どうも、ほんまぐろです。
2024年1月26日に発売された「ワイルドフォース」「サイバージャッジ」以降、スタンダードレギュレーションの変更と共に多くのデッキが構築を変化させています。
そんなFレギュ環境が始まって間もない1月末現在、対戦環境の中心として挙げられるデッキが二つ存在します。
一つが「リザードンex」、そしてもう一つが「パオジアンex」です。
そのうちパオジアンexデッキに関しては、登場以降自身がずっと愛用しているメインデッキでもあります。
そんなパオジアンデッキにおける最大の悩みどころ、それは「サブアタッカーを誰にするか」という点です。
今回は現環境でよく見かけるサブアタッカー
- 「テツノカイナex」
- 「オリジンパルキアVSTAR」
- 「アローラロコンVSTAR」
の3体を挙げ、それぞれの長所や短所をご紹介して参ります。
※Fレギュ環境以降のカードを使用したその他のデッキも紹介しておりますので、よろしければご覧ください。
テツノカイナexの長所・短所
【長所】
まず一つ目の長所は何といっても技「ごっつあんプリファイ」の存在。
「この技で倒した時にサイドを多くとる」という効果自体は以前からありましたが、それらは大抵技のダメージが100にも満たない低火力技でした。
そんな中登場したこの「ごっつあんプリファイ」は120という破格のダメージを持ちながらサイドを1枚多く取れるという超高性能技となっています。
これにより進化前のたねポケモン達を倒しつつサイドを2枚取る事ができる為、サイドレースで非常に優位につくことができます。
また自身も「たねポケモン」である為、場に出してすぐ技が使用可能というのも大きいです。
このたねポケモン特有のスピード感とパオジアンデッキのメインエンジンであるセグレイブの特性「きょくていおん」が抜群に噛み合っており、本来であれば4エネという使用するのに時間がかかるエネルギーの重さ問題を容易に解決できるわけです。
この「進化前のポケモンを倒しつつサイドを2枚とる」という行動ができるのは現環境ではかがやくゲッコウガとテツノカイナexくらいであり、その両方を自由に使い分けることができるのがパオジアンexデッキへと入る大きな理由の一つとなっています。
【短所】
一番の短所としてはエネの重さ。
当たり前ですが4エネというのは非常に重く、セグレイブの「きょくていおん」はあくまでエネ加速だけである為、物理的にカードを集める必要があります。
更に3エネは水で良くても残りの1エネが雷というのも大きい。
デッキに1枚~2枚入れている場合自力で引くのは容易ではなく、「大地の器」で持ってくる行為がほぼ必須です。
仮に雷エネがサイド落ちしていた場合、その時点でカイナ戦法は詰みです。
更に逃げエネが4という重さであるのも大きな短所。
仮にスタート時点でバトル場に出てしまった場合、セグレイブを出して4エネ消費で逃げるか入れ替え系のカード・特性を使う必要が出てきます。
いずれにせよ貴重なリソースを使う必要がある為、更にカイナの恐ろしさを知っている相手がその隙を見逃すわけもなく、何もする間もなく倒されてしまう事が殆どです。
そして最大の短所が対策されまくっているという事。
「エネ加速しやすいパオジアンデッキでカイナを使う」という戦法はカイナが登場してからすぐに考案され、あっという間に浸透しました。
カイナの強力さを熟知しているプレイヤーが大半である現環境において、カイナが登場後放置されることはほぼありません。
大抵は攻撃が終わった次の番には、よほどの事故が無い限りは絶対に倒されます。
また、攻撃を開始する前にベンチに出していても同様です。
問答無用で最優先撃破対象に認定されます。
特にFレギュ以降はACE SPECカードである「マキシマムベルト」の登場によりリザードンexがサイドの枚数に限らず230ダメージを出してくる為、対リザードン戦においては特に出した次の番にはワンパンされる事を覚悟する必要があります。
- 早く出し過ぎると警戒され最優先で撃破される
- 遅く出し過ぎると相手の場は育ちきり、120ダメージで撃破できず次の番には倒される
と、本当に一瞬のタイミングを見計らった不意の一突きで相手を仕留めるプレイングが求められるわけです。
オリジンパルキアVSTARの長所・短所
【長所】
一番の長所はVSTARパワー「スターポータル」の存在。
「トラッシュの水エネ最大3枚を場に自由に付ける」という、唯一無二かつ破格の特性を持っています。
