どうも、ほんまぐろです。
2023年6月30日に発売された「超探偵事件簿 レインコード」
こちらの0章を遊んだ感想を書いて参ります。
前半はゲームシステム周りの評価なのでネタバレはありませんが、後半からは0章を遊んだ感想がガッツリ書いてありますので未プレイの方はご注意ください。
※ゲームクリア後のネタバレ感想はこちらからどうぞ。
イントロダクション
少年は目が覚めると見知らぬ部屋にいた。
少年は起き上がると雑多な物で溢れる部屋を見渡し、そして気が付く。
なぜ自身がここにいるのか、自分の名前は何なのか。
何も思い出せないことに。
ポケットを探すと、そこには一通の封筒。
中には【指令書】が入っていた。
- 自身がユーマ=ココヘッドという名前であること
- 自身が【世界探偵機構】と呼ばれる組織に所属している【超探偵】であること
- 自身が特別自治体「カナイ区」に赴き、他の超探偵達と合流する任務を与えられていたこと
という事が分かったユーマ。
自身の名前を思い出しただけで、探偵であるかどうかすらも分からないユーマであったが、自身の存在を知っているかもしれない【超探偵】達と合流すべくカナイ行き列車「アマテラス急行」へと乗り込む。
そこで出会ったのは自身と同じと思われる5人の【超探偵】達であった。
【超探偵】とはそれぞれ「超自然的な能力」を持ち、それを使い世界中の未解決事件を解決して回る組織【世界探偵機構】に所属する探偵達の呼称である。
アマテラス急行に乗り合わせた超探偵は5人。
動物と心を交わし、四足哺乳類を自在に操る「動物調査」の能力を持つ【ジルチ・アレキサンダー】
集中する事で500メートル先の人物の呼吸音や心拍音までも聞き分ける「超聴覚」能力を持つ【プッチー・ラヴミン】
対象が生前に来ていた服を依り代に自身の身へ死者を降霊させる「イタコ能力」を持つ【メラミ・ゴールドマイン】
半径50メートル以内の生命体の有無と場所を感知できる「生命体探知」の能力を持つ【エイフェックス・ローガン】
自身の記憶を電子機器へ映像として映し出す「念写」の能力を持つ【ザンゲ・イレイザー】
それぞれ常人とは一線を画す能力を持った5人の探偵を見たユーマだが、自身にはそんな能力が思い浮かばない事に不安を抱く。
記憶を思い出せない不安と焦り、そして頭に響く謎の幻聴から体調を崩したユーマは部屋で休もうとする。
幻聴に加え「死に神ちゃん」と名乗る幻覚が見え始めたユーマは遂に限界を迎え、気絶してしまった。
ユーマはこの時まだ知る由も無かった。
【世界探偵機構】から招集された超探偵は5人…つまり現時点で「招かれざる一人」が混じっている事。
そして眠ったままのユーマの裏でその人物が企てている陰謀に。
主なゲーム内容
強烈なキャラクター性とストーリー性で一躍話題作となった「ダンガンロンパ」シリーズを手掛けた小高和剛氏による、「NEWダンガンロンパV3」から実に6年ぶりとなる新作です。
ジャンルとしてはダンガンロンパと似た「ダークファンタジー推理アクション」となっており、直感的な操作で推理ADVを楽しめるというダンガンロンパシリーズが切り開いた新たなジャンルの最新版となります。
プレイヤーは記憶喪失となった主人公・ユーマを操作して、彼の身に降りかかる様々な事件を解決すべく、その他の「超探偵」達の力を借りて解決、自身の記憶やそれに纏わる秘密を解き明かす為に冒険していきます。
基本的な操作はダンガンロンパと同じ「気になるところを調べて証拠を集める」ですが、一番大きな違いはやはり空間が3Dとなったことでしょうか。
アンリアルエンジンを使用したグラフィックはかなり綺麗な部類。
モーションや挙動こそ若干拙いものの、全体的に見ればswitchのゲームの中でも上位に入るクオリティに感じます。あくまでswitchの中ではですが
事件が発生すると、ユーマは死神ちゃんの力を借りて事件の謎が具現化された「謎迷宮」と呼ばれるダンジョンへと潜り、最深部を目指します。
最深部へ辿り着く事で事件の全容が分かり、真実が判明するというわけです。
迷宮自体は基本一本道ですが、道中で発生するQTEや分かれ道をクリアする事で事件の謎やトリックを見抜いていきます。
ダンガンロンパシリーズにおけるブレインドライブ等のミニゲームですね。
ダンガンロンパシリーズにおけるメインイベントである「学級裁判」をそのまま「謎迷宮攻略」に置き換えて考えると分かりやすいと思います。
そして謎迷宮攻略のメインとなるのが「推理デスマッチ」
事件を解決させまいとする犯人達の思念が具現化し、ユーマ達を論破しようとしてきます。
相手のセリフが弾幕となって奥から流れてくるので、それを十字キーを使い適切に回避
矛盾を孕んだセリフに調査で集めた証拠「解鍵(かいかぎ)」をセットした刀「解刀(かいとう)」で切り裂く事で相手の発言を論破していきます。
ダンガンロンパシリーズにおけるミニゲーム「反論ショーダウン」をよりアクションゲーム寄りにしたようなイメージでしょうか。
その言葉、切らせてもらう!
