どうも、ほんまぐろです。
2023年6月22日に発売された「FINAL FANTASY XVI」
今回はそのストーリーとプレイ感想を、世界観も交えつつご紹介して参ります。
長くなるので、クライヴの年齢に合わせ「少年期」「青年期」「壮年期」の3つに分けて書いて参ります。
【少年期】
【青年期】
【壮年期】
ストーリー
最後のマザークリスタル【ドレイクスパイン】の破壊に成功したクライヴ。
アルテマが呼び出した全てのマザークリスタルを越える最後のクリスタル【オリジン】へと乗り込む為、最後の準備を整える。
全ての準備を整えたクライヴとジョシュアは、バハムートへと顕現したディオンの背に乗りオリジンへと突入する。
マザークリスタル【オリジン】内部を進むクライヴ達の前に現れたのはかつて朽ちた肉体…イフリートの骸を纏ったアルテマであった。
いよいよ最後の戦いが始まった。
3人のドミナントは一斉に召喚獣へと顕現し、黒きイフリート「アルテマ・プライム」へと突撃する。
3体の召喚獣の全力をもってしてもアルテマには敵わない。
アルテマはイフリートを吹き飛ばし、トドメと言わんばかりに力を放出する。
それを庇ったのはフェニックスではなくバハムートであった。
全ての攻撃を防ぎ切ったディオンは力尽き、薄れる意識の中父を想い落ちて行った。
吹き飛ばされたクライヴとそれを追ってきたジョシュアが辿り着いたのはオリジン内部のコア。
そこには黒いイフリートの骸が複数安置されていた。
「我とその一族が長き眠りより目覚めようとしている。」
「我らは再び【理】として君臨する。その為に【完全生命魔法レイズ】によって、かの地に蘇るのだ。」
クライヴ達が破壊して回ったマザークリスタルはアルテマそのものであった。
彼らがマザークリスタルとして各地からエーテルを集め、それをもって完全生命魔法・レイズを発動させ、クライヴ(ミュトス)を器として蘇る。
それがアルテマの計画であった。
「汝達はよく動いてくれた。今、最後の一席を迎えよう。」
そういうとジョシュアの胸に封じられていた最後のアルテマが顕現する。
力尽き倒れるジョシュア。
息も絶え絶えになったジョシュアは言う。
「聞いて兄さん、アルテマは神として自ら作り出した人々の信仰を集めた。」
「つまり奴は願望の受け皿…託された数多の思念が渦巻き強固な自我を創り上げるにまで至った者だ。」
「でも、それは兄さんも同じなんだ…。」
「少しでも多くの人を救いたいというロズフィールド一族の想い、兄さんを傍で守りたいというジルの想い」
「その想いが強い程、託された者の自我も強くなる。」
「兄さんとアルテマは、互いに強固な自我を持つがゆえに決して交じり合うことはないんだ。」
「だから兄さんは奴と戦える。そして、そこに僕の想いも足すよ…。」
ジョシュアは最期の力を振り絞り、フェニックスの力をクライヴへと分け与える。
「ありがとう。僕の兄さんでいてくれて。」
そう呟くと、ジョシュアは崩れ落ちた。
封印されていた最後の力を取り戻したアルテマはその姿を変貌させると、クライヴを手に入れようと迫って来る。
クライヴはゆっくりと地面に剣を突き刺すと、あの時と同じく叫び、アルテマへと向かっていった。
想像以上の力を前にアルテマは押される。
「やはりロゴスとなっていたのだな…!」
怒り狂うアルテマは力を解放し、【アルテマ・リズン】へと顕現する。
クライヴもイフリート・リズンへと顕現、二体の神の力が激突する。
召喚獣の力を使い果たしても尚、アルテマは戦いを止めない。
「なぜ諦めないのだ!?貴様は!」
「自惚れ、他者を害して、それでも愛を希う。」
「だからこそ人は、想いを繋げ戦っていくんだ!」
互いに一歩も譲らない激突。
アルテマは自身の神の力を、クライヴは託された想いを胸に召喚獣の力を次々に行使する。
「俺は想いを託された。」
