名作!劇場版名探偵コナン「ハロウィンの花嫁」感想(ネタバレあり)

どうも、ほんまぐろです。

2022年4月15日に公開された「劇場版名探偵コナン ハロウィンの花嫁」

こちらを鑑賞して参りました。

ゴールデンウィークの風物詩になった恒例のコナン映画。

毎年楽しみに劇場に足を運んでおります。

今回は「ハロウィンの花嫁」を視聴した感想を書いて参ります。

内容に関してはネタバレありとなっておりますので、未視聴の方はご注意ください。

 

 

では参ります。

全体を通しての感想

先に結論から申し上げておきますと、今作

 

 

 

 

 

非常に面白かったです。

前作である「緋色の弾丸」はド派手なアクション要素をメインとした路線でしたが、今作は全体的には地味な印象こそあるものの、それ以上に起承転結が綺麗に構築されたスマートな面が目立っていたと感じました。

今回の事件の導入となる序盤の結婚式から始まり、それと同時進行で行われる爆破事件。

それに巻き込まれるコナン達と解決のために動き出す捜査一課の面々との共闘。

そして確執を経て合流する公安の面々。

それらが最終的に爆破テロリストと対峙し、日本の存亡をかけたテロに立ち向かう。

 

これらの流れに警察学校編の4人が伏線として組み合わさり、非常に綺麗な流れのまま見ることができました。

ここまで粗がなく綺麗にまとまったコナン映画は久しぶりな気がします。

もちろん地味とは言ったアクション面もショボいという訳ではありません。

序盤の若かりし安室と爆破テロ犯との追跡劇はコンパクトながら非常にスタイリッシュで見応え抜群でしたし、終盤の渋谷を舞台とした銃撃戦やヘリ上での格闘戦もど迫力でした。

ただ、やはり何点か気になった事もあります。

一つ目は公開前から散々取り上げられていた高木刑事と佐藤刑事の結婚式がただの訓練の為の偽装結婚式だったという事。

告知画像でもドアップの主役級な扱いだったのに開始10分もせずに終了して「え?これで終わり?」となりました。

その後は案の定安室さんの独壇場で、結局は高木・佐藤刑事も松田刑事もそこまで主役を張る事なく安室さんに活躍の場を譲り、

ラストは銃弾で尻の穴が増えた高木と佐藤が幸せなキスをして終了

と結構地味めに終了したのがちょっと残念です。

 

もう一つが推理要素の減少

今作は新規の主要登場人物が3人

  • 警視正の村中
  • その婚約者のクリスティーヌ
  • 謎のロシア人女性エレニカ

が登場します。

必然的にその中の誰かが爆破テロ犯になるのですが…

 

正直秒でわかっちゃいます。

警察関係者の村中が犯人になる可能性は低いし、エレニカは早々にこちら側だと判明。

となるともうクリスティーヌさんしかいないじゃん…っていうね。

個人的に「子供達に自分の代わりに贈り物を取りに行かせる」となった時点で確信しました。

 

そしてもう一つは相変わらず阿笠博士一強という事。

これに関してはもう言う方が野暮って領域ですけどね…。

清々しい朝から近所で轟音が鳴り響いた挙句クレーターができてるのに特にリアクションなしとか近隣住民の人は心臓が強すぎる。

全員黒の組織か?

 

登場人物への感想

【コナン】

劇場版お馴染みのスーパーベイカ人極まるアクションは今作でも健在ですが、今回はそれ以上に無駄にシュールなシーンが多くて個人的には楽しかったです。

例えば安室さんが隔離されている場所へ連行されるシーン。

側から見たら大の大人2人が小学生男子に目隠しさせて連行しているという、倫理的に限界ギリギリのシーンが無駄にシュールで笑った。

更に爆発する廃屋から脱出する時の剥がれ落ちるパイプをダッシュで走っているシーンも、宿敵として一度は対峙した事もあるルパンっぽいアクションで緊迫したシーンなのに笑ってしまいました。

きっと次作では空中平泳を見せてくれるに違いねぇ。

そして一番やばかったのが警視庁で目暮警部達と捜査会議に参加しているシーン。

めちゃくちゃスタイリッシュな指パッチンでスライド切り替えてて心の中で爆笑しました。

スライドショー操作してた風見さんコナンの協力者だろこれ…ゼロの執行人の頃から懲りてねぇ

 