最初こそただ避けて切るだけですが、プロローグ終盤の時点で弾幕が不定期な動きで惑わせて来たり雑音に隠れているので排除する必要があったり等、中々に忙しいです。
これらのギミックを繰り返しクリアしていき、最終的に犯人を追い詰めて迷宮をクリアする事が各エピソードのゴールになるようです。
総じて今までのダンガンロンパシリーズの要素を視覚的・動作的によりダイナミックにしたアクションを楽しむことができます。
キャラクターに関しては安定のクオリティです。
プロローグの時点で個性的なキャラクターが多数登場し楽しませてくれます。
特に主人公の相棒役である死に神ちゃんの個性は半端ではなく、その恵まれたビジュアルと声質にいきなりやられてしまいました…。
解鍵抽出シーンはスタッフに特殊な性癖を持った人が混じっているのがよく分かります。
キャラクター性やビジュアル、「俺様ちゃん」という一人称からダンガンロンパシリーズの「あの人」を連想してしまい色々な意味でヒヤヒヤしていますが、今後主人公との関係がどうなっていくか、彼女の存在とその目的等も併せて楽しみです。
気になった点
前述した通りグラフィックや演出が全て3Dになった事で若干ですがテンポの悪さを感じるようになりました。
ロンパシリーズであれば文字だけで済ませていた部分も全てムービーやら演出やらで表現するわけですから当然っちゃ当然ですが。
そして「ずっと雨が降り続いている」という物語の設定上、常に画面が薄暗く処理落ちが発生しやすい点やエリア間の移動時、推理デスマッチ開始時のロード時間が長い等、システム面でも気になるところはあります。
これはもうswitchのスペック不足という要素が大きいのでしょうがないです…。
ただ、そう言った部分を補って余りある程に物語にグイグイ引き込まれていくので、プレイしているうちに気にならなくなってくるかなとは思います。
総評
現時点では
- 個性的な世界観
- 個性的なキャラクター達
- 続きの期になるストーリー
と、良くも悪くもダンガンロンパシリーズと同じような感覚で楽しむ事ができています。
ダンガンロンパシリーズとは違う楽しみを求めている人からすれば新鮮味に欠けるとは思いますが、前述した通りそう言ったマイナス要素を補って余りある程には世界観・ストーリーに引き込まれ楽しめています。
いい意味で新規IPとは思えない程に練られた作品だと感じたので、気になっている方は是非買ってみて下さい。
0章を遊んだ感想
※ここからは0章を遊んだ感想になります。
ネタバレ全開となりますので、未プレイの方はご注意ください。
まんまとやられました…。
ダンガンロンパシリーズを遊んでいた人が無意識のうちに抱くであろう「犠牲者と犯人は各章ごとに少しずつ退場していく」という考えを逆手に取った、まさかの登場人物全員殺害という結末。
予想だにしていなかったので、メラミさんの焼死体が出てきた瞬間フリーズしました。
発売前から目を付けていたプッチーちゃんが瞬殺されてしまった…(泣)
ていうかマジで全滅したの?
本当に?再登場無し??メラミさんもデカくて可愛いなと思い始めた矢先なのに?
小高さんきついっす…。
可愛い女の子と触れ合いたい欲を死に神ちゃんでしか発散できていないので、早く代わりの女の子を連れてきてください。
いや死神ちゃんほんと可愛いなマジで。死神ちゃんだけで十分イケるわ
トリック自体もプロローグの割に難解で、犯人こそどうせ最初に死んでたというシチュエーションの時点で犯人だろと思っていたジルチだろとは分かりましたが、どうやって偽装工作したのかとかは割と証拠を吟味しないと分からなかったです。
犯行後に自殺?
やっぱり死んだふりだった!
からの「実はここまで全部ミスリード」
車両を入れ替えてました
実は出発当初は4両編成でした!
と、奇想天外と無茶苦茶の紙一重のところで進行している感じがダンガンロンパの3~5章くらいに感じました。
プロローグの時点で答えが思いつかずに戸惑うなんて今までのダンロンではなかったので、戸惑いとやりがいを同時に感じています。
ユーマの無くした記憶関連や死に神ちゃんとの契約等、物語の伏線も随所に散りばめられていますが…
さんざん引っ張っといて実は何でもありませんでした~☆って要素はダンガンロンパで散々味わってきた事なのであまり考察し過ぎても意味がないというね。
やはり小高さんのゲームは一筋縄ではいかない…!
このまま最後まで楽しんで行けそうです!
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