どうも、ほんまぐろです。
2022年3月4日に発売されたニンテンドーswitch用ソフト「トライアングルストラテジー」
こちらをクリアしましたので、その感想を書いていきます。(ネタバレは無し)
育成の時間も含めてエンディングまでは33時間程となりました。
エンディングの内容とその感想に関してはこちらの記事にてご紹介しております。↓↓
グラフィックについて
まずこのゲームを語る上で外せない要素がグラフィック。
「HD-2D」と呼ばれるスクエニ独自の技術により3Dと2Dの中間「2.5D」を実現したそのグラフィックは非常に素晴らしい出来栄えです。
※HD-2Dに関しては下記の記事もご参照ください。↓↓
ただのレトロではない、最新技術で作られた愛あるレトロ感は2Dゲーム好きにはたまらないビジュアルです。
なんでもかんでも3Dでリアル思考な今の時代に、このビジュアルでゲームが出来るという事に非常に感謝したい
戦闘に関して
戦闘システム自体はFFタクティクスのようなオーソドックスなSRPGとなっています。
シンプルで取っつきやすいですが難易度は低くはなく、考えなしに行動しているとあっという間に各個撃破されてしまいます。
行動順や高低差、相手の向き、味方の配置etc…
諸々の条件を考えながら戦略を組み立てていくのは非常に楽しい。
そしてこのオーソドックス(王道)なシミュレーションRPG戦闘をHD-2Dで堪能できるのは非常に大きい。
シナリオに関して
今作のHD-2Dと同じくらい重要な要素となっている今作のシナリオ。
全体としてのシナリオは「戦争によって祖国を追われた王子とその家来が祖国を取り戻すために茨の道を進んでいく」という内容です。
初っ端から救いのない絶望展開が全開で、その後も生きていくために手段を選んでいられない主人公達の苦悩が色濃く描かれています。
戦記モノである以上暗くなるのは避けられないですが、タクティクスオウガやFFタクティクスと同レベルくらいには陰鬱とした内容になっていたと思います。
もう一つ重要なのが「選択肢」と「多数決」
今作では物語が大きく転換する場面では必ず選択肢が発生し、登場人物達が自分の意思で選択肢を選び、多数決によってルートが決定します。
選んだルートによって物語の展開や加入キャラが大きく変わってくるのです。
プレイヤーが望んだ選択肢を選ばせる為に主要人物達を説得して意見を変えさせる事ができます。
が
仲間達は必ずしも説得に応じてくれるわけではなく、プレイヤーが住民や仲間との会話で選んだ選択肢の内容によって主人公の信念が決まり、それによって説得に応じるか否かが決まるのです。
誠実な選択肢を選び続ければ「道徳」
打算的な選択肢を選び続ければ「利益」
我が道を貫く選択肢を選び続ければ「自由」
の3つに沿って「信念」として形作られていき、その信念とは反発した説得は受け付けてくれない、というわけです。
この信念選択肢システム
どれだけ自分が望んだ結末に至らなかったとしても、「自分が信念をもって選択した行動と結末に責任を持て」と言われている気がして非常に新鮮でした。
主人公セレノア一行が民から愛される名君主となるか
全てを利益によって決めるリアリストとなるか
はたまた全てを利用し蹴落として頂点を掴もうとする覇者となるか
全てはプレイヤーの信念、そして選択次第です。
気になった点
全体的に高品質でしたが気になる点も何点かあります。
一番気になったのは処理落ち・キーレスポンス。
HD-2Dで描かれた背景の影響か分かりませんが、操作中にカクつく事や選んでから若干の間がある事が少し気になりました。
特に街中が燃えて炎上しているマップや海に囲まれたマップ等は結構ガクガクします。
もう一点は前述した選択肢による信念ポイントが作中では一切確認できない事。
物語に集中して欲しい、やり直して欲しくないという考えもあるのでしょうが、自分が望んでいた展開にどうしてもならない事があるのはちょっと理不尽。
自分は1周目は民に愛される劉備を目指していたのに気が付いたら曹操になっていました。
信念ポイントは2周目以降になると確認できるようになるので、1周目は本当に自分の意思で物語を楽しむことをお勧めします。
揺るぎない信念の物語
グラフィックに関してはHD-2Dという事もあり全幅の信頼を寄せていましたが、もう一つの重要な要素である信念選択もゲームをよりドラマチックに盛り上げるシステムとして機能していました。
グラフィック、BGM、シナリオ
全てにおいて非常に完成度の高い名作だったともいます。
これからプレイする方は攻略サイト等を観ずに、自分が正義と信じた通りに行動して欲しい。
どんな結末であれ、自身が考え悩み選んだ結果であれば非常に大きな満足感を得られるはずです。
そしてスクエニさん。
このHD-2DクオリティでFFタクティクスを遊びたい。
これが自分の信念です。
私も気づいたら曹操になってました。
FFTについては全く同意見です。
これくらい難しくしてリメイクとか……ないだろうなぁ
ご覧いただきありがとうございます。
思い通りにならない選択肢、歯がゆいけどやりごたえがりますよね!笑
ライブアライブ筆頭に、往年の名作をバンバンリメイクして欲しいです…!