「人が人として生きられる場所を作る為に、守る為に!」
「俺達がこの世界で、自分の意志で生きていくため為に!」
「下らん!ならばそのような世界…この世界を、【最後の幻想】にしてくれる!」
「なら俺は…創世という【究極の幻想】を打ち破る!」
互いの最期の力を込めた一撃。
撃ち負けたのはアルテマの方であった。
崩れ落ちるアルテマ。
消えゆく中でクライヴへむけて言う。
「我が消え、神という光が失われたとき、どのような世界になるかわからぬか…?これから多くの苦しみと悲しみが溢れるだろう。」
「我が消えてもこの世界がある限り、我が生み出した【理】が消える事はない。」
「黒に侵され死にゆく世界で、覆す事の出来ぬ因果に…もがき苦しめ…永遠に。」
だがクライヴはハッキリと答える
「その意味をはっきり分からなくても、俺達は生きたいと願っている。」
「誰かと繋がりを求め、間違いながらも歩いていく。」
クライヴは手をかざす。
アルテマの力が光となってクライヴへ流れ込む。
その力でジョシュアの傷をいやしたクライヴは、改めてアルテマが鎮座していたクリスタルを目にすると力を込めて叫んだ。
「ベアラーもドミナントもクリスタルも魔法も…」
「作り上げた【理】、全てを灰に帰そう。たとえこの身が砕けようとも。」
クライヴの解放した全身全霊の力により、【オリジン】は砕け散り消滅していった。
その遥か遠方の海岸に打ち付けられたクライヴ。
徐々に石化していく自身の体を見て、夜空に浮かぶ月を見上げて満足げに笑った。
シドの隠れ家にて—
月に寄り添う巨大な紅星が消えたことで、ジルやその他のメンバーは何が起きたかを察する。
泣き崩れるジル。
だが、寂しさと決意を込めたトルガルの遠吠えを聞き顔を上げる。
ヴァリスゼアの夜が明ける。
それから遥か未来—-
人々は穏やかに暮らしていた。
魔法が遥か過去のお伽噺の存在となった世界で。
大自然に囲まれながら、かつての兄弟の様に仲良く遊んでいた。
-Fin-
感想
無事クリアです。
いや~面白かった。
普通に面白かったです。
何やらネットではネタにされておりますが、個人的には王道なストーリーだったと思います。
相手が理を司るような神に等しい相手である以上、そいつを倒してそいつの理もぶっ壊してハイオッケーとはならないだろうとずっと思っていたので、クライヴ犠牲エンドは納得でした。
まぁ「究極の幻想をぶち壊す!」とグーパン999999はちょっと笑いましたけど
ポージングも例のaaっぽくて猶更
ただ最近のFFは自己犠牲エンドが好き過ぎる気がするので、そろそろ大団円のハッピーエンドが見たかったっていうのは正直あります。
ジルも可哀そうなんですが、やっぱり長年傍で支えてくれたトルガルの事を考えると非常に辛い…。
最後の悲しそうに夜空を見上げるシーンがなんとも悲しい…。
動物モノは卑怯なんよ…。
てっきりジョシュアもそのまま死んで兄弟犠牲エンドになるかと思ったのですが、ちゃんとクライヴの最期の癒しが効いていたのか生存していたみたいです。
正直この場面で【ファイナルファンタジー】(ドヤッ)って演出されても「お、おう…」としかならないんだよなぁ…
そしてストーリー的には何点か疑問が残りました。
まずロゴスとは何か。
アルテマさんが電車の迷惑客みたいに勝手に察して勝手に怒りだしていたこの言葉。
ググってみると、どうやらミュトス(神話、ものがたり)という単語の対義語(真理、真実、現実)としての意味があるようです。
ミュトスが「存在しないもの」に対し、ロゴスは「実際に存在するもの」であるという事。
そう考えた上で今作の意味合いに当てはめると
- ミュトス:アルテマが作り上げた理想的な器
- ロゴス:そんな器の更に上位互換足りえる、アルテマとは別の「神の一種」
という感じでしょうか。
もっとゲーム内で説明しろや!!
