います。
また、それぞれ原作から大幅なリメイクやリマスターがなされている為、それらの違いも含めて紹介して参ります。
聖剣伝説2 -SECRET of MANA–
アクション性:★★☆☆☆
BGMの良さ :★★★☆☆
グラフィック:★★☆☆☆
おすすめ度 :★★☆☆☆
SFCの原作「聖剣伝説2」をリメイクした作品。
「FF作品としての世界観」を残していた初代聖剣伝説から大幅に進化し
- 特徴的なリングコマンドを使用したアクション
- 複数人で楽しめるパーティ性
- 聖剣とマナの樹を巡るストーリー
といった「聖剣伝説シリーズ」としての設定が固まった作品でもあります。
そんなSFC版のリメイクに当たる本作「SECRET of MANA」は内容的には同じですが、モデリングは現代向けに3Dリメイクされております。
グラフィックこそリメイクされているもののアクション性は原作とほぼ同じ内容となっており王道的な2Dアクションを楽しむことが出来ます。
また、シリーズの特徴の一つでもある「BGMの良さ」も健在。
原曲とアレンジを切り替える事ができる為、好きな方で遊ぶ事が可能です。
更にイベントのフル3D化、キャラクターのフルボイス化により、当時よりも更にキャラクター像がはっきりとしました。
一方で問題点も存在します。
まずは圧倒的な「古臭さ」
グラフィックこそリメイクされているものの、PS Vitaとのマルチだった事もあり現代基準でみるとかなり見劣りするグラフィックとなっております。
更にアクション性も革新的なシステムや進化した点もなく、あくまでも「原作とほぼ同じ内容」
そしてBGMに関しても良アレンジと微妙アレンジとでばらつきがあり、賛否両論です。
街などで流れる爽やかな曲調が持ち味の名曲「夏の空色」を激しいベースとドラムと謎のアラビアン調にされたのが本当に辛い。
極めつけは圧倒的なバグの量。
原作版でも多くのバグがありましたが、リメイクに当たって何故か改善どころか倍増させてしまうという暴挙。
画面暗転やフリーズ、キャラロスト等は日常茶飯事、選択した魔法と違う効果の魔法が勝手に発動したり魔法の効果が反転したりとやりたい放題です。
特に深刻だったのはフリーズを通り越した本体へダメージを与えるエラー落ち
とにかく頻繁且つ深刻なバグの量に発売当初はまともに遊ぶ事すら困難でした。
※現在は大半がアップデートにより改善されています。
この手のリメイク作品は得てして「古き良き」か「陳腐」のどちらかに振り切れがちですが、残念ながら本作は後者と言わざるを得ません。
開発を海外の複数の開発スタジオ(※大半が無名)に丸投げという、スクエニの悪しき風習をモロに喰らってしまった作品ともいえます。
聖剣伝説3 -TRIALS of MANA-
アクション性:★★★★☆
BGMの良さ :★★★☆☆
グラフィック:★★★★☆
おすすめ度 :★★★★★
SFCで発売された「聖剣伝説3」のリメイク作品。
大きな特徴としてはやはりフル3D化でしょう。
「聖剣伝説2 SoM」と違い、2Dアクションだった原作を完全な3Dへとリメイクしています。
グラフィックの水準もかなり高く、シリーズお馴染みのファンシーな世界観は残しつつも非常に迫力のある3Dアクションを楽しむことが出来ます。
特記すべきはクラス衣装。
本作では「クラス」と呼ばれる概念が存在し、6人の主人公達はそれぞれ独自のクラスに就いています。(ファイターやマジシャン等)
そして育成が進むとそれぞれのクラスから更に上級のクラスへクラスチェンジする事が出来るのですが、その際に衣装がガラッと変わります。
このクラスごとの衣装が大変素晴らしい。
当時の2Dイラストやゲーム内のドットでしか描かれていなかった衣装を3Dモデリングとして細部に至るまで完璧に再現しています。
特に女性キャラの衣装は上記の通り大変エッチ麗しく、どの衣装もエッチクラスの性能も含めてコンプリートしたくなる事間違いありません。エッチ
更に今作では原作では最強だったクラス3を超えるクラスエッチ4が追加されており、原作ファンも新たな感覚で遊ぶ事が可能です。勿論エッチ
アクション性はフル3D化に伴い原作から大幅に進化。
- 6人もの多彩な主人公
- それぞれがクラスチェンジにより分岐するクラスを複数持つ
という特徴も合わさり、キャラ事のアクションは非常に多彩です。
そんなスキルを活用した爽快な3Dアクションを楽しむことが出来ます
BGMに関しても賛否両論だったと言わざるを得ない2リメイクのアレンジと比較すると非常に原作に寄せたアレンジとなっており、安心して聞く事ができます。
原作ファン向けに原曲との切り替え機能も引き続き搭載されています。
ストーリーはそのままにグラフィックやアクションを順当に進化させた非常に完成度の高いリメイク作品になっています。
2024年現時点ではシリーズ最新作でもある為、「とりあえず聖剣伝説シリーズを遊んでみたい」という方は是非本作を遊んでみて下さい。