【安室透】

圧倒的ヒロイン力。

本来のヒロインである蘭と灰原の存在感が霞んでしまうほどに、彼が登場するとヒロインそのものですね。一挙一動が色っぽすぎる。

ただ電話してるだけなのにセクシーなのは脱帽。

あと隔離施設で優雅にワイン開けてて笑った。

予告編では死亡フラグ撒き散らしてましたけど、なんて事なく普通に活躍して普通に生き残りました。

彼が出るとハズレなしですね。

 

【高木刑事&佐藤刑事】

主役のようで主役でなかった2人。

厳密に言えば主役ですが、劇場版ではなく「テレビ版エピソードでの主役レベル」に留まっていた印象です。

個人的には

 

「佐藤さ〜〜〜〜〜〜〜ん!!!」(謎のエコー)

「渉〜〜〜〜〜〜!!!」(謎のエコー)

からの大爆発

うずくまる佐藤刑事

爆炎の中から安室に肩を貸しながら血まみれで登場する高木

うつむ〜く〜♪

 

って言うのが見たかった。

ただ高木刑事は変装すると松田刑事にそっくりっていう設定を久しぶりに見て懐かしくなれたし、変装中のセリフが完全に鬼塚英吉で笑えたのも良かったです。

 

【クリスティーヌ】

今回の犯人。

銃弾が埋まっている影響で右肩が上がらないにも関わらず墜落中のヘリの中で安室さんとタメを張る格闘戦を見せた最強の戦闘能力者。

最初に書いた通り序盤で犯人だと丸わかりだったので、終始生温かい目線で見ることができました。

プラーミャとしての姿はアクションが非常に躍動感があって個人的には好きです。

髪のお団子部分から手榴弾取り出したり式場にフル武装を仕込んだりと、シリーズ屈指の戦闘キャラを見せた全身武器人間でした。声はロビンなのに。

肩に銃弾が埋まっていて右肩が上がらないのを金属探知機で暴こうとするシーンが既視感バリバリで胸が熱くなりました。DL6号事件を忘れるな

 

【少年探偵団達】

この子達は何回世界を救えば気がすむんでしょうかね…。

米花町のみならず現実の渋谷すらも救ってしまった彼らに感謝しかない。

阿笠博士の親父ギャグクイズが不評テンポ悪いと言う感想を製作側が気にしたのか速攻でセルフ回収させていたのは個人的にいいと思いました。好きな人には申し訳ない。

でも哀ちゃんの出番が少なかったのは許せない。

 

【おっちゃん&蘭】

おっちゃんは序盤の灰原を助ける活躍シーンは格好良かったですが、以降は寝てました。

蘭姉ちゃんはそれを看病してただけでした。

うーん…影が薄い。

前述した通り今回のヒロインパワーは全て安室さんが持って行ったので、今回は保護者A扱いだったのが個人的に残念でした。

 

総評

前作が大画面のど迫力で楽しむ娯楽映画だったのに対し、今作はそれを小さくスケールダウンさせた内容はともすれば退屈と捉えかねないと思います。

ただ、その分丁寧に丁寧に進行させたドラマは見応え十分で、警察学校編の人物達と現代の刑事達、そしてコナン達が絶妙にクロスされた素晴らしい内容だったと思います。

推理要素は正直薄いので、ミステリーではなくヒューマンドラマとして見るのがいいのではないでしょうか。コナンを推理モノとして見ている人がまだいるかはアレですが…。

 

そして恒例の本編終了後の次回予告ですが、久しぶりの黒の組織編となるようです。

純黒の悪夢以来、6年ぶりの登場になるのでしょうか。

正直黒の組織自体底が見えて来ているというかコナンサイドが阿笠博士筆頭に人外すぎて驚異に感じれないという問題がありますが…。

それでも久しぶりの全面対決になりそうなので、来年のゴールデンウィークを楽しみに待ちたいと思います。‘

会いたかったぜ、シェリー(見間違い・勘違い)って言う肩透かしはやめて欲しい…。

頼むぜジンの兄貴。

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