どうも、ほんまぐろです。
2024年4月23日に発売予定のゲーム「百英雄伝」
こちらのキックスターター特典であるアーリーアクセスを活用し、PS5版の序盤を遊んで参りました。
2020年に発表され、クラウドファンディングが開始されてから速攻で登録するほどに楽しみにしていた本作。
勿論本編発売前にもかかわらず発売されたスピンオフ作品「Rising」も遊びました。
今回は序盤を遊んだ感想やハード毎の評価を書いていこうと思います。
ストーリーに関してはネタバレなしとなっています。
百英雄伝とは?
前述した通り2020年頃に発表されたインディゲーム。
その良質なグラフィックやかの名作「幻想水滸伝」のスタッフが再結集したという宣伝も合わさり、開始されたクラウドファンディングは2時間という爆速でゴールを達成する大変注目を集めた作品となりました。
引用:「百英雄伝」のクラウドファンディング、開始2時間で目標額の50万ドルを達成
そして月日は流れ2024年、ついに発売日を間近に控えています。
そんな百英雄伝は前述した通り往年の名作「幻想水滸伝」の要素を色濃く受け継ぎつつ、更に発展させた作風となっています。
一つずつ紹介していきましょう。
グラフィック
まず特記すべきは非常に完成度の高いグラフィック。
背景やオブジェクトは3Dですが、キャラクター達は2Dで表現されています。
スクウェア・エニックスの誇るHD-2D技術のような感じです。
4年という長過ぎる年月をかけて作り込まれた2.5Dグラフィックは非常に綺麗。
作り込まれた町並みやダンジョン、そしてフィールドマップを歩いているだけで楽しい。
更にPS5であればレイトレーシング機能をフルに活用しているため、ダンジョン内の水や火の照り返し等、空気感も非常に豪華です。
この2.5Dグラフィック。
「グランディア」や「空の軌跡」といった名作たちのグラフィックを最終進化させたような極地に達していて非常に感動します。
あの頃遊んでいたゲームは、今こんなに綺麗になったんだな…。
BGM
本作のBGM楽曲を手掛けるのは桜庭統氏となるけみちこ女史。
桜庭さんはテイルズシリーズやヴァルキリープロファイル等、なるけさんはワイルドアームズシリーズ等を手掛けたことで有名です。
ある程度ゲームを遊ばれている方なら絶対に聞いたことあるであろうこの二大巨頭がタッグを組んだ本作のBGM
良くないわけがない
特に雑魚戦闘BGMはボス戦と聞き間違うレベルで名曲です。
キャラクター
幻想水滸伝から続く本作の真骨頂とも言える要素。
それが膨大な登場キャラクター達です。
プレイヤーは主人公ノアとして連合諸国の警備隊に入隊し、様々な人と出会い共に冒険を進めるようになります。
上記3人はストーリー冒頭で必ず仲間になるキャラクターですが、以降のキャラクター達との出会いはプレイヤーの操作によって変わってきます。
たった1時間プレイしただけでこの通り濃い面々のオンパレード
胸焼けするレベル
沖縄の成人式にいそうなユースケ君で戦えるRPGは百英雄伝だけ!!
- 美麗2Dグラフィック
- 登場する濃いキャラクターの数々
と、以前プレイした「インディヴィジブル」を彷彿とさせる要素です。
この個性的な面々との出会い・交流こそ本作の
ひいては幻想水滸伝シリーズの大きな魅力と言えるでしょう。
戦闘
昨今のRPGとしては珍しくランダムエンカウント制となっています。
そして戦闘画面は幻想水滸伝の面影を強く残してい…
というか幻想水滸伝そのものです
6人の仲間が敵と相対している風景は幻想水滸伝を遊んだファンには堪らないシーンなのではないでしょうか…。
システム自体はオーソドックスなコマンドRPGです。
通常攻撃と装備した魔導レンズによって使用可能となる魔法やSP攻撃を駆使して戦っていきます。
そして関係性の深い仲間でのみ発動できる「英雄コンボ」は非常に映える。
どのキャラクターと英雄コンボが発生するのか、今から開拓が楽しみです。
気になった点
序盤を遊んだ段階ではまだ気になる点が何点かあります。
1つ目は移動スピードが遅いこと
前述したとおり本作は多くの仲間を集めるためマップを行ったり来たりする必要があります。
その割にマップが広いこと、そして移動スピードが遅いことが合わさり移動時間が冗長になりがちです。
現段階ではファストトラベルもない為、プレイ時間の多くを移動に割いている現状があります。
ストーリーが進むにつれこの辺に救済措置が入ればいいのですが…。
※追加・序盤のダンジョンで手に入る「ダッシュブーツ」のおかげで若干は改善されました。
そしてもう一つは仲間集めに関して。
イベントの発生フラグが分からず、マップにもイベントアイコンが発生しない為非常に分かりづらい。
特に「話しかけること」がイベント発生フラグであるキャラクターは見逃しがちです。
派手な見た目ならいいですが、上記のクロトさんのような芋っぽいモブッぽい大人しめの見た目のキャラクターですと話しかけ損ないがち。
移動時間の多さやマップに大勢のモブが表示されている事も相まって、「マップを隅から隅まで探索するタイプの人」でないとフラグを見逃してしまう気がします。
最もストーリーの進行に合わせて自動で加入する可能性もある為まだ断言はできませんが。
この辺の不自由さは幻想水滸伝よろしく、仲間を集める事によって徐々に拡充されていくとは思います。
なので序盤をどう乗り切れるかが大切でしょうか。
そして一番気になったのがハード毎の性能の差です。
私はPS5版でプレイしているためロード時間は建物やフィールドへの出入りでも1秒程度んで済でいますし、処理落ちも一切無しです。
しかしPS4版ではSSDに換装しても結構なロード時間が発生。(検証された方の話では7秒程度)
そしてそれらに性能で大きく劣るSwitch版ともなると加えて壮絶な処理落ちが常時発生し、非常にストレスフルだそう。
ただし、これはあくまで自分が動画で判断しただけなので、実際にプレイすると異なる感想になるかもしれません。
あくまで目安の一つとしてください。
ユニコーンオーバーロードではSwitch版がSwitchで遊んだソフト史上No.1レベルで快適そのもので圧勝だったんですけどね…。
容量や最適化の問題があるんでしょうか。
何にせよ選択肢が多い方は是非、PS5版で遊ぶことをおすすめ致します。
総評
以上が百英雄伝の序盤を遊んだ感想です。
- 完成度の高い2.5Dグラフィック
- ゲーム音楽業界を代表するビッグ2がタッグを組んだ名曲の数々
- 膨大な登場人物と彼らとの交流
と、幻想水滸伝シリーズをより豪華に発展させたような名作だと感じました。
一方で
- 良く言えば王道、悪く言えば陳腐とも取れるオーソドックスな戦闘
- 移動や会話のテンポを始めとした序盤の「古臭さ」や「煩わしさ」
- ハード毎で明確に分かれる圧倒的な「格差」
と、気にする人ならかなり気になる点も見過ごせません。
この手のゲームに求められる「古き良きを現代技術で楽しみたい」というコンセプトを求める人であればきっと満足できる内容だと思いますが、目新しさや話題性に釣られて購入された方、最新のゲームの新設設計に慣れた方はおそらく満足できないのではないでしょうか。
個人的には非常に楽しんで遊ばせてもらっております。
この楽しさがクリアまで続くことを願っています。
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