どうも、ほんまぐろです。
9月27日に発売された「英雄伝説 黎の軌跡Ⅱ」
こちらをクリアしましたので、感想を書いて参ります。

プレイ時間はサブクエストを埋めつつ59時間となりました。
以降はネタバレ全開となりますので、未クリアの方はご注意ください。
その他軌跡シリーズの感想は下記の記事をご覧ください。
【黎の軌跡】
【創の軌跡】
【その他シリーズ関連】
では行ってみましょう。
ストーリーに関して
綺麗に着地してくれたなという印象です。
以前の軌跡シリーズはぶつ切りエンドが多く非常にモヤモヤさせられていました。
閃の軌跡なんて3連続ぶつ切りエンドでクソでか溜め息がほとばしったレベルです。

しかし総決算である創の軌跡を経て幕開けとなった黎の軌跡は1・2共に非常に綺麗な終わり方をしてくれました。
流石にファルコムも閃はやり過ぎたと反省してくれた…と思いたい。
ただし、気になる点は多々あります。(詳しくは後述)
また、シナリオ的には圧倒的に1の方が面白かったなというのが個人的な意見です。
ただまぁ、こればっかりは仕方がない。
舞台が一新され、見知らぬ土地や人物が大量に登場する1のワクワク感と比べたらやはり少々ダレてしまいますから。
ただ、それを抜いてもタイムリープは正直…というのが感想。

「自分で数多のバッドエンドを経験して乗り越え、最後にはたった一つの正解にたどり着く」
という要素自体は良いと思いますが、どのタイミングでどうリープするかが固定されているので、結局は同じことの繰り返しを見させられていたという印象です。
軌跡シリーズお馴染みの
主人公「ハァハァ…どうだ!?」
ボス「クク…やるな、だが、様子見はここまでだ(オーラブワッ)」
主人公「…ッ…!」
助っ人「そこまでだ」
ボス「おいおい良いところで…まぁいい、今回はここまでだ」
といういつもの様式美の亜種です。
冒頭でエレインが刺された所が驚きの山場で、以降は「あ、ここでタイムリープね」と察してしまう為そこまで盛り上がらなかった。
これが「任意で発動できるシステム」だったら最高だった…。
「あそこでタイムリープしたらああいうバッドになるから、今度はそれを防ぐためにあのシーンでリープして…」みたいなね。
ただ、そうするとテキストが天文学的な量になるので不可能でしょうけど…。
記憶改変も最初は盛り上がりましたが、終盤にもなると脇役たちが「武器くれるから」みたいなもの凄く雑な理由でポンポン改変されて凄い肩透かしだった。
ただ、裏解決屋のメンバーが敵になったりする展開は凄くドラマチックだったので良かったと思います。
戦闘に関して
前作と同じくアクションとコマンドを適宜切り替えて戦うシステム。
ジャスト回避後に別キャラに即時交代するクロスチャージや、コマンド中にスタンの敵を同時攻撃するEXチェイン等、新システムはいくつかありましたが基本的には前作と同じ感覚で戦えました。

序盤こそアクションでサクサク進めますが、後半敵のHPが増えてくるとアクションだけで削りきるのは至難の業になってきます。
そうなるともう「1匹気絶させて先手を取った後は範囲アーツ連打で一網打尽」の戦法でほぼ固定となりました。
前作ではシャードスキル「アークフェザー(アーツ攻撃後一定確率で追撃)」が猛威を振るいましたが、今作ではそれに頼る必要もないくらいアーツ攻撃が強力だった。
特に新登場の
- ヒット数・威力・追加効果(スロウ&幻惑)全てにおいて超強力な「ネビュラスカノン」
- バフ消去&全能力ダウンデバフ&超威力の「ケートゥスファンタズマ」
の2つが群を抜いてヤバかった
ダメ押しと言わんばかりにどちらもこれまた新登場のデュアルアーツ(有利な属性値が優先される)というイカレッぷり
回避特化でヘイトを管理したヴァンを先陣で突っ込ませ、後ろからシャードスキル「カタラクトゲイン(アーツダメージに比例したEP回復)」をセットしたキャラの上記アーツによる無限爆撃で消し炭にする
この戦法でラスボス含めド安定。
前作より簡単だった気がします。
その他システムに関して
今作でも多数の新要素が追加れていました。
その一つが「お伽の庭城」と呼ばれる創の軌跡のようなランダムダンジョンで、今作の稼ぎポイント。
シャードトークンによるガチャがめっちゃ楽しかった。