聖剣伝説コレクション
アクション性:★★★☆☆
BGMの良さ :★★★☆☆
グラフィック:★★★☆☆
おすすめ度 :★★★☆☆
ニンテンドーswitchにて発売されている作品。
「聖剣伝説」「聖剣伝説2」「聖剣伝説3」の3作品が収録されたパッケージ商品になります。
これらは全て原作版である為、完全に当時を懐かしみたい方、もしくはシリーズそのものを体験してみたい方向けのファンアイテムとなります。
内容の都合上特に目立った特徴等はありません。
ただ、クイックセーブ機能やミュージックプレイヤー機能が新たに搭載されたため、当時よりかは快適性やコレクト性は担保されていると思います。
逆に言うと本当にただそれだけなので、2や3のようにリメイク作品が出ているものはそちらを単独で買った方がいいかもしれません。
初代聖剣伝説もiOS/Android向けにフル3D化されたリメイク作品が配信されている為、そちらを選んでもいいと思います。
聖剣伝説 -LEGEND OF MANA- HDリマスター
アクション性:★★☆☆☆
BGMの良さ :★★★★★
グラフィック:★★★★★
おすすめ度 :★★★★☆
初代プレイステーションで発売された作品。
発売日は1999年(25年前)と、シリーズとしてみれば初期の作品となります。
1999年と言えばCGグラフィックを用いた革新的な映像美で社会現象を巻き起こした同社製品「ファイナルファンタジー7」の発売から2年後
更に映像美を追求した「ファイナルファンタジー8」が発売された年でもあります。
そんな3Dグラフィックス黎明期とも言えるこの時期に発売された本作は、そんな時代とは真逆の方向性に突っ走ったハイクオリティな2Dグラフィックが大きな特徴です。
シリーズの大きな特徴でもあるファンシーで温かみのある世界観をより引き立たせるPS最高峰のドット絵は細部に至るまで綿密に描き込まれており、全ドット絵ゲーム史で紐解いてみてもトップクラスのクオリティを誇ります。
更に現在発売されているリマスターはそれがHD化されている為、そのクオリティは最早芸術の域。
そんな世界観を彩るBGMも非常に素晴らしい。
キングダムハーツやFFシリーズでもおなじみのクリエイター下村陽子さんの手がける楽曲はどれも名曲で、「ホームタウンドミナ」や「滅びし煌めきの都市」等、作中の曲は今でもなお抜群の知名度と人気を誇ります。
ストーリーはシリーズ作品の様な一本のストーリーではなく複数の短いシナリオ群からなるフリーシナリオ性となっており、プレイヤーの探索する内容によって最終的に大きく展開が異なってきます。
当然それぞれのシナリオに登場するキャラクターも異なり(シナリオによっては複数回登場するキャラも多くいます。)、そのどれもが非常に個性的なキャラクター像をしている為愛着が湧く。
その他にもペット育成や武器・防具作成、魔法楽器作成等のやり込み要素も充実しており、シリーズ作品の様にストーリーを堪能するというよりも「魅力的なドットで構築された牧歌的な世界観の中を自由に生活する」という楽しみ方を味わうのに最適な作品と言えます。
難点があるとすれば戦闘に関してかなり癖が強い部類であるという事。
(ベルトスクロール的な戦闘システム、ガードや回避がアビリティ扱いで装備しなければ使えない・装備数に限りがある等…)
ガッツリ戦闘を楽しむというよりかは、やはり世界観を楽しむ系のゲームと考えて頂いた方がいいと思います。
そしてその膨大な自由度が仇となり、サブクエストの条件を見逃しやすかったり最終的な目的が分かりにくくなっている事でしょうか。
これに関しては人によって向き不向きがある為一概に難点とも言えませんが…。
そして最後の難点
それは「パッケージ版はなぜか限定版商品にしかついておらずプレミア化している」という事です。 ※海外版を輸入すれば遊べない事もありません
幸いDL版が発売されておりますので、特に拘りが無い場合はそちらを購入して頂ければ大丈夫です。
魅力的な世界観、魅力的なキャラクター、魅力的なBGM…
そしてサボテン君という最強の癒しキャラと共に極上のファンタジーライフを楽しんでみては如何でしょうか。
以上が現行機で遊べる聖剣伝説シリーズの簡単な紹介となります。
総じて
- ハイ・ファンタジーな世界観
- 王道なアクション
- 魅力的なキャラクター達
という点を堪能できるアクションRPGシリーズと言えます。
俺も手ごろな値段で購入する事ができますので、興味を持った方は是非購入し、遊んでみて下さい。
そしてシリーズ最新作「聖剣伝説 VISIONS of MANA」も是非楽しみに待ちましょう!
ちなみに「聖剣伝説4」のリメイクはしないんですかね???
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