そしてもう一つは【黒】とは何か。
アルテマさんの影響なんかではなくこの世界に元々あるもので「逃れられない滅び」的な意味合いかと思ってたんですが、
「我の生み出した理が消えることはなく、黒に侵されて死ぬ」つまり「作った理=魔法やらを使用した代償として発生・侵食していく現象」
って事でいいんでしょうか?
ならやっぱりおめーのせいじゃねぇか!!!
その証拠にクライヴが命懸けでアルテマの作った理をぶっ壊し、魔法が使えなくなった遥か未来を思い出してください。
そこでは豊かな自然が生まれ、人々が平和な生活を営んでいましたよね??
結論:アルテマさんが悪い。
戦闘的には最初の召喚獣戦からイベントを挟んでかなりの長丁場でクタクタでした。ムービー長すぎて
最初の召喚獣戦はほぼQTEムービーゲーだったのでノーカンですが、個人的にはそこも遊ばせて欲しかった。
イフリートとフェニックスとバハムートでトリプルバスタービームやりたいじゃないですか。
ただ、その後はイフリートリズンとして存分に暴れられたので少しは溜飲も下がりました。
やはり召喚獣戦の迫力は桁違いです。
今作を遊んでよかったと思う大半の要素が個人的にはこの召喚獣戦でした。
その後はラスボス恒例の形態変化してからの一騎打ちです。
オシャレしたペプシマンに
エチゼンクラゲと
やる気があるのかないのか分かりません。
戦闘自体も最初は攻撃範囲の広さやスピードに戸惑ったものの、慣れたらジャスト回避の良い餌でした。
そしてダウン後は恒例のライトニングロット&斬鉄剣&イグニションの多段ボコり。
正直今作の戦闘難易度はかなり低い部類と言わざるを得ませんでした。
それがいいか悪いかは人によりけりですが。
全体を通じて良かった点はやはり「グラフィック」です。
とにもかくにもグラフィックが綺麗で、旧世代機であれば確実にプリレンダムービーになるであろうシーンもしっかり操作できたり装備が反映されていて感動しました。
そしてもう一つは「戦闘の爽快感」。
前述した超美麗グラフィックをフル活用したド派手な戦闘、そしてその真髄たる召喚獣戦は見事の一言でした。
これらが一切の処理堕ちなくヌルヌル動いているのは、PS5筆頭に次世代機でしか体験できないと断言して良いでしょう。
逆に気になった点は「画面の暗さ」
これは本当に「一体どんな画面で開発してたんだ!?」と小一時間説教したくなるほどに薄暗かった。
基本的にどのシーンも薄ぼんやり暗い。洞窟や夜と言ったシチュエーションであれば理解できますが、真昼間の外でも尚暗いってどういう事よ?
それがこの世界の理なの!?
余計な理作ってんじゃねぇぞてめぇ!!(八つ当たり)
そしてもう一つは「エフェクトの多さ」
マジで見づらい。
画面は薄暗いのにエフェクトだけがピカピカ光っていて本当に何が起きているか理解できない場面が多々ありました。
その他にも「ムービーがゼノブレイド3並みに長くて多い」、「ダッシュが遅い」、「ファストトラベルが不便」、「宝箱の中身がしょぼくて探索の意味がない」、「マップが一本道過ぎて探索の意味がない」
etc…
結構細かい点の粗が気になりました。
これだけ粗が多いと、良い所だったグラフィックと戦闘だけで帳消しにすることは中々に難しい。
ストーリーに関しては人によって異なると思いますので、そこはスルーします。
個人的には不満・破綻の少ないストーリーでしたので、それらを加味すると63点くらいの良ゲーといった感じです。
ハードルが爆上がりしていない状態であればまず間違いなく楽しめると思います。
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