リアルマネーガチャは不毛ですが、ゲーム内通過でのガチャなら大歓迎です(面倒臭いゲーマー)
それ以外にも多数の新要素が追加れていましたが、個人的に尾行モードは凄く面倒くさかったです。

てっきりジャッジアイズみたいな尾行を想像していたのですが、ゲージ管理がちょっと独特でしたね…。
キャラクターに関して -裏解決屋サイド-
【ヴァン】
前作では自分の内に潜む魔王の存在に苦しんでいましたが、それが解決した今作では非常に安定した主人公でした。ぶっちゃけ空気
RPGでは珍しく「既に人間が出来ている」キャラで、どちらかと言うと周りのボーイ&ガールの成長を促す立場のキャラです。ヴェスペリアのユーリみたいな。
相変わらずヘイト管理ができるコインバレットが優秀で、前述した通り回避特化にした上で敵を引き付ける回避タンク役に最適のキャラクターでした。主人公にしては珍しいな…。
【アニエス】
今作ではヒロイン枠をナーディアに取られ、活躍はレンに取られと非常に不遇な印象です。
ヴァンとの進展もなくただただおっ〇いが大きいキャラ可愛いキャラとしてしか存在していない気がして、ちょっと可哀そうでした…。
そしてやたらと青ざめ顔にされていたのが印象的です。新しい性癖のスタッフが入社したのかな?

そんな不遇を吹き飛ばすかのように、アーツが超強い今作の戦闘では大暴れでした。
文句なしで今作のメインアタッカー
【フェリ・アーロン】
どちらも見せ場は貰っていましたが、それ以外の人物(アーロンはツァオ、フェリはカシム)の方が目立ちまくっていて、正直パッとしなかったな…というのが感想です。
戦闘に関しても
- アーロン→回避キャラとしてはヘイト管理ができるヴァンの方が使い勝手が良い
- フェリ→CP継続回復やデバフクラフトで序盤は強いが、アーツ攻撃態勢が整う中盤以降は微妙
と、絶妙に不遇
【リゼット】
相変わらず戦闘ではMVP。
前作でも壊れ性能だったクラフト技の「コバルトカーテン」は今作でも健在で、ボス戦で一回も回復せずにアーツで消し炭にしてたなんて事も日常茶飯事です。
ボスがどれだけSクラフト使ってこようが無傷。
完全に黄猿のノリです。

【ジュディス】
グリムキャッツがただの「偵察役に使える技」くらいのポジションになっちまった…。
トワイライトキスの幻惑が非常に強力で序盤は使えますが、ネビュラスカノンが使えるようになってからは完全に空気です。裏解決屋の面々そんなんばっかだな…。
ストーリーでもおばあちゃんや怪しい動きをするニナに喰われがちでした。
【カトル】
前作で匂わせていた伏線が回収されました。
D∴G教団による被験者の一人で、所謂「両性具有」を意図的に引き起こされた存在だったという事ですね。
両性具有自体は神話でよく登場する概念なので、「神を身に降ろす存在」として作られるのは理にかなっているかなと。
終盤のコネクトイベントでは女装姿を披露してくれました。

イケる。

イケるよカトルきゅん!?
≡〇)`Д゚).・;’∴
ネタにしていいか迷いましたが、本人が受け入れてネタにしているので良いかなと…。
戦闘に関してはアーツ寄りの性能のおかげで大活躍。
今作のメインメンバーとして大暴れしてくれました。
【スウィン&ナーディア】
実質的な主人公&ヒロインでした。