パオジアンの技「ヘイルブレード」によるトラッシュ、かがやくゲッコウガの特性「かくしふだ」によるトラッシュ等、パオジアンデッキはとにかくエネルギーを消費するデッキです。
それをケアする為、どの型であろうと必ず「スーパーエネルギー回収」が4枚(もしくは3枚)入っています。
しかしスーパーエネルギー回収は
- 手札を2枚トラッシュしないと使えないので、使いたくても使えない時がある
- リククラゲの特性「ねんきんコロニー」で妨害される
- 手札に戻してもセグレイブがおらず持ち腐れ
- 単純に使い切った
等、様々な制約が存在しています。
そんな状態でもパルキアVSTARのスターポータルを使えば安全かつ何のデメリットも無しに3エネを自由に加速する事ができるのです。
序盤セグレイブに進化出来なかった時や終盤のスーパーエネルギー回収を使い切ってしまった時等、様々な状況で自由にエネ加速ができる非常に使い勝手のいい特性となっています。
また、自身も技「あくうのうねり」で最大260ダメージを2エネで打てる為、パオジアンの青天井火力ではもったいない小回りの利く中打点を連打する事ができるサブアタッカーとしても最適です。
更にテツノカイナと違いサポート「カイ」で持ってくる事ができたり、雷エネルギーという「不純物」も混ざらない為パオジアンとセットで自由に動かす事ができます。
【短所】
一番の短所はやはり進化ポケモン故の育成の遅さでしょうか。
カイで持ってこれるとは言え、やはり進化した次のターンまでパルキアVは無防備になってしまいます。
進化前のパルキアVは特段強いわけでもHPが高いわけでもない為、相手からすれば格好の的です。
更にFレギュ環境では「カウンターキャッチャー」や「プライムキャッチャー」等、ベンチを呼び出されるカードが充実している為リスクは高め。
そして進化ポケモンである為、仮に進化元・進化先どちらかがサイドに行ってしまうとほぼ機能停止してしまいます。
カイナも同じようなことが言えますが(雷エネ等のサイド落ち)、こちらはよりそのリスクが高いという事です。
アローラロコンVSTARの長所・短所
【長所】
技「スノーミラージュ」はダメージが160と低なものの、相手のポケモンに掛かっている効果を無視して攻撃できる貫通効果持ちの攻撃となっています。
更に「使用した次の番、特性持ちポケモンからのダメージを受けない」というこれまた唯一無二かつ強力な効果を発揮します。
これにより現環境トップであるリザードンexの攻撃を無効化することができ、それ以外でも強力な特性も持つことが多い現環境のアタッカー達に対して強く出る事が可能です。
特にその傾向はEレギュで猛威を振るった特性を無くすスタジアム「頂きへの雪道」がレギュ落ちにより消失した事でより顕著になっています。
また、パルキア同様にサポート「カイ」に対応している為育成も用意です。
【短所】
短所は平たく言えば「スノーミラージュ以外」。
HPは進化して尚240とかなり低く、スノーミラージュの効果で攻撃を受けない事を前提とした耐久力しかありません。
もう一つの技であるVSTARパワー「ぎんせつスター」もエネ無しで使えるものの打点を上げる条件が「ポケモンV」しかカウントされないので微妙に使いづらいのも難点。
現環境においてベンチに出てくるVはネオラントやロトム程度であり、頑張っても140~210程度しか与える事ができません。
スノーミラージュ自体も160ダメージとかなり控えめな為、「相手の攻撃を受けないものの、こちらの攻撃で倒す事もできない」という膠着状態に陥ってしまい、その間にプライムキャッチャーやボスの指令等で別のポケモンを倒されてしまうという事も十分あり得ます。
特にパオジアンデッキはセグレイブの特性「きょくていおん」が生命線となっており、セグレイブがいなければフルパワーの3割も出せなくなってしまいます。
当然相手もその事は分かっている為、「ロコン倒せないならセグレイブ倒しておきまーす」というムーブになる事が多い。
そしてこちらはそれが致命的に辛いという状況であるという。
更にパルキアと同様、サイド落ちによる機能不全という問題も抱えている為、得られるメリットに対してリスクが大きいという印象があります。
総評
以上がサブアタッカー候補となる3体の簡単な紹介になります。
総じて、どのポケモンも明確に長所と短所を併せ持っており、一概に「どれが強い!」という話ではなくなってしまっております。
使用感を確かめた上で自分に合った戦法を取れるサブアタッカーを選んでいきましょう。(無責任)
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