最初はナーディアのキャラや言動があまり好きではなかったのですが、終盤のヒロインっぷりとガーデンマスターへの啖呵は非常に痺れた。

スウィンもウジウジ悩む系のキャラではない為安心して見れたので、この二人は今後も活躍して欲しい。
戦闘に関しては…うん…アーツが(以下略)
キャラクターに関して -その他味方-
【シズナ・キンケイド】
一緒くたにしてしまうくらい影が薄い…。
特に満を持してプレイアブルへ昇格したキンケイドさんはヴァン達についてるだけの保護者枠みたいな扱いで、全然ストーリーに絡んでこないので拍子抜けでした。
唯一の活躍はコネクトイベントでワイシャツ姿でギター弾いてたとこくらい
シズナは終盤のコネクトイベントで次回作を匂わせる発言をしていたので、今作はそれに向けた土台づくりといった所なんでしょうか。

【レン】
D∴G教団がストーリーの中核だったので、やはり彼女も大活躍でした。
このご時世によく楽園の話をまた出せたな…。
終盤のコネクトイベントはファン必見の超感動モノでした。


これを見れただけで今作&過去シリーズを遊んでよかったと思えました。
本編でやれ
【ニナ】
前作から怪しい動きをしていた彼女ですが、今作でのセリフから考えても聖杯騎士団、隠密部隊「イスカリオ」に連なる者と見て間違い無いでしょう。

てっきり僧兵長かと思いましたが、どうやらまた別系統の異能持ちのようです。
イスカリオ内における守護騎士のような存在が複数いるのでしょうか?
こちらもシズナと合わせて次回作への伏線として残された感があります。
キャラクターに関して -敵サイド-
【エルロイ・ハーウッド&双子】
相変わらずやりたいことがよく分からないおじさん。
今作での実験の成果や彼によって結社の執行者となった双子の活躍はⅢへと持越しでしょうか。
しかし結社関連は雨後の筍の如く、どれだけ潰しても後からどんどん補填されるので倒せる気がしませんね。ホワイト企業にも程がある。

そしてこの3人、戦闘に関しては数少ない苦戦した奴らでした。
まだアーツやアクセサリが揃いきっていない中盤でのボスなので、デバフ技がとにかく厄介だった。それでもアーツで消し飛ばしましたが
【ガーデンマスター】
ヨルハ型アンドロイド

正直ポッと出感は否めませんでしたが、序盤から終盤までの安定した小物感はかなり好感持てました。
そんな彼も結局は本人ではなく、スウィンの兄の姿を取った別人ということが終盤で判明します。
アーロン「そんな…嘘だろ…!?」
ヴァン「まさかな…」
ぼく(誰だ…!?)
アニエス「ええ、1人しか浮かびません…!」

ぼく(マジで誰だ…???)
メインシナリオを斜め読みしていた弊害がここに来て出てきてしまった…!
以前から名前は出ていたんでしょうが、正直ガーデンマスターと合わせて急に出てきた感が非常に強く、全く物語に集中できませんでした…。

めちゃくちゃ苦戦すればまだ記憶にも残ったのでしょうが、前述したアーツ編成でハイスピードモードでボタン連打で倒してしまったのでそれも叶わず。
こうなったらもう残されたボスはロードブレイザーグレンデル・ゾルガ!
お前しかいない!


ええ…
ディンゴさん…?(困惑)
今までそんな伏線やら描写なんてあったか?と頭を捻るほどに唐突に登場した彼に思わず「…っ……ぁ……?」と狼狽える自分。
閃の軌跡で大量の伏線を残したままぶん投げる終わり方にだいぶ苦言を呈された事を重く見たのか、黎以降は「1作での完結」を非常に意識しているように見えます。
それ自体はとても良いと思う。
でも
無理やりディンゴさんをラスボスにするくらいなら大人しく次回作への伏線くらいにすれば良かったのでは?と思ってしまいました。
この辺はプレイヤーの好みによって分かれると思いますが。
気になった点
上記の尾行モードやボスにまつわる事以外にも、何点か気になった点があります。
その一つが「もっさり感」
正直イベントシーンのもっさり感は慣れて気にならなくなった…というか前作以上に向上したと思います。
問題は操作時のもっさり感。
特に「お伽の庭城」でのもっさり具合は尋常ではなく、ハイスピードモードで行動してやっと通常に感じるレベルです。

ハイスピードモードというグノーシスに手を出してしまうと、もう元の生活には戻れません。
もう一つは「台詞回し」
これはもう軌跡シリーズの初期からずっと言われている事ですが、改まって見てみると本当に気になる。
詳しくは下記記事をご覧ください。
総評
- システムとして中途半端になってしまったタイムリープをうまく活かしきれないシナリオ
- 地味な立ち回りが多かった裏解決屋の面々
- アーツ一強の戦闘バランス
- 登場から退場まで唐突かつ地味なボス達
と、前作「黎の軌跡」がワクワク感も盛り上がりも文句なしの良作だけに、どうしても比較して地味な印象を拭いきれませんでした。
綺麗に着地はしてくれたけど、見たかったのはG難易度の技だったのに実際はただのバク宙だった
くらいの地味さ。バク宙でも凄いけども
総じて突出して良くも悪くもなかったというのが正直な感想です。
ただシズナ関連やニナ関連、ゲネシスの謎等、次回作へ向けた伏線はいくつかありましたので、完結編に向けた仕込みの作品と考えれば多少は溜飲も下がる…かも?
黎の軌跡シリーズ自体は次回で完結との事なので、今までの伏線や経験を生かしたメチャメチャ盛り上がる作品になること間違いなしだと思います。(威圧)
それを期待して、次回作を待ちたいと思います。
面白い感想記事でした!
システムとして中途半端になってしまったタイムリープをうまく活かしきれないシナリオ
⇒確定タイムリープは数回にするとか、プレイ次第で回避可能にはして欲しかったですね…終盤はどうせ戻れるしって感じで緊張感がなくなってしまいました
地味な立ち回りが多かった裏解決屋の面々
⇒シナリオ上仕方なかったとは思うけど、いてもいなくても変わらないのではという場面多かったですね
アーツ一強の戦闘バランス
⇒自分はアーツ縛りで対応しました。それでも難易度は低めでした
登場から退場まで唐突かつ地味なボス達
⇒カルバード革命の歴史とかほとんど知らなかったので、同じこと思いました。ドライケルス帝なみに語ってくれてたら分かると思いますが…
「アラミスか?」 オーギュント 「誰??」ってなりましたね
最終章に期待ですね
ご覧いただきありがとうございます。
おっしゃる通り「どうせ巻き戻るんだろうな」となって誰でいましたね…。
確かにタイムリープの回数制限は面白そうですね!
キャラに関しても全員活躍させろとは言わないですが、もうちょっと目立ってもいいかな~とは思いました。
戦闘に関しては本当に縛らないとヌル過ぎて一周回って爽快でしたね!笑
ボスに関してはおっしゃる通り、獅子心皇帝くらいクローズアップされていればよかったんですが、あまりにも地味過ぎた…
色々言いましたが、兎に角最終章に期待です!
2年以上前に閃Ⅰ~Ⅳをメルカリで買い揃えたものの、中々集中して進める気が起きず今さっきようやく創の軌跡までクリアし、余韻でレビュー見てたらここに辿り着きました。
思い出補正あるかもだけど、空の軌跡は王道RPGな感じで面白かったんだけどな…。
閃シリーズで、正直もう色々と胃もたれ起こすぐらいお腹いっぱいになったので、あとは皆さんのレビューでストーリーだけ追わせてもらおうかなと(笑)
というかいつから軌跡シリーズは乳ゲーになったのか…
わざわざご覧いただきありがとうございます!
空の軌跡FC・SCまでは完璧なJRPGでしたね…。
零・碧も若干ギャルゲー要素が増えたものの名作でした。
やっぱり閃シリーズから色々変わっていきましたよね~良くも悪くも…
ここまで来たら最後までお供したいとは思っていますが、果たしてあとどれくらいで完結するやら…(笑)